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港町・横浜の歴史を物語る「ホテル ニューグランド」

No. 220

古くは外国人の居留地として栄え、国際色豊かな港町ならではのハイカラなムードが漂う、横浜。
今日は横浜に行くと、しばしば立ち寄る「ホテル ニューグランド」を紹介しましょう。

山下公園近くにあるこのホテルは横浜市認定歴史的建造物。
経済産業省が選んだ近代化産業遺産の認定も受けており、横浜の歴史とともに歩んできました。

横浜のランドマークといえるホテルは1927年に開業し、本館はヨーロッパの雰囲気を漂わせています。館内に足を踏み入れると、時の流れを刻んできた重厚な大階段やアイボリーを基調にした洗練された内装などに、クラシックなムードを感じるはず。なお、大階段を上った2階に広がるザ・ロビーにはかつてフロントが置かれていました。
大階段

内装

ここでホテルニューグランドの歴史にふれておきましょう、
このホテルを語るには、かつて横浜に存在していた「グランドホテル」が欠かせません。

今は姿を消したグランドホテルは明治6年に開業した日本最大の外国人向けの豪華ホテルでした。客室数は多い時で360室を数え、帝国ホテルと並ぶ日本有数のホテルとして知られていました。

しかし、大正12年に発生した関東大震災で壊滅的な打撃を受けてしまいます。
きっと、横浜の人々は大きなショックを受けたことでしょう。
ホテルドア

震災後、復興に向けて横浜は立ち上がります。
後で紹介する山下公園も復興事業の1つですが、当時、外国人向けの宿泊施設が不足していたことから、グランドホテルに代わるホテルを建設することになりました。そのため、横浜商工会議所をはじめ、地元の政界や市民から寄付を募ったそうです。

また、ホテルの名前を横浜市民から公募することになりました。その時に決まったのが、横浜のかつてのシンボルだったグランドホテルに「ニュー」を付けた名前。グランドホテルが地元の人たちにいかに愛されていたか、よくわかるエピソードですね。
カフェ

震災から5年後、昭和2年に開業したホテルでは、玄関に英国風の制服に身を包んだドアボーイが立ち、ゲストが移動する手段として自動車のほか、人力車も常駐させていたといいます。
国内外の著名人も多く宿泊し、マッカーサー元帥や喜劇王といわれたアメリカ人俳優のチャーリー・チャップリン、アメリカの野球選手ベーブ・ルースなども訪れたとか。
リビング

料理長にはスイス人のサリー・ワイルを迎え、料理の内容やサービスの指導を徹底しました。結果、ワイルは数百人以上のスタッフを育てたそう。ニューグランドで学んだ彼らはホテルオークラや東京プリンスホテルといった著名なホテルで料理長を務めたとか。ワイルは日本のホテル並びに食文化に新しい風を吹きこんだ人物といえるでしょう。

なお、実は日本でも馴染みのあるメニューのいくつかにはホテルニューグランドから広まったものがあります。
シーフードドリアは体調不良の外国人ゲストのために喉の通りの良いものをワイルが考えた料理だそう。
スパゲティ・ナポリタンはホテルの2代目総料理長が米兵が茹でたスパゲッティにトマトケチャップを和えていたことからヒントを得ました。
そしてプリン・ア・ラ・モードはアメリカ人将校夫人たちのためにパティシエが考案。
これらは現在もホテル1階の「ザ・カフェ」でいただくことができますよ。
ザ・カフェ

なお、ホテルを設計したのは渡辺仁。
銀座和光をはじめ、 服部時計店(銀座)、東京帝室博物館(現・東京国立博物館本館)、第一生命館などを手掛けた建築家です。

館内には展示物を通し、ニューグランドの歴史を物語るコーナーもありますよ。
展示室1

展示室2

さて、個人的に好きな場所はホテルの中庭です。
美しい庭園の中央に配されている噴水はイタリアから取り寄せたもの。
愛らしい天使ラファエルがデザインされ、心癒されます。
中庭

薔薇の季節にはローズアーチが設置され、色とりどりの薔薇が庭園を彩ります。
ライトアップされたお庭を歩くと、ロマンチックなムードに浸れることでしょう(^ ^)
中庭とタワー館

中庭の奥にはタワー館が見られます。このシチュエーションにホテルの新旧の歴史を感じてしまいます。なお、フロントはタワー館の1階になります。
フロント

これは山下公園からながめたホテル ニューグランド。
ホテル外観

この公園も関東大震災の復興事業として整備されました。
震災で残った瓦礫を用い、約5年の歳月をかけて海を埋め立てて造られたそうです。
公園の噴水に置かれている、水がめをもった女性像は「水の守護神」で、横浜市の姉妹都市であるアメリカのサンディエゴ市から贈られたものです。

ホテル ニューグランドのある海沿いのエリアは自然光のさす時間帯も素敵ですが、夕暮れから夜に変わる頃の風景も格別。心にグッときます。
横浜海沿い

横浜はおしゃれな港町の魅力がいっぱいつまっていますね。

〈ご案内)
ホテル ニューグランド
神奈川県横浜市中区山下町10番地
TEL:045-681-1841
https://www.hotel-newgrand.co.jp

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