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古い通りにアートの新風。バンコク旧市街を散策

No. 464

オシャレなスポットが続々誕生しているバンコクですが、今回紹介する「タラート・ノーイ」や「ソンワットストリート」はレトロな街並みにグラフィカルな壁画やオブジェが点在する、アーティスティックなエリア。
オブジェ

この街を訪れるため、BTS「サパーンタクシン」駅近くのバス停から、ローカルバスに乗り込みました。
乗車したのはクーラーの効いた車種ではなく、扇風機が回る天井の低いバス。車窓には見慣れたバンコク最古の車道と言われるジャルンクルン通りが流れ、やがて街の表情が少しずつ変わり始めます。古い建物が増えたあたりでバスを降りた途端、どこか別の時代の空気が流れていました。

そこは「タラートノーイ」。
タイ語では「小さな市場」という意味で、バンコク最古の街区のひとつ。
18世紀頃から中国人移民が集い、商売を営んできた場所として知られています。
通り

以前紹介した「グルドワラ」のあるインド人街からもほど近いこのエリアは、かつてチャオプラヤー川沿いの交易の要衝として栄え、華人の商人たちが商いを行う活気ある市場がありました。

このエリアからほど近いソンワットストリートを歩くとそこここに点在する中国風の建物が、当時の面影を伝えます。
長屋の建物

通り沿いの建物

間口が狭く奥行きのある長屋造りの建物、色あせた漆喰壁、格子窓、剥がれかけた看板などが、長い時間をくぐり抜けてきた気配をまとっています。
歩くほどに歴史の重さが足の裏から伝わってくるよう。かつてこの長屋で、どんな家族が暮らし、どんな商いが行われていたのかを想像しました。

このエリアが今、バンコクの若者たちを引き寄せているのは、その歴史的な建物がオシャレに改装され、高感度なショップが点在していることから。
また、街のあちこちに描かれたダイナミックな壁画の数々も人を呼び込み、それらを背景にした撮影スポットも人気を集めています。
壁画

ビルの古い壁にそのまま描かれた大胆な壁画をはじめ、漆喰の壁を埋め尽くすカラフルなイラストの数々…。“昭和の下町風”の街に突如として現代アートが降りてきたような取り合わせが新しさを生んでいます。

私のお気に入りはこの2つ。
象が描かれたビル

年季の入ったビルの外壁に描かれた2頭の象は、どっしりとした存在感。象に親しんでいるタイならではのモチーフてすね。と 
そして、器に盛られた肉まんの絵。(もしかしたらあんまんかも⁉︎)
肉まんの器

華人文化がこの街に深く根を張ってきた歴史が美味しそうに描かれています。

観光客が壁画をスマートフォンにおさめる一方で、地元の人が涼しい顔でトゥクトゥクやバイクを走らせていく。この風景もまた、この街らしい…。

古い長屋を改装したカフェやギャラリーも増え、このあたりはバンコクのクリエイターが注目するエリアとして静かに変貌を遂げています。きっと、ひと昔のバンコクにはなかったような表情に出会えるはず。

この古びた長屋には、カラフルな水玉模様が弾けています。
「Song Viet」はバインミー、ベトナムコーヒー、フォーを楽しめるカフェ。赤提灯がずらりと軒を飾り、窓には大きな丸いドットが並ぶその外観はひときわ目を引きます。古い建物とポップなデザインの組み合わせが、この街らしい自由な空気を放っているようです。
カフェ外観

店頭に「証明写真すぐできます」という日本語の幟があるヴィンテージショップもあり、日本からやって来た者として、ちょっと微笑ましい場面も。
ヴィンテージショップ

Tシャツ

日夜、賑わっているヤワラート(中華街)中心部とも異なり、どこか生活感のある落ち着きが保たれているのがこのエリアの魅力。新旧が入り混じるこのバランスこそが、ここをほかにはない場所にしているように思えます。
街角

タラートノーイやソンワットストリートにMRT(地下鉄)で行くなら「ファランポーン(Hua Lamphong)」の1番出口が最寄りで、徒歩約12分ほどで到着します。

レトロでアートなバンコクを体験してしたい方はぜひ足を伸ばしてみてはいかがでしょう。
イメージ

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