京菓子の「琥珀流し」に、心彩る夏の風景。
No. 17
暑い季節に涼やかな誂え、心を豊かにする工夫が嬉しい。そんな大和心が生き続ける京都です。
本日は目に麗しい、涼やかな甘味をご紹介いたします。
たくさんの甘味処がある京都。その中から、ちょっと大人な雰囲気で、知っていると嬉しいひとつ。
こちらは中京区にある「大極殿本舗 六角店 栖園(せいえん)」。1885年創業の京菓子店です。烏丸御池の駅から程近く、街中にありますので気軽に立ち寄れます。
観光客の方よりも、地元の方が贔屓にするお店です。と言いましても、夏休み。並ばずに入れるよう平日の午前中に伺いました。
暖簾をくぐると歴史を感じさせる看板や、
奥に続く白と水色の暖簾。
そのままくぐっていきたいところですが、お店は右側、喫茶はその奥にあります。
店内には季節のお菓子が並びます(お写真を撮らせていただけるかお伺いしたところ、品の良いマダムが快くOKしてくださいました)。
さて、喫茶はこじんまりとした奥の一角。
坪庭のある落ち着いた店内。嬉しいことに窓際のお席にお邪魔いたしました。
テーブル席は2人掛けが4つ、4人掛けが2つ。坪庭の向こうにお座敷席。
この日もご年配のサラリーマン男性が2人、お出かけ風マダムが2人、など満席でした。
お目当は「琥珀流し」です。4月から12月までの限定商品で、寒天を宝石の「琥珀」に見立てて作られています。桜蜜、ペパーミント、ぶどう、栗、柿と、自家製の蜜が毎月変わりますので、その変わるお味を求めて、通われる常連がいらっしゃるとのこと!
坪庭の金魚を眺めていると、運ばれて参りました!
8月は、冷やし飴、生姜散らし。外の暑さを忘れてしまう、涼やかな甘味。
ゆるやかな寒天の琥珀に、生姜と冷やし飴がたまりません。
素材の味を生かしたなんとも言えない絶妙な甘さは、まさに大人の甘味。
この他にもわらび餅や抹茶と干菓子、ぜんざい、氷など魅力的なラインナップ。
次回は何と組み合わせていただこうかしら、と目移りしてしまいます。
朝顔の暖簾の外は、真夏の京都。東を上がって足袋屋さんをひやかし、いつかオーダーしようと気に留めながら好みのギャラリーへと足を伸ばします。
また暑くなったら一休み。次の甘味処はどちらにしようかな。お楽しみに。
ちょっとおしゃれをして、夏のお出かけに、大人な甘味、いかがですか?
●大極殿本舗 六角店 栖園
〒604-8117 京都府京都市中京区堀之上町120
075-221-3311
【甘味処】10:00~17:00
【販売】9:00~19:00
水曜日、定休日
まずはご試着ください♪
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