天神さんの梅開き。そして祇園いづ重さんのむし寿司。
No. 42
“東風(こち)吹かば 匂ひ起こせよ 梅の花 あるじなしとて 春を忘るな”
本日のちょっとおしゃれをしてお出かけは、春の便りを見つけに北野天満宮へ。そして、雛祭りにちなんで祇園の蒸し寿司をいただきに!
節分が終わると街は華やかな雛祭りの飾りに。まずは京都のお雛様をご紹介。
お内裏様が向かって右手。日本古来の「左上座」の風習からきているそうです。大正天皇が御即位式で西洋式に右側に立たれたことから関東では「右が上位」の考え方が取り入れられるようになったと言われています。
今では、京都の雛祭りには欠かせない和菓子となっている「ひちぎり」。こちらは京都・亀屋良永。宮中のお祝いで用いられた「戴餅(いただきもち)」が民間に伝えられたのが始まりとされており、餅をひきちぎった様な形が特徴です。
本日の出発地は、梅で有名な北野天満宮(上京区)。菅原道真公を祀っています。梅苑は2月上旬頃から公開3月下旬まで。(入場料・茶菓子付 大人700円、子供350円)
また、菅原道真公の命日である2月25日には梅花祭と梅花祭野点大茶湯も行われます。
「東風が吹いたならば、配所にいる私に、風に託して匂いを送って寄こしておくれ、梅の花よ。家の主人がいなくなったとしても、花の咲く春を忘れてくれるな。」拾遺(しゅうい)和歌集より
国宝の本殿には参拝客で長蛇の列。2月とあって、受験の合格祈願をされる方が多いようです。いつ見ても茅葺(かやぶき)屋根の天神さんは包み込むような重み のある印象で、とても落ち着く佇まいです。
神の使いとされる牛の頭を撫でると、頭が良くなるといわれています。早速私も牛の像を見つけては、頭と目と顔と体と…!撫でて参りました!皆さんの願いが込められて牛さんの体はツルツル!
境内にはたくさんの梅の種類があり、紅梅や白梅の花が咲き始めていました。よく見ると雌しべや雄しべが繊細です。かすかに梅の香りが漂い、厳しい冬からやっと春が来たのね!と嬉しくなってしましました。
お目当ての梅苑は五分咲き。満開の頃にもう一度足を運ぼうと思います。(北野天満宮のホームページに咲き具合が掲載されておりますので皆さんもチェックしてみてくださいね!)
北野天満宮といえば「長五郎餅」。昔ながらの茶屋でひと休憩。
おうす(お抹茶)セット540円。火鉢に入った炭の暖かさにほっこり。元気が出たところで、祇園へ向かいます。
祇園「いづ重」。100年以上つづく伝統の味。
ウィンドウには鯖寿司、いなりが並んでいます!外観だけで、入るのが楽しみになってしまいますね。
店内は、細長く、壁や天井には日本画やお皿などたくさん!入ってすぐのところでは職人さんが寿司を作っています。
今回のお目当ては冬限定「むし寿司」1,620円。焼きあなご、焼はも、煮いか、椎茸を混ぜ込み一昼夜寝かせた寿司飯を一人前ずつのセイロに入れ、錦糸卵、えび、いか、焼きあなご、木くらげ、青豆をのせ強烈な蒸気で一気に蒸し上げたもの。
蓋を開けた時の湯気もご馳走です!春の便りを感じつつも、まだまだ寒い京都。皆さんも京都で蒸し寿司とお雛祭りを楽しむのはいかがでしょう?
<ご案内>
いづ重
京都市東山区祇園町北側292-1
075-561-0019
(定休日などお問い合わせ下さい)
まずはご試着ください♪
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