京都のおすすめスポットのひとつ、南禅寺を訪ねました。
No. 44
陽射しに春の気配を感じられるような3月。本日はちょっとおしゃれをして、京都市左京区南禅寺へ。街の喧騒から離れた、東山の緑豊かな土地に広がる臨済宗のお寺です。
境内に入ると、木々の広がる静けさに、歩みを進める砂利の音がことさら大きく感じられます。正面に見える三門は高さ22メートル!
「この門を入れば 涼風おのづから」森永湛堂
近づくとその大きさに、圧倒されてしまいます。
三門とは、仏道修行で悟りに至るために透過しなければならない三つの関門を表す、空、無相、無作の三解脱門を略した呼称。山門とも書き表され、寺院を代表する正門です。
この南禅寺の三門は別名「天下竜門」とも呼ばれ、上層の楼を五鳳楼と呼び、日本三大門の一つに数えられるそうです。
開創当時のものは永仁3年(1295)に創立され、応安年間に新三門へと改築されましたが火災で焼失。
現在の三門は寛永5年(1628)藤堂高虎が大阪夏の陣に倒れた家来の菩提を弔うために再建したもの。
さて、この三門は登ることができます(一般500円)。私の友人曰く、夏の朝に登って過ごすのが好きだとか。
五鳳楼には宝冠釈迦坐像を本尊とし、その脇士(わきじ)に月蓋長者(がつがいちょうじゃ)、善財童士(ぜんざいどうじ)、左右に十六羅漢(じゅうろくらかん)などが配置されています。(五鳳楼は撮影不可)
早速、靴を脱ぎ、一歩一歩、と〜っても急な階段を登ると…
そこに広がるのは、京都の街!五鳳楼の周りをぐるりと一周でき、南禅寺周辺を一望できます。傾き始めた太陽が、まるで美しい絵のように西の空を照らします。
景色を堪能したら、南禅寺の中心となる建物、法堂へと向かいましょう。二度の消失の後、現在の法堂は明治42年(1909)に再建されたもの。本尊釈迦如来を安置、天井には今尾景年画伯の幡龍が描かれています。
少し進むと、だんだんと水の音が聞こえ、史跡琵琶湖疏水の「水路閣」が見えてきました。
明治18年に起工され、同23年に竣工した疎水事業。疎水は、琵琶湖から京都市内に向けて引かれた水路のこと。滋賀県大津市で取水され、南禅寺横を通り京都市東山区蹴上までの区間。
水路閣はこの疎水事業の一環として施工された水路橋で、延長93.17メートル、煉瓦造、アーチ構造のデザイン。京都を代表する景観の一つとなっています。
お着物の男性、女の子たちが水路閣のアーチの下にたくさん。テレビドラマ「〇〇サスペンス」でも登場したことのある撮影スポットです!
この上流にあるのが京都三名勝史蹟庭園の一つに指定されている「南禅院」です。
南禅寺発祥の地。鎌倉時代末の代表的池泉回遊式で、周囲を木々で囲まれた静寂の空間です。(拝観料一般300円)
深い山の樹木が風に揺れ、池には鴨の作り出す水紋。滝の音。ひととき、俗世を忘れて静かな気持ちになれる。オススメのお庭です。
桜や新緑、紅葉の綺麗な季節に是非お散歩に伺ってみてはいかがでしょうか。自然の中に、大切なもの見つけることができるかもしれません。
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