平安時代からの日本の香りを継承。山田松香木店へ。
No. 82
京都は正月事始め。12月13日のこの日から新年の準備を始めると良いとされています。
さて、本日は江戸明和(1764-1772年)より創業「山田松香木店」へ。
『香』と聞いてちょっと難しそう…と思っていた私ですが、体験コースがあると知り、早速行ってまいりました。
山田松香木店は、京都御所近くにて薬種業を営み、生薬、中でも香木を専門に取り扱い、原産地より直接買付、輸入、鑑別、製品化を一貫して行なっています。
入った途端、ふんわりとお香の良い香り。
季節を彩る華やかな匂袋や掛香(カケコウ)、文香(フミコウ)などから、お線香や焼香まで沢山のお香が並ぶゆったりとした店内。
目移りしながらも、まずは本日のメイン『調香コース 匂袋作り体験』へ。
京都本店の体験は、三つのコース。
・お誂え香房
・聞香(ブンコウ)コース
・調香コース
それぞれに2種類の体験がある中で、本日は匂袋を作ってみたいと思います(要予約。2千円税込)。
今回特別に私一人で体験をさせていただきました。本格的なセットにドキドキ。
本日の先生は、製造部の堀田さん。まずは、貴重な香木の種類を教えていただきました。伽羅(キャラ)、沈香(ジンコウ)、白檀(ビャクダン)など、実際に香りを嗅ぎ、どの様にして香木となったか、産出地など、知らないことばかりで興味津々!
因みに、堀田さんのお好みは「かっ香」紫蘇科の多年草。「鼻にべたっと残る感じでもなくあたたかみを感じる」所が良いそうです。さすがプロのコメント。
調香は、まずはベースとなる香原料を合わせた後、お好みに合わせて調香。たった一つしかないオリジナルの香りが完成します!
白檀、丁字(チョウジ)、桂皮(ケイヒ)、大茴香(ダイウイキョウ)、龍脳(リュウノウ)、山奈(サンナ)、甘松(カンショ)、かっ香(カッコウ)。
それぞれを教えて頂いた分量で入れます。混ぜる度に香りが変化し、それがまた、とっても面白い!
ベースが出来たら、ここでオリジナルの香原料を加えます。しかし、素人には何を加えたら良いかわかりません。「冬だから暖かく、ほっこりした香りに」とのリクエストに堀田さんにアドバイス頂いたのが、「桂皮」と「かっ香」。
好きな袋を選び、詰めたら完成!余った香で文香を作り、さらにお持ち帰りも。自分だけのオリジナルでお香がより身近に感じられますね。
店の奥にある別棟の和室には、貝合わせのお道具や着物にお香をたきしめるお道具も。
店舗に移り、広報の三浦さんに気になる引き出しを尋ねたところ、沈香を見せてくださいました。
炭に火を付け、灰の中心に据えます。そして香をパラパラ。あ!あの、お寺で行うお焼香。良くお寺さんが買っていかれるそうです。
15g約○万円と書いてあり、どのくらいか伺うと測って見せて下さいました。結構少ない量ですね。そして天秤秤。
沢山の引き出しに詰まった未知の世界。今日が私の第一歩、となりますように。
最後はもちろんお買い物!
可愛らしい干支の匂袋や置物が沢山。新年のご挨拶にちょうど良いですね。私はお世話になっている方々に想いを馳せながら何匹もの戌を連れて帰りました。
皆さんも是非一度、体験されてみてはいかがでしょうか。
<ご案内>
山田松香木店
京都本店
602-8014京都市上京区勘解由小路町164
075-441-1123
10:00-17:30
年末年始のみ休店
(2017年12月29日午後から2018年1月3日まで)
※今回の匂袋作り体験・京都本店
平日15:30〜、約50分、2,000円税込、定員2〜40名様
(予約方法やその他の体験につきまして、詳しくはホームページをご参照下さい。また、お電話にてお問い合わせ下さい。)
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