夏から秋へ…うつろう季節。京の風物詩「名残の床」
No. 116
京の夏の風物詩「鴨川納涼床」。本日のお出かけは、五条木屋町にある『鶴清(つるせ)』さんへ。
毎年、夏に催される謡の会「夏仙会」があり、初心者の私も参加させていただくことに。ここ京都の地元の方が有志で集まり、お座敷にて謡をうたいます。
高瀬川と鴨川の間に建つ「鶴清」は、昭和初期の姿を今に残す総檜造りの旅館。
佇まいがどこか懐かしく、どっしりとした構えが老舗の伝統を感じさせるとともに、まるで映画のセットに入ってしまったようにも感じます。
うちわの販売も。一つ買って床で仰ぐのも良いですね。
玄関とロビー。18時からの床の前に、まずは謡。ちなみに本日の番組は、「朝長」「頼政」「羽衣」「弱法師」「藤戸」。(私は『羽衣』のシテでした!)
「鶴清」は、京風懐石料理はもちろんのこと、200畳を超える三階大広間での300名の宴会、宿泊、総合神前結婚式場として、純京風の慶事が楽しめるそう。
さて、謡が終わる頃には、かんかん照りだった太陽も翳ってまいりました。いよいよ床で納涼宴会の始まりです!
御膳のセット。東京にいた時は、御膳で食事などした事がありませんでした。
まずは先付け。食前酒とともに、鯛の昆布締め、さっぱりとしたすだち風味のゼリー寄せ、いくらなど。
京都の夏には欠かせない、鱧(はも)。ガラスの器が涼を呼びますね。
今日は特別に芸妓さんと舞妓さんを呼んで頂き、おもてなし。浴衣姿がいいですね〜。お酒もすすみます!
少し暮れてくると、提灯に火が灯りました。とてもいい加減。
待ってました、鱧しゃぶです。お出汁の効いたお汁がたまりません。
お次は、お芋や穴子、海老の入った豪華なお素麺。
あっという間に夜の帳が下りてきました。風も吹いてきて、昼の暑さが嘘のよう。マジックアワーですね。
鮎の塩焼き。
天ぷら。
魚素麺(うおそうめん)。京都へ来るまで食べた事のなかったものの一つ。魚肉で練り上げた素麺状のもの。つるりといただけて、とっても美味しく栄養満点です。
お酢の物。
食べきれないくらいのお料理です。このあと、ご飯とデザートが続きます。
東山に満月が昇って参りました。まるで絵に描いたような景色。一同満月に見惚れてしまいました!やっぱり満月は、特別な気持ちになりますね。暑かった夏ももう少し。季節は秋に向かっています。
「なごりの床」は昼と夜開設され、9月30日まで楽しめます。皆さんも風流な時間を過ごしてみませんか。
京料理 鴨川納涼床 鶴清
〒600-8017
京都市下京区木屋町五条上ル
TEL:075-351-8518
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