「ちひろ美術館・東京」で、ゆったり優しい時を過ごす。
No. 117
連日の猛暑も和らぎ、少しずつ秋の気配を感じるようになってきました。過ごしやすくて気持ちいいお天気の日には、おしゃれをしてお出かけしたくなりますよね。そこで今日は、西武新宿線「上井草駅」から徒歩7分の場所にある「ちひろ美術館・東京」へ行ってきました。
いわさきちひろさんは、子どもや花などを優しいタッチで描く画家です。絵本も多数出版されているので、ご存知の方も多いと思います。また、若い頃に戦争を体験したことから、平和の大切さを語り続けました。
現在美術館では、【いわさきちひろ生誕100年「Life展」あそぶ plaplax】を開催中。いわさきちひろさんの作品やスケッチのほか、アートユニットplaplaxの作品が展示されているとのこと。見て、触れて、遊べるという参加型のものらしく、入場時に【plaplaxの作品のあそび方とご注意】という紙を渡されました。ワクワクしながら、さっそく展示室の中へ。
こちらは「絵本を見るための遊具」。体を使って遊びながら、楽しく絵本を見ることができます。
階段やトンネル、鏡など、子どもが喜ぶ要素がいっぱい詰まった遊具です。木のぬくもりとちひろの優しさを感じさせる絵がマッチしていました。
そのほか、画机に置かれた画材に触れると、ちひろの絵や音が現れる展示や、大きなスクリーンに映し出されたちひろの絵の中に自分が入り込める展示などもあり、体験型の作品に喜ぶ子どもたちが多数。大きなちひろの絵の中に白い影となって入り込める作品は、思わず私も楽しんでしまいました。その後は、ゆったり静かな時間を過ごすため図書室へ移動。
図書室には、多数の作家の絵本や、ちひろに関連した書籍があり、自由に閲覧可能です。ソファや椅子、大きな机が用意されているので、大人も子どもも思い思いの時間を自由に過ごせる雰囲気。実際に、ちひろの絵本を孫に読み聞かせている女性や、一人で熱心に書籍を読んでいる女性などがいました。ふと本棚の上に目をやると素朴なお花が飾られており、可愛らしさに心がほっと和みます。
ふと気づけばランチにちょうどいい時間。お腹も空いてきたので、美術館内にある絵本カフェで食事です。
カラッとした気持ちの良い天気だったのでテラス席へ。中庭の緑を満喫しながらランチやスイーツを楽しめるので、さわやかな秋がやってきたら断然テラス席がおすすめですよ。
私が注文したのは、チリコンカン&自家製ライ麦パンとドリンクのセット(1404円)。
お豆とお肉を煮込んだトマト味のチリコンカンは、スパイシーなのですがマイルドな辛さで食べやすいお味でした。お豆がたっぷり入っているところが、個人的には気に入りました。
そのほかのランチメニューは、五目炊き込みご飯&野菜と塩麴のスープ。こちらもとても美味しそうでかなり迷ったので、次回食べてみたいと思います。スコーンやいちごのババロア、ホットケーキなどの素朴なスイーツがあるほか、ドリンクメニューも充実。コーヒーや紅茶はもちろん、ちひろ美術館オリジナルブレンドのハーブティーや、ちひろの故郷である信州産のリンゴジュース、ワインなど。ちひろの作品を堪能した後は、のんびりカフェでくつろぎながら贅沢な時間を楽しみました。
美術館には、ちひろの庭(上の写真)・ちひろのアトリエ・ミュージアムショップもあります。忠実に再現されたアトリエは、ちひろが実際に使っていた画机や画材、ピアノなどがあるほか、可愛らしい小物やドライフラワーが飾られており、とても素敵な空間でした。インテリアの参考にもなりそうです。
最後に立ち寄ったミュージアムショップで、ポストカードを購入。
豊富な種類があるだけでなく1枚108円なので、思わずたくさん買ってしまいそうになりましたが、お気に入りの2枚を購入。Tシャツ・傘・キーホルダー・お菓子・書籍など、色々なものが販売されていました。お気に入りを見つけるのも楽しい時間です。
住宅街の一角にあるこじんまりとした美術館ですが、緑豊かで静かな環境なので、ゆったり優しい時間を過ごせます。みなさんもぜひ、おしゃれをしてお出かけしてみてくださいね!
<ちひろ美術館・東京>
東京都練馬区下石神井4-7-2
03-3995-0612
入館料:大人800円
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