豪快なラクレットに感動！渋谷「チーズキッチンラクレ」
No. 127
最近では火にかけたチーズの中にパンや野菜をくぐらせていただくチーズフォンデュが手軽に楽しめるお店が増え、人気を集めています。今日は渋谷ヒカリエ7階にある「チーズキッチン ラクレ」で提供される、チーズをふんだんに使った料理を紹介します。
「ラクレ」に足を踏み入れると、ほとんどのテーブルを占めていたのが女性グループ。女性客からの支持の高さがうかがえます。
そもそもチーズは生乳のタンパク質を固めて水分を絞って作られる食べもので、100gのチーズを作る時に必要な牛乳は1000ml。チーズには生乳の１０倍の栄養素が凝縮されているわけです。とくにナチュラルチーズは「白い肉」とも言われ、良質なたんぱく質を含んでいます。そんな栄養価の高いチーズを用いた料理が楽しめるお店では国内外の厳選したチーズを常時7～10種類、用意しているそうです。
お店を訪れたのはちょうどランチタイム。
どのランチセットにもチーズフォンデュが付いてくる…というチーズ好きにはたまらないサービスがこのお店の特徴です。チーズフォンデュの小鍋が目の前に運ばれ、火にかけられるとワクワクが止まりません。
チーズフォンデュにくぐらせる野菜はズッキーニやグラパラリーフ、トマト、アンティーブ、さつまいもなど。
アロエに似たグラパラリーフは初めて食べましたが、ちょっと酸味があり、チーズの塩っぱさが混ざると、まろやかな味に変わります。ちなみにグラパラリーフはメキシコ原産の多肉植物。食用に品種改良されたものが最近、市場に出回っているのだとか。
こちらの人の目を引くビジュアル系のパンは群馬県桐生市にある「群馬スタイルブレッド」から取り寄せている「ベリーローフ」。この鮮やかなピンク色は原材料にビーツとフランボワーズを使っていることから。フランボワーズの甘みと酸味がちょうどよいバランスのお味です。
このベリーローフをはじめ、ランチタイムに登場するパンは食べ放題！
パンのラインナップは時々入れ替わるそうですが、常時4種類、用意されています。
こちらは「フェタチーズとチキンのジェノベーゼパスタ」。
ギリシャを代表するチーズといえるフェタですが、これは羊や山羊の乳から作られ、食塩水に漬け込んで熟成させるので、塩味がしっかり付いています。フェタチーズをたっぷり使ったパスタは具材のルッコラやチキン、トマトなどとも相性がよく、バジルとオリーブオイルの風味が豊かなジェノベーゼソースにコクを添えます。
そしてお店の看板メニューである「ラクレット」が登場。
訪れた日は北海道の食材を使ったキャンペーン中で、北海道産のホエー豚のローストに十勝産のラクレットチーズを使った期間限定メニューをオーダーしましたが、普段はラクレットチーズの本場であるスイスやフランス産のチーズを用いたラクレット料理が提供されます。
さてこのラクレットですが、オーダーするとお店のスタッフがトロトロのラクレットチーズを削り、目の前で最後の仕上げを見ることができます。
焼きあがった豚肉をのせたスキレット（鉄板）に、専用のヒーターで温めて粘り気を出したチーズが滝のように落ちていく…このライブ感は最高です！
ラクレットチーズが糸を引くほどからんだ豚肉のローストはジューシーなお肉と濃厚でコクのあるチーズのハーモニーが絶妙です。
こちらがラクレットチーズ。
フランス語で「削るもの」「引っかくもの」という意味をもつ「ラクレット」は、表面を直火に当て、溶けたタイミングでナイフを使って削っていきます。お店の方によると「真ん中のトロトロに溶けたところとちょっと固めの端の部分を混ぜ合わせることで、独特の風味と食感が生まれます」とのこと。
ところで最近、チーズは「セロトニン食」としても知られるようになりました。
セロトニンは別名「幸せホルモン」と呼ばれる脳内ホルモンで、ヒトの感情や精神、睡眠などに関わる機能に関係する「三大神経伝達物質」の1つです。
脳内で作られるセロトニンの材料が必須アミノ酸のトリプトファンで、このトリプトファンを生成する食べものの1つがチーズなどの乳製品。
美味しくて、セロトニンに働きかけることができるなんて、チーズはなんとヒトを幸せにする食べものなのでしょう。
なお、お店では15時からカフェタイムも実施。
濃厚なレアチーズケーキなど、チーズ料理専門店だけにこだわりのチーズを用いたデザートも充実しています。
お店には小上がりのスペースも用意され、ソファでくつろぎながら食事を楽しむこともできます。チーズをあれこれ食べたくなったら、ぜひ「ラクレ 」を利用してはいかがでしょうか。
○ご案内
渋谷ヒカリエ
CHEESE KITCHEN RACLER（チーズキッチン ラクレ）
東京都渋谷区渋谷2丁目21-1 渋谷ヒカリエ 7F
TEL 050-3187-9226
