目も舌も大満足! バルセロナの胃袋「ボケリア市場」へ
No. 131
スペインを代表する観光都市バルセロナ。アントニオ・ガウディの建築物やピカソ美術館など観光スポットがあちこちに点在し、街の目抜き通りといわれる「ランブラス通り」は日夜、世界からのツーリストであふれています。
この通りに入り口のある「ボケリア市場」は立地の良さも手伝い、バルセロナで一番活気ある市場。いつ行っても、地元の人や観光客でごった返しています。ここに行くだけでバルセロナの食事情がわかる…といっても過言ではない存在といってもよいでしょう。五感を刺激し、好奇心をくすぐるボケリア市場を散策してみましょう。
実はボケリア市場とは通称で、正式名称は「サンジョセップ市場」といいます。ボケリアとは「胃袋」という意味があり、この市場にところ狭しと並ぶさまざまな食べものを見るだけで胃袋が幸せで満たされていくのを感じるはず。
そんな市場の開設は1217年と古く、当初は肉を扱う市が立っていたそう。それが約150年前から野菜とフルーツも加わることになり、やがて魚やお菓子といったものも市に並ぶように。扱うものが増えるにしたがって、市に屋根が取り付けられるようになりました。
地元の人より観光客が圧倒的に多い市場には約200ものお店がひしめいています。最初に向かったのは生ハムのお店。スペインの生ハムとして有名な「ハモンセラーノ」がズラリと吊るされている様は圧巻です。白豚を使ったこの生ハムはバルセロナにあるスーパーや専門店でも買えますが、この市場では串に刺したハモンセラーノが売られているので、つまみながら市場をまわれます。
このハモンセラーノより、希少で高価なのが「イベリコ豚」を使った生ハムです。イベリコ豚はスペイン西部からポルトガル東部にかけて生息している豚。イベリコ豚は餌によるランク付けがなされ、その中でも最高ランクはどんぐりを食べて育った「ベジョータ」です。なお、配合飼料を食べて育った豚は「セボ」。市場の中で手切りしてもらって食べ比べるのも楽しいですよ。なお、残念なことに生ハムは日本への持ち込みが禁止されているので、滞在中に食べておきましょう。
さて、ボケリア市場でひときわ豊かな色彩を放っているのが、フルーツのお店です。日本でもバレンシアオレンジとして知られる、スペイン産のオレンジ「ナランハ」をはじめ、色の濃い果物があちこちに積まれています。
ここでは日本のフルーツ専門店でごくたまに見かける「チェリモヤ」も見つかります。この珍しい果物はペルーが原産地ですが、近年ではスペインでも栽培されるようになり、ボケリアだけでなく、バルセロナの街中でもでよく見かけます。果肉は白く、バニラとリンゴを足したような甘みがあり、ねっとりとしたなめらかな食感が楽しめます。
フルーツをその場で絞った新鮮なジュースやカットフルーツなども観光客に大人気です。これも市場の中に数カ所あり、どこもミキサーを休むことなく回している状態。外食が続き、不足しがちなビタミンを補給するのにいかがでしょうか。
市場にはグミをはじめ、チョコレートやキャンディといったお菓子類も充実しています。そのほとんどが量り売りされているので、気になるものを見つけたら、言葉が通じなくても指差しでゲットしてみましょう。お菓子類はお土産にするのもよいですね。
お魚を扱うお店も並んでいます。
バルセロナは海に面している街だけあり、新鮮な魚がたくさん。ほとんどの魚は水揚げされて横たわった状態で、なかには口やエラが動いているものもいます。
さて、この市場が賑わうのはなぜでしょう。その理由の1つに、世界最高峰と評されたレストラン「エルブジ」(現在は閉店)など、スペインから発信される食が世界から注目されるようになった背景があります。よって、このボケリア市場も食通のみならず、バルセロナを訪れる観光客がスペインの食を体験するために滞在中、一度は足を運ぶスポットとなったようです。
色彩が豊かでどこを切り取ってもインスタ映えしそうなボケリア市場。
市場の一角には食事が楽しめるコーナーもあるので、バルセロナを旅する時は、うんとお腹を空かせてお出かけしましょう。
○ご案内
ボケリア市場(La Boqueria)
La Rambla 91 Barcelona
http://www.boqueria.info
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