海が近い城下町「小田原」で、歴史と海鮮を楽しむ。
No. 137
吹き抜ける風が冷たくなってきた今日この頃ですが、お天気の良い日には、おしゃれをしてお出かけしませんか?私は今回、神奈川県小田原市にある小田原城へとお出かけしてきましたよ!
15世紀の中頃(室町時代)に造られたといわれている小田原城。15世紀末に北条早雲が小田原へ進出し、その後、北条氏が5代にわたって関東を支配します。その際の中心拠点となったのが小田原城で、豊臣秀吉の来襲に備えるため、その規模は徐々に拡大していきました。
そして、「総構(そうがまえ)」と呼ばれる外郭は全長9kmに及び、城下町全体を囲む長大なものであったことも小田原城の特徴。この「総構」があったからこそ、豊臣秀吉は全国統一の最終段階まで北条氏を攻め落とすことができなかったのです。それでは早速、小田原城址公園の正面入口から中へ入ってみましょう!
まず最初に現れるのが、枡形門の構造を持つ「馬出門(うまだしもん)」。枡形門は城門の形式の一つで、写真には写っていませんが、城壁がL字型になっています。
そして、門を入ると「住吉橋」が見えてきました。
住吉橋を渡った後は、「銅門(あかがねもん)」をくぐります。門の大扉などに使用されている飾り金具に銅が使われていることが、名前の由来になっているそうです。
天守閣は城内外を監視する役目もあるため、すぐにたどりつくことができないようになっているんですね。
そして、この重厚な銅門を抜けると、ついに天守閣へ到着!
せっかくなので、天守閣の中へ潜入です。中は展示室になっており、最上階の5Fに展望デッキがあります。戦国時代から現代までの小田原城の歴史を豊富な資料とともに紹介しているので、歴史好きのパートナーとのデートにもおすすめ。実際に、男性が熱弁をふるい、女性が聞き役をつとめているカップルに多数遭遇しましたよ。
展望デッキからは、広がる相模湾を眺めることができました。展望デッキの場所によっては、房総半島まで見ることが可能です。
また、小田原城では、現在「菊花展」を開催中。大菊や盆栽からスプレー菊や小菊まで、さまざまな種類の菊の花が展示されており、とても可愛らしかったです。
さて、いい具合にお腹も空いてきたので、次はランチに向かいます。向かったのは「SAKANA CUISINE RYO(サカナキュイジーヌ RYO)」。相模湾で獲れた鮮魚やこだわりの食材を使用した海鮮料理店で、ミシュランやトリップアドバイザーエクセレンスにも認定されているそうです。
この日は平日だったのですが、地元の女性客や休憩中のサラリーマン、海外からの観光客など、幅広いお客さまがランチを楽しんでいましたよ。
お寿司・炙り魚3種丼・天丼・刺身定食など豊富な種類が揃っているメニューの中から、私が注文したのは海鮮丼。肉厚の大きな切り身は鮮度が良く、しっかりとした歯ごたえやとろけるような柔らかさなど、それぞれの魚の魅力や味わいをしっかりと堪能できました。小田原名物のかまぼこが添えられているのも、なんだか得した気分になれてうれしかったです。
人気店のため混雑していますが、美味しい海の幸を食べたいという方はぜひ足を運んでみてください。
最後に訪れたのは、小田原駅から徒歩20分、小田原城からは徒歩10分の場所にある御幸の浜海岸。清々しい風と波の音に心が洗われるような気分になりました。どこまでも広がる見晴らしの良い景色とのんびりした空気を味わいながら、海辺の散策を楽しむことができますよ。
小田原のシンボルといえば小田原城ですが、風情ある街並みを散策したり、美味しい海鮮を食べたり、海辺でのんびり過ごしたりと楽しみ方がたくさんあるスポットです。そのほか、かまぼこ博物館や小田原フラワーガーデン、カフェや公園、文学館などもあります。気持ち良く晴れた日には、ぜひおしゃれをして小田原へお出かけしてみてくださいね!
<小田原城>
神奈川県小田原市城内6-1
0465-23-1373
チケット(天守閣):500円
<SAKANA CUISINE RYO(サカナキュイジーヌ RYO)>
神奈川県小田原市栄町1-14-57 ジャルダンビル1F/2F/3F
0465-20-0077
ランチ:11:30~14:30
ディナー:17:00~23:00(月~土)/17:00~21:30(日祝)
<御幸の浜海岸>
神奈川県小田原市本町
0465-33-1300(小田原市役所)
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