藤田嗣治 大回顧展、そして秀吉を愛したねねのお寺へ
No. 140
木枯らし一号が吹き、待ちに待ったコートの出番。今年は、ファーを取り入れて気分はちょっとゴージャスに。
本日のお出かけは、京都国立近代美術館で開催中の「没後50年 藤田嗣治展」。そして秋を探しに「鷲峰山(じゅぶざん)高台寺」へ。
いつ見ても、京都へ来たなぁと思ってしまう平安神宮へ続く大鳥居。その足元には藤田嗣治展のゲートが。そのゲートをくぐって、美術館へと参りましょう!
入ってすぐにあるカウンターには、「京都府広報監まゆまろ」がファーの帽子をかぶり、藤田作品と立体コラージュに。乳白な肌だけに、なかなか馴染んでますね。
一階のホールには等身大フジタとニャンコ、一緒に記念撮影スポット。展示は第一会場と第二会場に分かれ、第1章「原風景—家族と風景」〜第8章「カトリックへの道行き」まで続きます。
日本人として世界に生きた画家、藤田嗣治(1886–1968)の没後50年を記念する大回顧展。
明治半ばの日本に生まれた藤田は、20代後半にパリへ渡り、30代から40代にかけてパリで華々しく活躍。戦時には日本で作戦記録画を多数発表しましたが、戦後の1949年、日本を離れ、翌年にはパリへ帰還し、やがてフランス国籍を取得して欧州で生涯を終えました。
フランス在住時、ランスのシャペル・フジタへ行った事があり、その宗教画の印象が強かったのですが、今回の展示作品は風景画や精密な戦争記録画まで多種多様。正直、女性や少女の絵を描かれている画家だと思っていたのですが、なかなかの迫力でした。
藤田の代名詞ともいえる「乳白色の下地」による裸婦画も間近に見る事ができ、その透明感に感動!(12月16日まで開催中)
さて、お次は豊臣秀吉の妻であった「ねね」のお寺へ。秀吉を想ったねねが、亡き夫を弔うために開いたお寺が高台寺です。
訪れたのは、祭日の夕方前。少し観光客も少なくなってきた頃と思いきや、チケット売り場までの長蛇の列。思ったより早く列は進み、境内へと進みます。
今日の紅葉狩りのお供は、ついこの間まで舞妓さんだった年若い友人。京都歴は私より長いのですが、二人とも初の高台寺。広い境内にびっくり。そして山に続く道が延び、振り向けば景色も抜群です。
山を背景に開けたお庭、深い緑に紅葉がとっても映えますね。千利休の弟子でもあった小堀遠州によるもので、国の史跡・名勝に指定されています。
秋風の中、ゆっくりと歩いていても、パッと花が咲いたような紅葉が目に留まり、見る人の心に華やぎを与えてくれます。
門の先に見えるのは「開山堂」。高台寺第一世の住持、三江紹益(さんこうしょうえき)禅師(1572-1650)を祀る塔所。
その中から見る紅葉の美しさ。日本の季節を感じる瞬間です。
山を登ると、秀吉と北政所を祀りしている 「霊屋(おたまや)」や茶室「傘亭」を見る事ができます。
利休の意匠による茶室と言われ伏見から移建したもの。傘亭はカラカサを開けたように見える屋根が特徴。時雨亭が隣接し、土間廊下で繋がっています。
だんだんと日が暮れて参りました。石段の灯篭に火が灯り、とっても良い雰囲気。
雲居庵(うんごあん)ではお茶をいただく事ができます。この日はこちらもお客様でいっぱい。また次回、ゆっくりと訪れようと思います。
12月9日(日)まで、夜間特別拝観でライトアップされた幻想的なお庭を見る事ができます。皆様も是非、京都の秋を堪能してみてはいかがでしょうか。
<ご案内>
京都国立近代美術館
〒606-8344
京都市左京区岡崎円勝寺町26-1
TEL (075) 761-4111
鷲峰山高台寺(臨済宗建仁寺派)
住所:〒605-0825 京都市東山区高台寺下河原町526番地
電話:075-561-9966
秋の特別拝観
特別公開「展望台」
12月9日(日)まで
展望台公開時間:午前9時〜午後4時
夜間特別拝観
12月9日(日)まで
午後5時~午後10時(ライトアップ/午後9時30分受付終了)
(詳しくはお問い合わせ下さい)
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