心あたたまるドイツ・ミュンヘンのクリスマスマーケット
No. 147
日本でもクリスマスは大きな行事ですが、ドイツも同じ。今回はドイツのクリスマスシーズンの風物詩といえる「クリスマスマーケット」を紹介しましょう。
「世界最大」といわれるのがシュトゥットガルト、「世界最古」といわれるのがドレスデン。「世界で一番有名」なのはニュルンベルクと言われていますが、ミュンヘンのクリスマスマーケットもまた大規模で、世界から多くの観光客がこの市を楽しみに訪れることで知られています。
ここでミュンヘンについて、簡単にふれておきましょう。
ミュンヘンはドイツ南部のバイエルン州の州都で、ドイツでは3番目に大きな都市です。昔はモーツアルトがこの街で宮廷音楽家として暮らしていた音楽の都でもあります。そんなミュンヘンは「人口130万人の村」と呼ばれるだけあり、個人的な経験からフレンドリーな気質の人が他の都市にくらべて多いような気がします。
また、ミュンヘンといえばサッカーファンにはおなじみの「FCバイエルン・ミュンヘン」の本拠地。スタジアムに足を運べば、ドイツ人のすさまじい応援に驚くはず。
そしてビール好きにとっては一度は行ってみたい世界最大規模のビールの祭典「オクトーバーフェスト」も開催されます。
さて、ミュンヘンで一番大きなクリスマスマーケットは、中心部のマリエン広場で開催されます。市はクリスマスの4週間前に立ち、毎日17時30分になると市庁舎のバルコニーでクリスマスのための音楽が生演奏されます。
マリエン市場の目と鼻の先にあるビクトリア市場もクリスマスを祝うための飾り物が沢山並んでいます。
クリスマスを迎えるのに欠かせないのが「アドヴェントクランツ」。
アドヴェント(待降節)は12月25日のクリスマスを迎えるまでの4週間のことをいいます。(クリスマス市が開催されるのもこの時期です)
クランツとは「花環」や「環」という意味で、アドヴェントクランツはモミの枝などで作ったリースに4本のキャンドルを立てたものです。
キャンドルを4本立てることに意味があり、ドイツではクリスマスまでの4週間、日曜日ごとにキャンドルを1本ずつ灯していくのです。
キャンドルの灯りが増えていくことで、クリスマスの足音を感じさせるクランツ。
ドイツ人にとって1年のなかで一番重要な歳事がクリスマスなので、皆、このアドヴェント期間を大切にします。ドイツ人のなかには、アドヴェントを迎えると頬と頬をくっつけるドイツならではの挨拶をキャンドルの数に合わせて行う人もいますよ。
なお、このシーズンになるとクリスマスマーケットやデパート、個人のお店には家族や友人、恋人に贈るプレゼントを選ぶ人たちでいっぱい。
ドイツではクリスマスから休暇をとる人が多いので、アドヴェントはお休みに入る前に色々なものを調達する準備期間といえます。
クリスマスに食べる伝統菓子「シュトーレン」をプレゼントしあう人もいます。
シュトーレンはザクセン州ドレスデンが発祥といわれ、ブランデーに漬け込んだ数種のドライフルーツが生地に練りこまれ、風味豊か。このお菓子をアドヴェント期間中、薄くスライスして食べる習慣があります。なかには長くおいて熟成した味わいを好む人も。
また、クリスマスマーケットを訪れたら、名物「グリューワイン」も味わいたいもの。
たいてい近くにはホットドッグの屋台も出ているので、一緒に食べている人が多いです。
グリューワインとは温めたワインにシナモンなどのスパイスや蜂蜜、砂糖などの甘みを加えた冬の飲み物です。とくに寒い冬は熱々のグリューワインの入ったカップを両手に持ち、飲むことで体が温まって元気になると大人気。なお、お酒が苦手な人には「キンダーパンチ」というアルコールの入っていない、グリューワイン風のドリンクが用意されています。
ところで、このグリューワインはマグカップ込みの価格で販売されていることが多いです。
グリューワインはお店にもよりますが、3〜5ユーロで提供されます。
5ユーロで提供しているお店はたいていマグカップ込みのお値段。カップを返却すれば2ユーロが戻ってくる仕組みになっています。マグカップは記念に持ち帰るのもオススメです。
クリッペもクリスマスシーズンを盛り上げるために必要な飾りです。クリッペとは、キリスト降誕の場面を表現した装飾物。ドイツではクリスマスシーズンを盛り上げるためになくてはならないもので、道いく人を厳かな気分にさせてくれます。
クリスマスが1年のメインイベントというドイツ。クリスマスの過ごし方は日本とは異なりますが、街のいたるところでロマンティックなムードに浸れるのが共通点。皆さんも心あたたまるクリスマスをお迎えくださいね。
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