パワースポットの豪徳寺で、招き猫に癒される。
No. 173
うっとうしい毎日がつづく梅雨どきの晴れ間は、心まですがすがしく嬉しい気分になりますよね。そんなときは、お気に入りの洋服でおめかしして、どこかへお出かけに行きませんか？ 今回わたしは、招き猫で有名なパワースポット・豪徳寺へ行ってきましたよ。
小田急小田原線「豪徳寺駅」から徒歩約15分、または世田谷線「宮ノ下駅」から徒歩約5分の場所にある豪徳寺。わたしは豪徳寺駅を利用したのですが、駅前にも招き猫の像がありました。そして、豪徳寺までの道中は下町風情が感じられる商店街がつづいているので、のんびりと街歩きも楽しめます。その後は閑静な住宅地を進み、お寺に到着です。
文明12年（1480年）に創建されたと伝えられている豪徳寺は、曹洞宗の寺院。境内には、桜田門外の変で暗殺された井伊直弼の墓があるほか、梵鐘や仏殿、仏像などの文化財を所蔵しています。井伊家墓所は国指定史跡にも認定されており、歴史的な建造物を拝観できることも特徴のひとつです。それでは早速、中へ入ってみましょう。
まず目に飛び込んでくるのは、芸術品のように美しく存在感のある香炉。上には狛犬がのっています。境内にはたくさんの緑があり、森の中にいるような爽やかさと静けさに満ちていました。鮮やかなピンクが目にまぶしいツツジの花も、きれいに咲きほこっていましたよ。
平成18年に完成した立派な三重塔。一眼レフカメラを持った方や、外人観光客の方々が熱心に写真を撮っていました。調べてみたところ、三重塔にも招き猫がいるとのこと。初重（1階部分）と二重（２階部分）に、あわせて数匹いるそうなので、訪れた方はぜひ見つけてみてください。
木造の大きな仏堂には、木造大権修利菩薩椅像・木造弥勒菩薩坐像・木造釈迦如来坐像・木造阿弥陀如来坐像・木造達磨大師坐像の豪徳寺仏殿像5体が安置されているそうです。
そして、猫が祀られているという招福庵のとなりのスペースには、右手を上げたたくさんの招き猫が！
「招き猫発祥の地」としても有名な豪徳寺。井伊直弼がこの付近を通りがかった際の出来事が由来となっています。井伊直弼が偶然出会った猫に招かれたように感じて境内へ入ると、途端に天気が急変し激しい雷雨になったとのこと。猫のおかげで濡れずにすみ、難を逃れたことから、「縁起が良い」とお寺を立派に改築し、井伊家の江戸における菩提寺にしたのだそうです。
ちなみに豪徳寺では、招き猫を「招福猫児（まねぎねこ）」と呼びます。金運アップはもちろん、家内安全・心願成就にもご利益があるそうです。大小さまざまな大きさの招き猫たちは、実際に良いことがあったあとに奉納されたもの。写真には映りきらないほどたくさんの招き猫に、すっかり癒されてしまいました。
さて、たくさん歩いてお腹も空いてきたので、世田谷線で三軒茶屋まで移動して、ランチをいただきます。古い宴会場をリノベーションしたという「RAIN ON THE ROOF」へ行ってみました。
店内は想像以上に広く、ゆったりと配置されたソファ席がたくさんあります。天井も高いので圧迫感がなく、のんびりと過ごすことができそうですよ。
ランチメニューは日替わりランチのほか、塩豚とレンズ豆の煮込みやインド風チキンカレーなどがありました。わたしは、豆たっぷりカレーを注文してみました。
お豆とひき肉がたっぷり入ったカレーは、辛さの少ないやさしい味。大人はもちろん子どもでも食べやすい美味しさでした。
食後のチャイ。自分で味を調整できるよう、甘みのない状態になっています。わたしは、スパイスの八角とお砂糖を両方入れていただきました。店内が広々としているので、ランチの時間帯でも混み合うことがなく、のんびり過ごしたいという方にもおすすめです。
今回は、かわいい招き猫がずらりと並ぶパワースポット・豪徳寺へお出かけしました。都内では数少ない路面電車である世田谷線に乗って、ローカルな雰囲気が漂う周辺の街歩きをするのも楽しいですよ。みなさんもぜひ、梅雨の合間におしゃれをして出かけてみてくださいね！
＜豪徳寺＞
東京都世田谷区豪徳寺2-24-7
03-3426-1437
＜RAIN ON THE ROOF＞
東京都世田谷区三軒茶屋2-14-22 池田屋 2F
03-3487-8811
営業時間：11:30～23:30
定休日：なし
