濃い緑に囲まれた宝金剛寺で、静寂のひとときを
No. 330
猛暑が多くなりそうな今年の夏。すでに夏バテ気味という方もいるかもしれません。そんなときは、緑に囲まれた涼やかな場所へお出かけしませんか。そこで今回訪れたのは、神奈川県小田原市にある「宝金剛寺」。読み方は「ほうこんごうじ」です。
アクセスはJR東海道線「国府津駅」から徒歩約15分、または国府津駅からバスに乗り「岡石橋」下車1分でたどり着きます。乗用車専用の駐車場もありました。住宅地の中にある鳥居をくぐり、濃い緑が美しい参道を歩きます。
山門が四角い額縁のようです。辺りはセミの鳴き声だけが響き、静謐な空気に包まれています。
公式サイトによると、寺は「天長6年（829年）8月に弘法大師の弟子の杲隣大徳（ごうりんだいとく）により、地青寺（ぢしょうじ）として創建」されました。また、「戦国時代、後北条氏の祈願所として隆盛を極め、後に徳川家康が國府津護摩堂（現本堂）領として二十二石を寄進するなど寺運は栄え、末寺三十一カ寺を抱える寺」だったそうです。
鐘楼がありました。
境内の真ん中にある大きな木。木陰で休めるように石のテーブルと木のベンチが置いてあります。日本的なわびさびが感じられて美しいですね。
たくさんの石仏が並んでいました。いつの時代のものなのでしょうか。思わず手を合わせたくなってしまいます。
本堂へと続く参道の脇に蓮の花が咲いていました。この場所だけ時の流れがちがうような幻想的な雰囲気に引き込まれます。
本堂内の写真はないのですが、本尊は秘仏本尊 地蔵菩薩で県の重要文化財にも指定されているそう。安産祈願のご利益があるとのこと。ほかにも、国指定重要文化財の仏像である銅像 大日如来坐像や、県指定重要文化財の不動明王などが有名なようです。
本堂側から木陰のベンチや石仏を撮影。濃い緑と青空とのコントラストが、まさに夏の風景という感じできれいです。
精緻な木彫りが目を引く建物。明らかに貴重な建築物といった風情を漂わせています。
国の登録有形文化財に登録されている庫裡は、寛政12年（1800）に建築されたのだそう。
静かでおごそかな空気に包まれて心に余白ができたら、おいしいランチで一休みです。向かったのは国府津駅から歩いて3分の場所にある一軒家レストラン「Marshmallow（マシュマロ）」。駐車場はありますが、人気店のため埋まっていることが多いようです。
わたしが注文したのは「NYチキンオーバーライス」のランチセット。前菜とドリンクが付きます。前菜はサラダとフライドポテトから選べました。カリッと揚がったポテトはチーズがかかっていて後を引くおいしさです。メインのNYチキンオーバーライスにはローズマリーが効いていました。上に乗っているアボカドもうれしいですね。
今回は、神奈川県小田原市にある涼しげで美しいお寺・宝金剛寺をご紹介しましたが、いかがでしたか。みなさんもぜひおしゃれをして、お出かけしてみてください。その際は、ウイルス対策や熱中症対策を忘れずに行うようにしましょう。
＜国府津山 宝金剛寺（こうづさん ほうこんごうじ）＞
神奈川県小田原市国府津2038
0465-47-2530
＜Marshmallow（マシュマロ）＞
神奈川県小田原市国府津3-2-26
0465-44-4546
営業時間：ランチタイム／11:30～16:00（15:15L.O）、ディナータイム／18:00～22:00（21:15L.O）
定休日：木曜日、第3水曜日
※営業時間などの詳しい情報は、お問い合わせください。
