「湯島聖堂」から御茶ノ水の人気トラットリアでランチ
No. 357
受験シーズン到来です。
受験の神様といえば「天神様」こと菅原道真を祀る天満宮が有名ですよね。
今回紹介する文京区にある「湯島聖堂」も天神様同様、受験生をはじめとする合格祈願を願う人々が参拝に訪れるスポットとして知られています。
湯島聖堂に祀られているのは孔子。古代中国に実在した歴史上の人物です。
孔子は儒教の創始者であり、現代にも通用する考えを説き続けました。
「止まりさえしなければ、どんなにゆっくりでも進めばよい」は孔子の名言の1つです。
そんな孔子ゆかりの湯島聖堂がある場所は昨年このブログでも紹介した「神田明神」の目と鼻の先。
御茶ノ水のシンボルの1つ「聖橋」のたもとにあります。
重厚な土塀で覆われている聖堂の敷地内に足を踏み入れると、静けさの宿る空間が待っています。
「入徳門」を入り、進むと、孔子を祀る霊廟へ。
この霊廟は「大成殿」といい、開口20m、奥行き14.2m、高さ14.4m。
日本のお寺や神社とも異なる、異国情緒漂うこの威風堂々とした廟は孔子のルーツである中国の建築文化の影響を受けているのでしょうか。
黒を基調にした木造建築がとてもカッコいいのです。
屋根では聖獣がこちらを睨んでいます。
その姿は一見怖いですが、よく見るとその造形はクール!
屋根の一番上には、しゃちほこらしきものが見られます。
これは鬼犾頭(きぎんとう)といい、想像上の魚神。水の神であり、屋根の上に据えることで火を防ぐといういわれがあります。
さて、湯島聖堂の歴史にふれておきましょう。
湯島聖堂の始まりは、寛永9年(1632年)、尾張中納言徳川義直が幕府の儒臣・林羅山のために上野忍ヶ岡の林邸内に孔子廟を建てたことから。
現在の場所に移されたのは元禄3年(1690年)のこと。
5代将軍徳川綱吉が儒学の振興を図るため、大成殿とその周りの建物をあわせ「聖堂」とし、寛政9年(1797年)、11代家斉の時には規模が拡大され、幕府直轄の「昌平坂学問所」にとなりました。
大成殿を出て、しばらく敷地を進むと孔子の銅像が設置されています。
こちら、孔子の銅像としては世界最大だそう。
孔子の銅像の近くには「公益財団法人 斯文会」の売店があります。
ここでは湯島聖堂の物語や孔子にまつわる本や論語などを販売。
また、会館内では論語を学べる講座など、漢詩や唐詩を学べるクラスなどもあるそうです。
中国哲学や孔子、論語などに興味のある方はいかがでしょうか。
さて、湯島聖堂からランチに向かったのは、御茶ノ水のとちのき通りにあるトラットリア「レモン」。パスタとフレッシュフルーツジュース、レモンパイが人気のお店です。
玄関はわりとコンパクトですが、実は奥に長く、広々としています。
この日は友人のお誕生日祝いということもあり、コースをオーダー。
こちらが前菜の盛り合わせ。
コースにはフレッシュフルーツジュースを注文できるのもこのお店のポイント。
いちごグレープフルーツジュースやアンズジュースなど、個性的なフルーツジュースが飲めますよ。
私のおすすめのパスタはレモンクリームを使ったもの。
これがクリーミーかつレモンの爽やかな酸味もたっぷりで、ぜひ、一度食べていただきたい一品。きっと大ファンになるはずです。
<ご案内>
湯島聖堂
東京都文京区湯島1-4-25
TEL 03-3251-4606
http://www.seido.or.jp
トラットリアレモン
東京都千代田区神田駿河台1-5-5 レモンパートIIビル1F
TEL 03-3295-0430
http://trattorialemon.jp/
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