南インド料理「プレーン・ドーサ」が楽しめる西葛西へ
No. 390
東京の「リトル・インディア」といわれる江戸川区西葛西。
JR「西葛西」駅に降り立ち、しばらく歩くだけでかなりの確率でインド料理店の看板を見ることができます。
インド料理といえばカレーですが、その種類は地方によってさまざま。北部と南部とでは作り方や盛り付け方も異なります。
さて、今回ご紹介する「スパイスマジック・カルカッタ 南口店」は南インド料理を食せるお店。
私がとりわけ好きなのが「プレーン・ドーサ」で、都内の南インド料理専門店でもなかなかメニューにはないドーサを西葛西で楽しみました。
スパイスマジック・カルカッタは西葛西で本店と南口店と2店出店していますが、ドーサを食せるのは南口店。
JR西葛西駅から徒歩約5分のビル2階にあります。
なんと、この日は一番ノリでした!
ドーサは例えると軽い食感のクレープのようなもの。インドでは朝食やおやつとして食べられます。
お店のメニューにはプレーン、マサラなどの種類がありますが、私はプレーン・ドーサをチョイス。
しばらくすると、焼きたてのドーサが運ばれてきました。
待ちに待っていた瞬間!
圧倒される大きさ、ほのかな甘い香りが鼻先をくすぐり、気分がアガります。
この日、お店では初めてドーサを焼き上げたらしく、スタッフの方がテーブルにのったドーサセットを「撮ってもいい?」とスマホで撮影されていました。
筒状のドーサの長さは70cmぐらいでしょうか。
2人がけのテーブルではとても乗りきれません。
内側はこんなふうに空洞になっています。
ドーサはお米と豆を発酵させた生地を薄くのばし、焼き上げられます。私が今まで国内で食べたなかで、ここのドーサの大きさは最大級。
薄い生地はパリパリでやさしい味わい。
これを端から少しずつ崩しながら「サンバル」と「チャツネ」につけていただきます。
食べ始めると手が止まらない…これはスナックに近い感覚でしょうか。
このプレーンタイプは一番シンプルなもので、ドーサの食感を楽しむにはオススメです。
「マサラ・ドーサ」は筒状のドーサの真ん中にスパイシーなマッシュポテトが包まれています。
おやつや小腹を満たしたい時はプレーン・ドーサを、お腹を満たしたい時はマサラ・ドーサな気分かもしれません。
プレートにはドーサの付け合わせがのっています。
サンバルは酸味のあるスープカレー。
具材には豆や野菜、トマトが使われています。
このお店のサンバルはおかわり可能なのも嬉しいところ。
チャツネはディップのことで、その種類はさまざま。
このお店ではココナツとトマトの2種を提供しています。
ココナツ、塩やスパイス、唐辛子などで作られたチャツネは普段から常備したいほど、ほどよくスパイシー。
プレーン・ドーサのおいしさを引き立ててくれます。
食後はチャイでしめ、西葛西の街散策へ。
さて、西葛西が「リトル・インディア」と呼ばれるようになった背景ですが、東京のインド人コミュニティーのお父さん的な存在の方がこの街に暮らし、在日インド人のために尽力されたことが始まりだったとか。
彼を頼って来日するインド人も少なくなく、彼らが生活基盤をととのえるため、インド料理店や食材店が誕生したそうです。
実はスパイスマジック・カルカッタの本店は来日したインド人が異国での食事に困らないために開店されたお店。今ではインドカレーに開眼した日本人が訪れる有名店になりましたが、最初はインド人のための食堂だったとは…。
散策中、インド食材店 「インディアン・バザール」をはじめとするお店に立ち寄り、見たこともないインドの製品を見つけるのも旅気分で楽しいです。
日本のスーパーやコンビニではまず出会えないスパイスや見ただけでは用途が謎の製品が所せましと並んでいます。
この日、入手したのはミントのチャツネ(左)とショウガとニンニクをミックスした調味料(右)です。
2品とも料理に活躍し、購入して正解。きっとリピートします。
インド料理を楽しめる街、西葛西では最近、インドスイーツ専門も誕生しました。
こちらもまたご紹介しますね。
<ご案内>
スパイスマジック・カルカッタ 南口店
東京都江戸川区西葛西6-24-5 第2コースタルビル 2F
TEL 03-3688-4817
http://www.shanti-jbs.com/curry.html
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