ホーチミンの名店フレンチ「Le Corte」でランチ
No. 391
コロナ禍の影響で海外旅行もおあずけになっていましたが、2023年7月、4年ぶりに海外へ行ってきました。
行き先はベトナムのホーチミン・シティ。
活気あるこの街ではホームステイも経験したこともありますが、久しぶりに訪れて驚いたのは都会化が進んでいたこと。
飛行機の窓からも高層ビルがいくつも見え、これは私の知っているホーチミン?と、何度も目を疑ったほど。
今回はホーチミンで行きたかったフレンチの名店をご紹介します。
そのお店があるのは「市民劇場」とも呼ばれる「サイゴン・オペラハウス」の裏側に近い道沿い。
ベトナムはフランスに統治された時代があり、ホーチミンにもコロニアル様式の建物が現存します。1900年に誕生したオペラハウスは、第2次世界大戦時の空襲で一部が損壊。その後、1955年に修復されました。
ホーチミンを代表する建築の1つで、たいてい国内外の人たちが建物の前で記念撮影をしています。
フランスのベトナム統治は食文化にも影響を及ぼし、ホーチミンでは本格的なフランス料理や「バインミー」のようにベトナム風にアレンジされたものも広く浸透しています。
今回ご紹介する「Le Corto(コルト)」はオペラハウスから約3分。
後ろ姿のネコの絵が目印のお店は道沿いにさりげなく軒を連ねています。
平日は日替わりのランチを提供し、2品270,000 vnd~(2023年7月現在)。
フランス大統領も来店されたこともあり「ホーチミンでフレンチを楽しむなら…」という話題になると必ず店名が上がります。
通されたのは2階席。
黒と赤で統一されたクールな雰囲気。
地元のベトナム人が打ち合わせを兼ねたランチに訪れたり、外国人観光客の姿もちらほら。お皿とフォークやナイフが奏でるざわめきが心地よく、テーブルに案内された時からこのお店にグッときました。
こういう感覚、大切ですよね。
私は前菜とメインの2品のコース、そしてガス入りのお水をチョイス。
ちなみに2品であればメインとデザートという選び方もOKです。
まずは、前菜の前に出てきた真っ黒なアミューズにビックリ!
カットするとマッシュポテト風のものが包まれていました。
まさかのサプライズで心をつかまれます。
前菜は「ツナのたたき、ナスとシソのソース添え」。
メニューにも「tataki」「shiso」と書かれてあり、和食の影響がこんなところにも!と嬉しくなりました。
聞いた話ではこのお店はシーフードに定評があるとか。
日本にいると、マグロのお刺身をグリルしたナスと一緒に食すことはほぼないので、このベトナミーズ・フレンチのフレキシブルな組み合わせが斬新。
美味しくいただきました。
パンは2種。
いつもベトナムでいただくフランスパンには感動します。
皮がパリパリ、軽い食感。
これもフランス統治がもたらした食文化のギフトですね。
メインに選んだのはこれまた魚料理で「ロースト・シーバスのレモンバターソース」。
ちなみに肉料理は「牛肉のパルマンティエ」でした。
肉厚のシーバス(スズキ)とレモンバターソースの相性がこのうえなく、フォークで運びながら瞑目。
普段はあまり食べない魚も、毎日食べてもいいかも…と満足感でいっぱいになりました。
隣席の外国人観光客と思しきご家族はデザートに「クレープ・シュゼット」を選ばれ、目の前でクレープをフランベする様子を見ることができました。
2品でも充分ですが、次回はデザートもいただきたいものです。
さて、このお店の店名の由来は『コルト・マルテーゼ』(Corto Maltese)から。
イタリアの漫画家であるユーゴ・プラットの作品ですが、お店にはこのコミックのキャラクターが描かれた作品が飾られています。
じっくり鑑賞していたら、お店の方が「個室も見ます?」と案内してくださいました。
ミニライブラリーのような個室にもコルト・マルテーゼの作品が!
お会計を済ませ、1階に降りるとフランス人ゲストの貸し切りになっていました。
さすが、ホーチミンにおけるフレンチの名店なのだなと思い知る瞬間でした。
またこのお店で美味しいものと出会えることを楽しみにしています。
<ご案内>
Le Corto
5 Nguyen Sieu Q1,HCMC
TEL +84 28 3822 0671
http://lecortovietnam.com/
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