尾道の街並みを山側から一望できる展望台「PEAK」

坂と猫とお寺の街、尾道。

このブログでも何度か尾道を紹介していますが、今回訪れたのはリニューアルした展望スポット。

以前行った尾道市役所の展望スポットが海側なら、今回ご紹介するのは山側です。
それが尾道の代表的な観光スポット「千光寺公園」の頂上にある新展望台「PEAK（ピーク）」。

昔ながらの展望台を立て替え、2022年3月に新しくお目見えした展望台は螺旋階段と長い橋で構成されています。

見た目は大変シンプル。
ですが、実際に足を踏み入れると、ワクワクさせてくれます。

大きなカーブがダイナミックですよね。
上がる時はこちらから。

ズンズン上がりきると、細長い橋が目の前に開けます。
全長63m。さえぎるものが何もない解放感！

橋側にはエレベーターも設置されていますよ。

ここから尾道水道や街並みを一望。

皆さん、ここでそれぞれの尾道を切り取っていくのでしょう。
展望台によく設置されている望遠鏡はここにはなく、在るのは風景と自分だけ。
風を感じながら裸眼で尾道の姿を心におさめていく時間が流れます。

尾道の絶景を望める美しいデザインを手がけたのは「京都市京セラ美術館」や「ルイ・ヴィトン」の店舗などを設計している、青木淳さんと品川雅俊さんの建築設計事務所「AS」。

デザインは美しく力強く、絶景のビューポイントも備え、それはもう千光寺山の頂上まで登ってきたかいがあるというもの。
ちなみに山のふもとから千光寺山頂までロープウェイも通っているので、登山が苦手な方は利用されてはいかがでしょう。

展望台からは徒歩で本通り商店街まで降りていきます。
千光寺公園は桜の名所でもあり、桜の季節を迎えると散策しながらお花見が楽しめますよ。

坂を下る途中、立ち寄ったのは「ネコノテパン工場」。
一度入ってみたかったお店です。

おとぎ話に登場するような古い一軒家のかわいいパン屋さんです。
店内には1人入るのがやっとで、パンを選んだら小窓でお会計のやりとりをします。

その後は尾道随一の繁華街である本通りへ。
通りを七夕まつりの装飾が彩り、華やかさを添えていました。

ここは2023年7月にオープンした「パリー食堂」。

ランチタイムはプレートの週替り定食を、ティータイムには自家製「クリームぜんざい」やドリンクが楽しめます。

オーダーしたのはこちら。
クリームぜんざいとクリームソーダのセットです。

実はホットコーヒーを注文する予定でしたが、クリームソーダに懐かしさを誘われ、オーダー。
クリームソーダをいただくのは何年ぶりでしょうか。

くつろいでいると、近所の人が「クリームぜんざいを食べたいから、このタッパーに入れてください」と入って来られるなど、ほのぼのした光景が見られました。
ぜんざいの小豆もほどよく甘く、千光寺山を上り下りした身体を癒してくれましたよ。

尾道の山側からの尾道水道や街並みを焼き付けたいなら「PEAK」を訪れてみませんか。
その後は本通り散策や街のあちこちに張り巡らされている路地裏を探検するのも、昭和らしい空気がみなぎる喫茶店を訪れるのも楽しいですよ。

＜ご案内＞
千光寺公園 新展望台「PEAK（ピーク）」
広島県尾道市西土堂町19-1
TEL 0848-38-9184
https://www.city.onomichi.hiroshima.jp/site/onomichikanko/1316.html

ネコノテパン工場
広島県尾道市東土堂町7-7.
TEL 050-5532-4716
https://pan.catnote.co.jp/

パリー食堂
広島県尾道市土堂2丁目3−25
080-4335-4759

-秋