お花見満喫!秋の小京都、竹原町並み保存地区へ
No. 403
今年は暖冬といわれ、例年より桜の開花が早いと言われます。
皆さんはどこかへお花見にお出かけされますか?
今回訪れたのは広島県竹原市。
江戸時代に全国有数の製塩地として発展したこの町は「安芸の小京都」とよばれ、京風の落ち着いた佇まいを残す地区があります。
それが1982年に重要伝統的建造物群保存地区として選定された「町並み保存地区」。
江戸時代とほぼ同じ姿で保存されている住宅や商家が続く、風情ある町並みはテレビCMやアニメの舞台になっています。
この地区には桜の名所もあり、お花見シーズンの週末は遠方からもたくさんの人が訪れます。
江戸時代から明治・大正・昭和・平成を経て趣ある住宅が連なる町並み。
一番古い建物は元禄4年(1691)年に誕生したそう。
建造物の多くは格子戸があり、そのデザインを見て回る楽しみもありますよ。
公開されている古民家もあるので、昔の住宅に興味のある方はのぞいてみてはいかがでしょう。
こちらは江戸時代の儒学者・頼山陽(らいさんよう)の祖父、頼惟清(これすが)の旧宅。
お地蔵さまを抱えながらお願いごとをする「おかかえ地蔵」の幟の近くで桜に出会いました。
おかかえ地蔵のお堂はここから坂道を上ったところにあります。
お地蔵さまを抱えて軽く感じると、お願いごとが叶うといわれています。
何か叶えたいことがある方はこのお地蔵さまを訪れてみてはいかがでしょう。
竹原には日本酒を醸造する蔵が数軒あります。
「藤井酒造」では蔵の一角でセンスあるグラスや食器類や雑貨などを扱っています。
もちろん、日本酒の試飲コーナーもありますよ。
町並み保存地区で桜の名所として知られるのが「照蓮寺(しょうれんじ)」。
浄土真宗本願寺派のお寺ですが、古くは曹洞宗の禅寺だったそうです。
この地域の領主だった、木村城城主・竹原小早川氏の帰依も厚く、その学問所にもなっていました。頼山陽の父、頼春水(しゅんすい)の一門などがこのお寺で学んだこともあり、多くの古文書も保存されているそう。
お寺の石段を上がりながら、境内に桜が美しく咲き誇っているのでは?という予感。
予感的中で、山門近くに咲くソメイヨシノも満開!
花色が濃い、枝垂れ桜も艶やかです。
お寺を訪れていた人も桜をスマホのおさめる人でいっぱいでした。
古の建造物には桜がよく似合いますよね。
町並み保存地区で思いがけず、お花見ができたのは幸運でした。
実はこの日の目的地は、このお寺からほど近い古民家カフェに行くことでした。
「カフェ根古屋(ねこや)」は明治時代に建てられた古民家をリノベーションした、 台湾の軽食やスイーツ、台湾茶などが楽しめるカフェ。
扉を開けると土間があり、そこで靴を脱いでスリッパで店内に入ります。
明治、昭和、平成を経て、令和にリノベートされたお店は旧さと新しさが同居した、気持ちの良い空間。
新旧の木の組み合わせがモダンな雰囲気。
アトホームなムードもたなびいています。
しかし、竹原でなぜ台湾?
オーナーご夫婦にうかがうと、お二人とも台湾が大好きで、台湾にこだわったお店を始めるため、福井から移住されたそうです。そして2022年にお店をオープン。
私のお目当ては台湾スイーツで、まずは日本でもブームとなった「台湾カステラ」を。
ふわっふわっで甘さひかえめ。
見た目はボリューム満点ですが、生地が軽いので、すんなり食べられます。
1切れで満腹感のある、どーんとした日本のカステラも好きですが、スフレのような台湾カステラはカワイイ存在感。テイクアウトするお客さんも多いそうです。
台湾土産としても有名な「パイナップルケーキ」もあります。
台湾では「鳳梨酥(フォンリースー)」と呼ばれ、生地にパイナップルのねっとりした餡が入っています。こちらは1つを友人と半分にして、いただきましたよ。
台湾カステラもパイナップルケーキも本格的な味わいで、大変美味しくいただきました。
安芸の小京都、竹原を訪れたら町並み散策の際に立ち寄ってはいかがでしょう。
<ご案内>
たけはら町並み保存地区
広島県竹原市本町3丁目ほか
https://www.takeharakankou.jp/feature/machinami/top
カフェ根古屋
広島県竹原市本町四丁目3-46
https://www.instagram.com/cafenekoya2022/
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