品川の魅力を探る歴史館と大井町の人気ビストロへ
No. 416
江戸時代、東海道の江戸への玄関口を担った「品川宿」。
江戸四宿のなかでも一番賑わい、現在も品川駅が東京の臨海地区を代表する主要ターミナルとして栄えています。
長い歴史を誇る品川の歴史を知るため、訪れたのは品川区立「品川歴史館」(入場料100円)。
1985(昭和60)年に開館し、2024(令和6)年4月にリニューアルオープンされた施設は見て回るのに広くもなく、かといってコンパクトでもないちょうどよい大きさ。
常設展示は原始・古代、中世、近世、近・現代の4つのカテゴリーに分けられ、品川の歴史を楽しく学ぶことができます。
こちらは、かつて品川で暮らした縄文人のパノラマと土器。
その後ろはモース博士が発見・発掘した大森貝塚の模型です。
近世は徳川家光の行ったあれこれを描いた「江戸図屏風」の展示からスタート。
図屏風のなかには「品川」の文字も見えるし、将軍が好んだレジャー「鷹狩り」の場面では家臣が持つ傘で顔を隠された家光の姿も描かれています。
また、多くの旅人が立ち寄った東海道の「品川宿」についても紹介されています。
壁のスクリーンには品川の歴史をわかりやすく紹介する映像も流れます。
2階には鑑賞スペースも用意されているので、じっくりご覧になりたい方は常設展示を見終わった後に2階に上がるのもよいでしょう。
大井や八潮、品川などの昔の貴重な写真や資料を展示する「しながわナビ」コーナーのある2階のフロアには品川区の航空写真が敷かれています。
窓際にはカウンター席も用意され、後述しますが、素敵なお庭の緑を眺めてひと休みすることもできますよ。
2階の奥まったお部屋はモース博士についての資料や書籍が並ぶ「モースコーナー」。
私設図書館風の写真映えするスポットです。
大森貝塚=モース博士として知る人も多いと思いますが、モース博士はアメリカ人の動物学者で、来日した1877年に横浜から新橋に向かう列車のなかで偶然、大森駅近くの崖に貝殻が積み重なっているのを発見。その後、貝塚の発掘調査を行い、土器、骨器、獣骨、土偶、石斧などを見つけました。ちなみに大森貝塚があるのはこの歴史館から徒歩約5分の場所。
モースコーナーの横には品川の歴史に関する本が並び、この重厚なテーブルに座って閲覧することも可能です。
館外には小規模ではありますが、ロビーから出入りできる自然豊かな庭園が広がっています。
一角には古民家や復元された8世紀初頭のものといわれる竪穴住居跡も。
昔のさまざまな道具を展示している1階の「ライブラボ」からもこのお庭を眺めることができます。
品川歴史館を後にして向かったのは、大井町で大人気のブラッスリー「ポワソンルージュ」。歴史館から大井町駅に向かう途中にある大井三つ又商店街にあります。
店構えからして、フランスからお店を持って来たような本格的なブラッスリーの空気感を醸しています。
室内も壁にはフランス・ピレネー山脈のポスター、カウンターの前にはフランス料理の専門書がズラリ。
このセンスからして、旨しフレンチを味わえると確信しました。
オーダーしたのは前菜とメインのセット。
前菜は粗挽きのお肉で作られた「田舎風パテ」。ラタトゥイユやドレッシングが葉野菜の旨みを引き立てるサラダ、キャロットラペなどが添えられています。
前菜だけでこのボリューム!お皿を彩るどれもが味良く、幸せな気分に浸れます。
メインは「豚バラ肉のビール煮込み」。
アメ色に煮込まれた豚肉の下にはキャベツが隠れています。
少しほろ苦いソースをまとった、ふくよかなお肉をかみしめるとジューシーな旨みが口のなかに沁みだし、心を包み込みます。
開店と同時に入店したおかげで予約がなくてもテーブルに着くことができましたが、私が滞在している時間帯は予約客でほぼ満席でした。
大井町に用事がなくても、フレンチかお好きな方はわざわざ足を運ぶ価値あるお店。私も再訪を楽しみにしています。
<ご案内>
品川区立品川歴史館
東京都品川区大井6丁目11-1
03-3777-4060
https://www.city.shinagawa.tokyo.jp/jigyo/06/historyhp/hsindex.html
ポワソンルージュ
東京都品川区大井1-53-8
03-3775-1660
https://x.com/poisson2005
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