柑橘ジュースの飲み比べと展望デッキが楽しめる尾道
No. 371
古くは小津安二郎の『東京物語』、そして大林宣彦の『転校生』『さびしんぼう』など、日本映画のロケ地として知られる広島県尾道市。
尾道水道を挟んだすぐ向こうには島、背後には小高い山があり、その麓からは坂道や趣のある石段が続き、お寺が点在。昭和の雰囲気を色濃く残した街中はレトロなデザインを見つける楽しみがあります。
このブログでも尾道を何度か取り上げていますが、今回は2020年以降にオープンした、尾道らしさがたっぷりつまったオシャレなスポットを紹介していきましょう。
JR尾道駅に降り立ち、左側にあるお土産屋さんに入ると、その奥にはオレンジジュースの数々!
さすが、レモンと柑橘類の栽培が盛んな瀬戸内の街ならではの風景です。
ここは生口島・瀬戸田町の特産品である柑橘を使ったジューススタンド「カンキツスタンドオレンジ」。
駅ビル1階という好立地に2022年にオープンしたジューススタンドの看板メニューはこちら。
「柑橘ジュースの3種飲み比べ」。
もちろん、1杯からでも飲めるのですが、3種を飲み比べできるのってツボを押さえています。しかも、扱っている柑橘の味の傾向もこんなふうに紹介してくれます。
早速、オーダーして友人とともに味わってみました。
ジュースは柑橘の入荷に合わせて、お店があらかじめ3種をチョイス。
この日の3種は「ネーブル」「はれひめ」「みかん」。
外のテーブルでお約束の写真撮影と飲み比べ大会。
「これはちょっと苦味がある」「もっと甘味があればパーフェクトだね」などと飲み比べた結果、私たち共通の好みだったのは真ん中の「はれひめ」 。
酸味と甘みのバランスがちょうど良いという結論でした。
このお店を運営するのは生口島で宿泊施設やカフェレストランを手がける会社。
尾道の玄関口であるJR尾道駅に出店することで、柑橘の産地や生産者、製品についての情報を発信し、立ち寄った人たちからも情報を得て、島の生産者に伝えるというアウトプット・インプットの場としての機能もベースにあるそうです。
ちなみに週末の夕方からは、立ち飲みの「気まぐれスタンド DAIDAI」となり、柑橘類を使用したクラフトビールやレモンサワーを楽しめるお店に変身するそうですよ。
3種の柑橘ジュース飲み比べという素敵なアイデアにノックアウトされ、次に向かったのは尾道市役所。
かつては古めかしい庁舎があったと記憶しているのですが、尾道水道の景観を生かし、船体をイメージした市役所に変身したのは2020年1月のこと。
老朽化にともない、リニューアルされた市役所の屋上は展望デッキとなり、一般に開放しています。
ここをおしえてくれたのは尾道のアーケード街にある食事処のご主人。
尾道の新しい見どころについて尋ねてみたら「市役所の屋上には上がった? まだだったら一度、行ってみるといいよ。坂や山からの風景とは一風違った風景が楽しめますよ。市役所1階にはカフェも入っているからテイクアウトして展望デッキで楽しんでみたら?」とのこと。
「旅先の街のことは街の人に聞け!」というマイ法則にのっとり、尾道市役所へ。
エントランスのなだらかな庇が船の帆のようで、船出を感じさせるデザイン。
私の知る行政の施設とはひと味もふた味も違い、とくに南側の壁は床から天井までガラス窓で尾道水道とそのすぐ向こうにある島が借景のようです。
屋上に出てみると、デッキからは海も山も見える!
たしかに今まで何度も眺めてきた山側からの景観とは異なり、手を伸ばすと届きそうな海(尾道水道)に橋、坂の上に点在する古寺、その間に尾道の人たちが暮らす家々が立ち並ぶ様子も新鮮。
この日は瀬戸内海を西から東までクルーズする豪華客船「ガンツウ」が運航していました。
地元の人たちも、そしてガンツウに乗って旅する人たちもお互い手を振りあうのです。その様子に心が和みました。
デッキはぐるりと一周することもできます。
色々な角度から尾道を楽しんでみてはいかがでしょう。
また、ここは21時まで開放されています。
きっと夜景も素敵なのでしょうね。
<ご案内>
カンキツスタンド オレンジ
広島県尾道市東御所町1-1 JR尾道駅ビル 1F
TEL 080-5459-6225
尾道市役所
広島県尾道市久保1-15-1
TEL 0848-38-9332(尾道市総務課)
https://www.city.onomichi.hiroshima.jp/soshiki/8/3217.html
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