自然豊かで神聖さが宿る、大宰府の「宝満宮竈門神社」
No. 383
福岡県太宰府市といえば受験生に人気の「太宰府天満宮」が有名ですが、最近、話題を集めている神社があります。
それが「宝満宮竈門神社(ほうまんぐうかまどじんじゃ)」。
鳥海山、富士山に続いて、全国3例目の国史跡に指定された宝満山(ほうまんざん)の麓に鎮座する古社は1350年を超える歴史を誇っています。
実はこの神社が一躍有名になったのは映画『鬼滅の刃』の影響。
作者が福岡出身であること、主人公の竈門炭治郎(かまど たんじろう)の姓が「竈門」であることも手伝い、今では「鬼滅ファンの聖地」と言われるようになったそうです。
竈門神社の主祭神は玉依姫命(たまよりひめのみこと)。
「魂(玉)と魂を引き寄せる・引き合わせる(依)」といわれ、地元では古くから「縁結びの神」として信仰されてきました。また、大宰府政庁の鬼門封じとして創建されたことから「方位除け」や「厄除」の信仰も。
長い石段を上ると、おだやかな空気が漂っています。
意外にも社殿はこぢんまりしていることに、驚き!
現在の社殿は1927年に建てられたもので、鄙びた檜と銅板葺きの屋根が静けさを呼び、心和ませてくれます。
五穀神というあまり聞いたことのない神様が祀られている「五穀社」は、五穀(米、麦、あわ、ひえ、豆)の豊穣を司る神をお祀りしています。
日々、ご飯を食べられることに改めて感謝ですね。
「須佐神社」は櫛稲田姫を守るためヤマタノオロチを退治したことで知られる、須佐之男命をお祀りしています。
姫と愛を育んだ須佐之男命がたくさんの子宝にも恵まれたことから「良縁成就」「家庭円満」を願って参拝する方も多いです。
恋の成就を願う人は「愛嬌の岩」へ。
目を閉じて、好きな人のことを思いながら岩から岩へたどり着くことができると、恋が叶うといわれています。
さて、この神社を訪れたら是非、立ち寄りたいのが社務所脇の「お札・お守り授与所」。
白とピンクを基調とした神聖な空気が流れるこの空間はインテリアデザイナーのWonderwall片山正通さんの手によるもの。
「百年後も愛され続ける建物」をコンセプトに設計されたそうです。
お守りもかわいいデザインのものが多く、居合わせた修学旅行生は「どれにしよう…」と迷っていました。
今回は行けませんでしたが、社務所には展望台があり、イギリスのプロダクトデザイナー、ジャスパー・モリソンさんがデザインした庵治石製のスツールとベンチが置かれ、太宰府の街並みを望みながら休憩できるそうです。
境内には絵馬もずらり!
願い事とともに『鬼滅の刃』に登場するキャラクターを描いている絵馬もありますよ。
もう一度、この神社を訪れたいと思ったら、帰る前にこちらの「再会(さいかち)の木」に願っておきましょう。
神功皇后が宝満山の山頂に植えられたと伝わる木で、親しい人々と再会できるよう願われたそうです。好きな人と再び会えることもそうですが、好きな場所にまた訪れたいことを祈願することも有効かと。
季節のよく、天気に恵まれたこともありますが、竈門神社はとても良い気が漂う場所でした。私も再び参拝することを願っています。
<ご案内>
宝満宮 竈門神社
福岡県太宰府市内山883
TEL 092-922-4106
https://kamadojinja.or.jp
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