ぎをん齋藤コレクション 布の道標-古裂に宿る技と美-
No. 62
夏本番!祇園祭真っ只中の京都。どんなに暑くても、お着物を着た方をお見かけすると美しいなぁと感じます。そして着物や帯に取り入れた季節の模様!これぞ日本の美、粋ですね。
本日のお出かけは、そんな日本の美意識が詰め込まれた「古裂(こぎれ)」の展覧会へ!
やってまいりましたのは、左京区岡崎にある細見美術館。開催中の「ぎをん齋藤コレクション 布の道標 古裂に宿る技と美」展。(〜8月20日)
京都・祇園にある「ぎをん齋藤」は、 京呉服の老舗。創業176年。その七代目・現当主の齋藤貞一郎さんは、染織コレクターとしてその名を知られているそう。
要予約の呉服屋さんは、一度は訪れてみたい店構え。
今回特別に展示室を撮影させていただきました!みなさん熱心に古裂や着物の刺繍を見ていらっしゃいますね。
さて、この展覧会の見どころは…。
齋藤コレクション初公開!日本と中国の古裂の二つに大別される本コレクションを五つの章に分けて紹介。さらに、「ぎをん齋藤」の今を起点とし、古い時代へと遡る「タイムトラベル」的な展示構成。(美術館ホームページより)
まず始めに紹介されているのは、「ぎをん齋藤の世界」です。こちらは『立波に楓文古裂切付訪問着(たつなみにかえでもんこぎれきりつけほうもんぎ)』。現在の着物に古裂を切り付けたもの。
古裂を現代に生かし、再生させる。そんなアイディアは、古裂の素晴らしさを知り、上質な着物を作り続けている老舗だからこそ実現できる未来に繋がる技ですね。
展示は現代から、江戸時代、桃山時代、飛鳥から室町時代、インド、中国大陸へと続きます。
『布の道標』(\30,000税込)。
今回の展示の書籍はとっても豪華。8世紀〜19世紀間の古裂を近世を中心に84点をオールカラーで紹介されています。
さらに全ての古裂の詳細画像をDVDに収録!コレクター必見です。
一つ一つの古裂、その文様が作られた時代に思いを馳せ、当時の生活様式、どのような身分の方の着物だったのか、どういう思いで作られたのか…。鑑賞者の知識も問われる古裂の世界。学芸員の方にお話を聞いた後、もう一度訪れよう!と心に決めました。
さて、展示室を抜けると、そこはミュージアムショップ「ARTCUBE SHOP」。オリジナルグッズを初め、美術関連の書籍も揃っています。
色鮮やかな扇子やうちわ、可愛らしい小物に、アートな遊び心が盛りだくさん。この日は3階で市をしているというので、足を運んでみました。
ゲゲゲの?
いえいえ、アートキューブの伴野店長!伊藤若冲『花鳥図押絵貼屏風』の扇子がお似合いです。(\5,800+税)
でも、店長、なんだか外にいるみたいですね?
実は、ここ細見美術館の3階には「古香庵」という茶室があるのです。
数寄屋建築の名匠・中村外二棟梁の遺作。
美術館の開放的な吹き抜けの空間に、障子。まるで美術館全体が茶室になってしまったような不思議な空間。
日頃の呈茶(ていちゃ)や「茶の湯体験」のほか、本格的な茶事も開催されるそう。
ラストにご紹介するのは、美術館の地下にあるカフェ「CAFÉ CUBE」。
コーヒーも冷たいものも食べたい私は、アフォガードをチョイス!ホッと一息。展示を思い返しながらおしゃべりできる、オススメのお店です。
この夏、みなさんもちょっとオシャレをして古裂の世界を観に細見美術館へいらしてみてはいかがでしょうか。
<ご案内>
細見美術館
京都市左京区岡崎最勝寺町6-3
075-752-5555
入館料 一般1,200円
開館10:00-18:00
毎週月曜日休館
(詳細につきましては美術館へお問合せ下さい)
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