日本酒は日本人の心。お酒の博物館「月桂冠大倉記念館」
No. 90
日本酒の美味しい季節。お正月にお酒を頂く機会が増えますと、だんだんとお酒に興味が湧いてきました。
そこで本日のお出かけは、伏見の酒造りと日本酒の歴史を伝える「月桂冠大倉記念館」へ。
京都市伏見区に本社を構える月桂冠株式会社。京都の中心部より電車で20分、駅から徒歩5分と意外にも身近な場所にありました。
辿り着いたその街並みは、堂々たる酒蔵が連なる歴史漂う雰囲気。伏見地区には月桂冠を含み、10社以上の蔵元があります。
「月桂冠大倉記念館」。重厚感のある入り口です。明治期(1909年)建造の酒蔵を改装し博物館として開設したもの(入館料300円)。
本日は隣接する酒造でのオプション見学「酒香房」を予約したので、11時に集合です(前日までに電話にて予約が必要。この日は11時、14時、15時の見学がありました)。
「京都市指定の有形民俗文化財」の指定を受けた酒造用具類のうち約400点を、酒造りの工程ごとに常設展示。創業からの歴史を語る史料、酒器類が展示されています。そしてちょっとユニークなのが「酒造り唄」が館内に流れ、かつての酒蔵の雰囲気を再現しています(館内はフラッシュ無しでの撮影は可)。
こちらが酒蔵。レンガ作りの煙突は、かつて蒸し工程などで使用していたそう。
とても大きな「杉玉(酒林・さかばやし)」です。平安以来、毎年、新酒ができると、酒の神で有名な大和の三輪神社に奉納する習わしがありました。当時は新しい杉玉を酒蔵の軒先に吊し、新酒ができた事を街の人々に知らせましたが、現在は醸造家のしるしになっているそう。
入り口でアルコール消毒をし、蔵の中へ。まずは使用するお米の説明。私たちが普段食べているお米とは種類が違い、稲の背丈も大きく倒れやすいので栽培が難しいのだそう。また、研ぎの割合によって吟醸、大吟醸と区別されます。
本日は運良く実際に酒作りをされていました。なんと、作業中の方が蒸したお米を持ってきてくださり、皆で頂く事に!滅多にない機会だそう。噛めば噛むほどに、甘みが出てきます。
先ほど頂いた米と「麹米」を混ぜる作業。樽の一部がスケルトンで見やすいですね。
ガラス張りの向こうで研修を受けているのは中国の方のようです。蔵の中はとてもヒンヤリ。こうやってお酒が作られるのか…と、感動。
かつては6名の杜氏(とうじ)がいらっしゃったそう。杜氏毎にお酒の味が違うのだとか。
お仕事中にパチリ!布を竹竿に干しているところ。お肌ツヤツヤですね。(お酒の効果でしょうか!)
「さかみづ」。こんこんと湧き出る水は酒造りの命の水です。清らかに澄んだ水は決め細かくまろやかな酒質を生み出す源になっています。
最後はお楽しみ「きき酒」。本日案内をしていただいたのは、京都市博物館ふれあいボランティアの林さん。とっても素敵な方でした〜!
一つ目は、月桂冠が初めて出した瓶入りのお酒。「月桂冠レトロボトル」。蓋の部分がお猪口になっており、さらに昔は汽車が揺れても酒がこぼれないように留め金がスイングする仕組みになっています。二つ目は、「玉の泉」。三つ目は「プラムワイン」。
美味しいきき酒をした後は、お土産コーナーです。ちょっとお酒が入ると、もっと飲みたくなるものですね。
お酒以外にも、美味しい奈良漬けや酒まんじゅうも。今日も色々買ってしまいました!
そしてランチのオススメは、月桂冠のすぐお隣に店を構える「吉招庵」。
天ざる寿司セット(1,600円税別)。蒸し寿司の中には、鯛も入っていてとっても良いお味。
記念館では入館者へのお土産に純米吟醸酒がいただけます。心遣いが嬉しいですね!
そして3月24日(土)には、「月桂冠酒蔵まつり」を開催。記念館を無料開放し、「しぼりたて大吟醸」など6アイテムを有料試飲、「甘酒」の振る舞い。酒作り唄の披露、ジャズやフォークソングのミニコンサートなどのイベントがあるそうです。
ぜひこの機会に伏見の酒蔵へお出かけしてみてはいかかでしょうか。
<月桂冠大倉記念館>
〒612-8660 京都市伏見区南浜町247番地
TEL 075-623-2056
(開館時間や見学のご案内など、詳しくはお問い合せ下さい)
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