文化を紡ぐ、心を紡ぐ、京都の奥深さを実感。
No. 136
ここは百万遍知恩寺。秋になると開催される青空古本市。本日のお出かけは「古本まつり」からスタート。四条木屋町にあるレトロな喫茶店から、花街の一つ、宮川町にある隠れ文具店までをご紹介!
百万遍といえば、京都大学。道路を挟んで校舎や寮、博物館、京大病院まで大学関係の施設が集まっています。知恩寺の境内では様々な市が開かれ、中でも「百万遍さんの手づくり市」などが有名です。
本屋さんの木製の棚が境内を所狭しと埋め尽くしています。どんな本があるのか、早速見て回りましょう。
皆さん真剣に掘り出し物を探していますね。黙々と読みふける人も。
こちらはアート関係が平置きされています。エルミタージュ美術館の本を手に取られているのは美大生でしょうか。美術展のカタログが500円は安いですね!
背表紙を見ているだけで、ワクワクしてくる本の世界。どれを読んでみようかな〜。絶版の本を見つける醍醐味もあります。
本屋さん毎にお会計をします。ここは「キクオ書店」さん。左の男性、なにやら和菓子の木型のようなものを見つけたようです。
私のお目当ては「観世流謡本」。美品を探してウロウロ。京都観光のついでに古本屋さん巡りもオススメです。
さて、お次は四条西木屋町の高瀬川へ。かねてから行ってみたかった「フランソア喫茶室」です。
昭和9年創業。喫茶店として初めて国の有形文化財になった建物。外観もレトロで素敵ですね。
ドアを入ると右側に小窓。そしてステンドグラスのある個室風のお席。
丸いドームの天井にヨーロッパを思わせるモダンな柱。
木製でどっしりとした構えの低め椅子。真っ赤なベルベットがウィーンの喫茶店のようです。
「珈琲、紅茶、アイスクリーム、お菓子、お飲物、トースト・サンドイッチ、洋酒」というラインナップ。
洋梨のタルトのケーキセットで、優雅なひととき。
創業者・立野正一と友人・高木四郎、イタリア人の京都大学留学生(文学部)ベンチベニら芸術家仲間が設計。当初からサロン風の贅沢な喫茶店だったそう。
京都の喫茶店は、他に真似できないそのお店のカラーが濃くてとっても魅力的。また一つ、好きなお店が増えました。
本日の最後は、東京のデザイナーである友人のおすすめ。花街・宮川町にある「裏具」さん。
地図を見ながら来たのに、見過ごしてしまいそうになった細~い入り口。
この奥にお店はあるようです。京都はこういう隠れ家のようなお店がたくさん。そこがまた、知る人ぞ知るようで、探して行きたくなってしまいますよね。
店内はとってもおしゃれ。こじんまりした中に、ハガキや便箋、封筒が並びます。お店の方が図柄や紙のことなど親切に色々教えてくださいました。お話を聞くと、ますます興味が湧いてきます。
物事の裏や、目に見えないモノを想像する力をなくさないでほしい。上手くなくても良い、たった五文字でも手書きの文字のチカラは受け取った人にとってとても嬉しいもので送った人の心や様子が伝わること。をもっと知ってほしいことから「書く」道具を主に置いているそう。
こちらは「たち吉」とのコラボレーション。まめも(小さなメモ用紙)と豆皿が同柄に仕上げています。ちょっとしたプレゼントなどにいいですね。
また、ディスプレーが京都ならでは。衝立ても裏具オリジナル。カレンダーなどエッセンスが独特です。
本日のお出かけ、いかがだったでしょうか。皆さんも、ちょっとおしゃれをして秋の京都へお越しくださいね。
<ご案内>
フランソア喫茶室
京都市下京区西木屋町通四条下ル船頭町184
TEL:075-351-4042
営業時間:11:00〜23:00
定休日:毎週火曜日
裏具
京都市東山区宮川筋四丁目297
TEL:075-551-1357
営業時間:12:00〜18:00
定休日:月曜(祝日の場合翌日)
まずはご試着ください♪
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