下北沢・本多劇場 「家庭内失踪」
2016.3.11~3.23
No. 2
今日は新宿・紀伊國屋ホール、明日は下北沢・本多劇場、明後日は日比谷・東京宝塚劇場と年間150以上の芝居やコンサートに出掛けるライブ偏愛OLが、鑑賞したステージについて、独断と偏見でつれづれなるまま書き綴ります。
いずれはエンタメだけでなく、イベントや話題のニュースポット、ランチにディナーにB級グルメなどなど、気になる話題や情報もお届けしたいなと密かな野望を抱きつつ、“日常”と“非日常”を行ったり来たり。
おしゃれをして街に出よう! そんなブログの始まり始まり~♪
「家庭内失踪」。キャストは、小泉今日子、風間杜夫、小野ゆり子、落合モトキ、坂本慶介、岩松了です。
劇作家・岩松了さんが岸田國士戯曲賞を受賞した「布団と達磨」から27年。本作「家庭内失踪」はその続編。作・演出は岩松了で、ご本人も出演しています。ちなみに岩松さんは舞台だけでなく、テレビドラマや映画にも数多く出演していて、独特の雰囲気を持つ俳優さんです。「時効警察」(テレビ朝日)の課長や「のだめカンタービレ」(フジテレビ)ののだめのお父さん、お名前だけではピンと来ないかもしれないけれど、お顔を見れば「あっ、この人、」とわかる名バイプレイヤーの1人。認知症の母とその息子を描いた映画「ペコロスの母に会いに行く」(2013年公開)で演じた主人公・ペコロスがチャーミングで印象に残っています。(ビデオになっているので、興味のある方は是非。オススメです)。
そんな岩松さん、「家庭内失踪」では、失踪したと見せかけて、実は家の近くにアパートを借りて、夫の帰りを待つ妻の姿を、変装してこっそり覗き見するという謎の男・望月の役。重い空気の漂う芝居の中で、岩松さんと風間さんの場面は笑いが起こり、癒される場面でした。
小泉今日子さんはアラフォー・アラフィフ世代には、絶対的アイドル、「なんてったってアイドル」のキョンキョンですから。そして、風間杜夫さんも「蒲田行進曲」の銀ちゃん、「スチュワーデス物語」の教官として、アラフォー・アラフィフ世代の女子にとっては胸キュンの俳優さんでありました。そんなふたりが共演する舞台、見ないわけにはいきません。
幕が開くと、舞台には二組の蒲団が敷かれていて、蒲団の中で何やらゴソゴソと……。ある意味、衝撃のシーンから始まりです。浴衣を寝間着代わりにしているキョンキョンはどこかエロティック。大人の女の勝負寝間着はパジャマよりも浴衣。ひとつ学ばせていただきました。
高校教師を定年退職した野村(風間)と、野村の二十歳も年の離れた後妻・雪子(小泉)が暮らす家に、嫁ぎ先から戻ってきた先妻の娘・かすみ(小野)、この3人が暮らす家に、奇妙な男たちが出入り。恋心や猜疑心、復讐心、それぞれの思惑が絡まり、物語が展開していきます。
倦怠期の夫婦を中心にした大人のホームドラマ。お腹を抱えて笑うような場面はありませんが、長年夫婦をやっていれば、誰しも思いあたるようなことが描かれ、ユニークな台詞にクスっとしたり、考えさせられたり。心に響くお芝居でした。
本多劇場のある下北沢は演劇の街です。本多劇場の周辺には、駅前劇場、『劇』小劇場、ザ・スズナリ、OFF・OFFシアターなどなど、いくつもの劇場が点在し、毎日、どこかでお芝居を上演しています。人気急上昇の吉田羊さんも、数年前までは下北沢の小劇場の舞台に立っていました。当日券もあるので、気になるお芝居があれば、ぶらりと入ってみてはどうでしょう。新しい世界が開くかもしれません。
下北沢駅周辺は現在、再開発を行っていて、昔のような風情がなくなったのは残念ですが、2018年にはニューヨークの観光名所「ハイライン」のような街になるというから楽しみです。
もちろん、昔ながらのお店も健在です。老舗のおせんべい屋さんやお茶屋さん、乾物屋さんもあります。最近は古着屋さんが急増。お洒落意識高い系の若者が集まっていて、街を歩くだけでも刺激を受けます。私の大好きな街のひとつです。
次回は、女性の憧れ&夢のステージ「宝塚歌劇」をお届けします。ちょっとおしゃれをして、行ってきます!
まずはご試着ください♪
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