平安神宮、美麗なる杜若

　いつも行く平安神宮の中で、行ったことのない神苑へ。そこは別世界。
　ちょっと立ち寄った美術館で、全くの異世界を楽しみます。
　春の日差しから一転、初夏の光を帯び、そろそろ日傘や帽子を楽しむ季節ですね。
　平安神宮の神苑では杜若(かきつばた)が見頃を迎えております。早速杜若を観に、初めて神苑（しんえん）へ。

　朱色の鮮やかな鳥居と門で出迎える平安神宮。平安遷都１１００年を記念して、明治２８年に遷都のおや神様である第５０代桓武天皇をご祭神として創建されました。

　この日は白い砂利が目に眩しいほどの晴天。修学旅行の学生や、観光客の方々が大勢いらっしゃいます。
　平安神宮の神苑は、この時期は、朝８時半から夕方５時半まで。入場料を払い入ってみますと、その広さに驚きました。

　季節の花々、新緑がとても美しく、京都の中心部にあって、秘境に迷い込んでしまったように、ゆったりとした時間が流れています。

　睡蓮と杜若は、「ＴＨＥ 日本の色彩」。穏やかに、凛とした美しさ。お着物をお召しになってお散歩されるのも風情があります。　
　さて、朱の門を出て現代の空間へ。
　現在京都では、「ＫＹＯＴＯＧＲＡＰＨＩＥ京都国際写真祭 ２０１６」が開催中。平安神宮のすぐ近くでも展示がありましたので、写真展へも行って参りました。
　

　この写真展は、４月２３日から５月２２日の１ヵ月の会期。京都市内１５の特別な会場にて、国内外の気鋭のアーティストの作品や貴重な写真コレクションを鑑賞できる１４の展覧会を開催。今年のテーマは「いのちの環」。
京都市全体で写真を楽しむことができる写真祭です。
　平安神宮から徒歩３分、こちらのロームシアターと平安神宮の間に、京都市美術館の別館があります。今回はこちらで開催中の展示「ＰＬＡＮＫＴＯＮ 漂流する生命の起源」へ。

　１階では、ファッション誌Ｖｏｇｕｅを擁するコンデナスト社のアーカイブから、ヴィジュアルの最先端を歩んだファッション写真の歴史を紐解く写真展。「コンデナスト社のファッション写真でみる１００年」が開催中。

　２階で世界の海を漂うプランクトン生命の起源を映す、美しくも神秘的な世界を観てまいりました。
　クリスチャン・サルデが写真・映像を担当し、インスタレーション（空間芸術）は、高谷史郎、音楽は坂本龍一です。
　こちらは映像と録音以外の撮影はＯＫでしたので、早速プランクトンの世界へ！

まるで宇宙の中の真っ暗な世界に、浮かんでいるようです。普段目にすることのない小さな生物が、惑星のように点在します。

　奥へ進むと映像のブースです。耳慣れない音楽が流れる中、両脇にある雛壇から見下ろす形で鑑賞できます。
　普段小さな画面で見ることの多い写真ですが、建物や展示の仕方で、その印象がガラリ！と変わります。とても素敵な空間でした。
　次回は、ちょっとおしゃれをして、京都の三大祭りのひとつ「葵祭」に行ってきます。

-春