野田秀樹と宮藤官九郎の舞台から。
No. 31
何かと慌ただしい12月、師走ですね。クリスマスパーティに忘年会、年末のご挨拶など、おしゃれをしてお出かけするチャンスも多くなるのではないでしょうか?
私は、2本の演劇を見てきました。どちらも最寄り駅は池袋。西口の東京芸術劇場と東口のサンシャイン劇場です。
まずは、東京芸術劇場、シアターウエストで行われていた野田秀樹作、オン・ケンセン演出「三代目、りちゃあど」(11月26日~12月4日)です。
2016年はシェイクスピア没後400年にあたります。これを記念し、国内外で多くのシェイクスピア芝居が行われていて、この「三代目、りちゃあど」も9月のシンガポール公演を終え、いわば凱旋公演のようなものでしょうか。
シェイクスピアの戯曲「リチャード3世」を元にした野田秀樹の戯曲を、シンガポールの人気演出家オン・ケンセンが演出。出演者の国籍は日本人だけでなくバラバラ。舞台の左右に、文字スーパーでの訳語が出るのですが、そんなこととも知らず、前から2番目の端の席だったため、逆に文字スーパーが見えにくく……。巨大掲示板の上に英語、下に日本語が出るようになっているのですが、ほとんど見ることも出来ず、なので、舞台上では“日本語”と“英語”、“インドネシア語”が飛び交うという不思議な芝居でした。右脳左脳総動員して舞台に挑まないと、わけがわからなくなってしまいます。
にしても、元宝塚月組トップスターの久世星佳がマイクを手に郷ひろみの「男の子女の子」を熱唱しながら登場したのには驚きました。主演のリチャード3世を演じるのは、歌舞伎の中村壱太郎、シェイクスピアの茂山童司は狂言、そして、宝塚、さらにシンガポールとインドネシアの俳優に、人形遣いも加わり、アジアの文化が集結したエネルギーあふれる舞台でした。
東京公演は12月4日で終了しましたが、引き続き地方公演が行われるので、お近くの方はぜひ。
(熊本公演)熊本県立劇場 12月8日
(吹田公演)吹田市文化会館 メイシアター 12月11日
(高知公演)高知県立美術館ホール 12月14日
(福岡公演)東市民センター なみきホール 12月17日
そして、翌日、今度は西口・サンシャイン劇場「大パルコ人③ステキロックオペラ サンバイザー兄弟」(11月13日~12月4日)を観劇しました。こちらは作・演出:宮藤官九郎、音楽:上原子友康(怒髪天)、出演は、瑛太、増子直純(怒髪天)、三宅弘城、皆川猿時、りょう、清野菜名ら。
「ブルースブラザーズとトラック野郎を交互に観ながら、池袋西口のサウナのお休み処で台本書いてたら、増子さんがベルーシに、瑛太くんが愛川欽也に、皆川くんがアレサ・フランクリンに見えて来た。今んとこ、そんな感じです。 宮藤官九郎」とパンフレットにありましたが、まさしくそんなお芝居でした。“大パルコ人”とはクドカンの作・演出によるオリジナルロックオペラシリーズで、私、第1弾の2009年 メカロックオペラ「R2C2~サイボーグなのでバンド辞めます~」も、第2弾の2013年 バカロックオペラバカ「高校中パニック!小激突!!」も観に行っておりまして、今回はその第3弾。前作、前々作に劣らず、バカバカしさ全開の芝居(!?)でした。
感想は「あ~面白かった」に尽きます。瑛太が客席に降りて客いじりする姿など、この芝居でなくちゃ見れませんから。とにかく、文句なしに楽しめる舞台でしたが、終わってみれば、なにひとつ残っていないという……。
クドカンファンの年齢層は比較的高く、そして、女性が多いのです。お下品な下ネタもバンバン出てきますが、そんなことはお構いなしで、みんなきゃっきゃと喜んでいます。
こちらも、4日で東京公演は終了しましたが、
(大阪公演)森ノ宮ピロティホール 12月8日~18日
(仙台公演)仙台サンプラザホール 12月21日~23日
と、引き続き地方公演が行われます。
ところで、サンシャイン劇場へ行かれる方への注意事項をひとつ。劇場があるのは、サンシャインの奥の奥なので、池袋駅から行くと一生懸命歩いても20分近くかかってしまうのです。これには焦りました。私は走ってギリギリ間に合いましたが、その後、しばらく呼吸が荒くなって、苦しかったです。東京メトロ有楽町線 東池袋駅からなら地下通路で直結徒歩5分なので、こちらのほうが体力を消耗することなく、たどり着くことができます。以上、豆情報でした。
観劇後、池袋駅に向かう途中、街の至るところにクリスマスイルミネーションが……。キレイですね。帰りに、芝居の中で、瑛太と増子が2ショット写真を撮っていた、いけふくろうをパチリ!
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