年の瀬に楽しむ祇園の路。そして「とりづくし展」へ。
No. 33
今回おしゃれをしてお出かけするのは、祇園四条、そして京都国立博物館で開催中の「とりづくし展」。
毎年11月25日前後の吉日。顔見世興行に出演する役者さんの名前を書いた「まねき」看板を上げ、華やかに彩られる京都南座。
四条通り。鴨川に面した南側にそびえる南座は、たくさんのまねきで、とっても華やかです。
「口上まねき」。
通常ならば劇場正面から移動させてしまいますが、今年は南座の耐震工事があり、興行は先斗町歌舞練場にて開催される為、期間中見ることができます(期間 11月30日から12月25日まで)。
まねきは厚さが一寸(約3cm)、長さ一間(約1.8m)、幅一尺(約30cm)のヒノキの板に勘亭流の文字で役者さんの名前が書かれたもの。
勘亭流とは「大入りになるように」と縁起を担いだ書体だそう。
一部、二部、三部からなる演目が、鮮やかな色彩で描かれています。観てみたいですね。
来年はチャレンジしたいと思います。
南座から八坂神社へ少し歩くとたくさんのお土産物屋さんがあります。京都の祇園ならでは、舞妓さんのうちわを売っています。
「市晴」ちゃん「小凛」ちゃん。お名前だけでも、なんだか可愛らしい響きです。
こちらは草履やバッグを扱うお店。ショーウィンドウにもまねきが上がっています。京都の年末ならでは!
四条花見小路を下がる角にある「一力亭」。祇園の中でも最も由緒のある「お茶屋」のひとつ。のれんの奥には、どんな世界が広がっているのでしょう。
しっとりとした花見小路。華やかな祇園も、夕方少し前は支度の時間。
華やかな祇園にやって参りましたので、私も来年のお稽古用に扇子入れをひとつ。舞妓さんや芸妓さんも買いに来られるこちらのお店には、たくさんの種類があります。
普段は選ばない華やかな織り物も、小物で取り入れて楽しみます。心が弾むひとつをセレクト。
さて、祇園から少し南。バスで10分のところにある京都国立博物館へ。
こちらでは「京博のお正月 とりづくし」展が開催中(12月13日から2017年1月15日まで)。
「明治古都館」。明治25年10月竣工。設計者は宮内省内匠寮技師 片山東熊(かたやまとうくま)博士。重要文化財に指定されている建物です。
こちらは今回の展示がある「平成知新館」。設計は谷口吉生氏。
ゆったりとした建物。光と水が迎えてくれます。
来年の干支である「酉」。様々な鶏や鳥にちなんだ美術作品が特集されています。
中国・宗時代の天目茶碗から、奈良時代の伎楽面(ぎがくめん)、江戸時代の御所人形まで種類は様々。
なかでも私が気に入って見入ってしまったのは明治時代の「百鳥文様打掛」。それはそれは艶やかな鳥が、打掛から溢れんばかりに表現された逸品。
新年は、酉年にちなんだものをプラスして、おしゃれを楽しもう!そんな気分にさせてくれる展示でした。
皆様もおしゃれを楽しんで、心豊かに、いろいろなところへお出かけする。そんな素敵な一年になりますように!
良いお年をお迎えください。
<ご案内>
京都国立博物館
〒605-0931 京都市東山区茶屋町527
(年末年始の開館日についてはご確認ください)
まずはご試着ください♪
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