台湾式アフタヌーンティーが楽しめる「茶藝館 桜樺苑」
No. 343
海外への渡航が緩和されて、私の周囲にも海外旅行に出かける人がぼちぼち現れてきました。皆さんのなかにはコロナ禍以前に大人気の渡航先だった台湾旅行を計画している人もいらっしゃるかもしれません。
以前、四谷にある台湾の朝食を楽しめるお店を紹介しましたが、今回は台湾茶の専門店である茶藝館を訪ねました。
場所は世田谷区三軒茶屋。駅から徒歩約7分の住宅街にある「台湾茶藝館 桜樺苑(たいわんちゃげいかん いんふぁえん)」がこの度の目的地です。
茶藝館とは台湾のお茶文化の発信地。香りと味わいが洗練されている台湾茶を伝統的なお作法で淹れ、楽しむための専門店です。最近では若年層を取り込むため、気軽に台湾茶を楽しめる茶藝館も増えているそうです。
住宅街に突如として現れる三軒茶屋の茶藝館はレトロな色合いの水色と朱色がテーマカラー。
とくに窓側に設けられた螺鈿細工の椅子とテーブルでまとめられたサロン席は大人気。この日は残念ながら座れませんでしたが、予約可能だそうです。この席のほか、カウンター席やテーブル席、テラス席の他、奥まった場所には個室も用意されていますよ。
この日、一緒に茶藝館でお茶を楽しんだのは現地に何度も訪れている台湾ツウの女友達。私たちは自家製の台湾の軽食とお菓子が一度に味わえるアフタヌーンティーを楽しむことにしました。
こちらが運ばれてきたアフタヌーンティー。オリエンタルな趣の2段の籠が台湾ムードを盛り上げてくれます♪
お店には単品の軽食やスイーツも用意されていますが、台湾の味をあれこれ味わいたい人にはこちらがオススメですよ。
軽食は大根餅、油飯(台湾風おこわ)、草仔粿(草餅)。
草餅といえば日本ではアンコ入りのよもぎもちですが、台湾ではお惣菜系。おやきに近い味わいです。その中身は切り干し大根や干しエビ、干し椎茸など。日本にもデイリーにこんなお惣菜系のおもちが食べられるといいのに!と思うほど、そのおいしさに感動しました。
そしてこちらがスイーツの籠です。
烏龍茶の茶葉が練りこまれているチーズケーキをはじめ、緑豆を使った緑豆糕(るいとうがお)、そしてマンゴープリン(普段は杏仁豆腐が提供されるらしいのですが、この日は売り切れ)。台湾産の完熟マンゴーを使ったプリンは濃厚で、口に入れた瞬間、熱帯の風が通り過ぎていったようでした。
さて、お待ちかねの台湾茶ですが、お店で提供されているのは烏龍茶や高山烏龍茶(標高1000m以上で収穫された茶葉)など。
初めて台湾茶をいただく方でも台湾にルーツを持つオーナー女性がわかりやすく説明してくださるので、ご安心を。お店では「工夫茶スタイル」で台湾茶を楽しめます。
私は「冷香」というお茶をチョイス。
このお茶は台湾南投県にある標高2000mの奇菜山産の高山烏龍茶で、現地の農家さんから直接仕入れているそう。
1煎目はオーナーの方に淹れていただきました。
熱湯で温めた急須に茶葉を入れ、熱いお湯を注いだら1分ぐらい蒸らします。待っている間、茶器のお湯を急須にかけることも教わりました。こうすることで急須のなかの茶葉が開き、香りや味わいが引き出されます。
初めて知ったのですが、工夫茶スタイルでいただく台湾茶は飲む前に香りを楽しむ「聞香杯(もんこうはい)」が用いられます。上の写真の右端が聞香杯です。
小さな湯呑みのような聞香杯にお茶を注ぎ、香りを楽しみ、飲杯へ移し、飲みます。こうしてにわかに身につけた流儀でいただきましたが、冷香は香り高く、ダシのような味わいのような美味しさ! 友人は台湾に行ったら必ず購入するという「東方美人」というお茶を楽しんでいました。
お店では1席ずつ電気ポットを用意してくれるので、2煎目からは自分たちで心ゆくまで台湾茶を楽しむことができます。台湾の茶藝館は台湾の人たちにとってお茶とともにゆっくりと時間を過ごすために訪れる場所らしく、このお店も同様にまったりと長時間くつろぐお客さんが多いそうです。電気ポットのお湯も足していただけますよ。
台湾茶は通常4~5煎で、煎が重なるごとに台湾茶の香りと味わいの変化も楽しめます。私たちは2時間以上くつろぎました。あたたかいお茶はなぜか会話を進ませてくれるようです。茶藝館は心をほどかせる場所なのかもしれませんね。
また、お店では台湾茶だけを購入することも可能です。チョイスに迷ったら、気さくな女性オーナーがやさしくアドバイスしてくれるので、自宅で台湾茶を楽しみたい方は立ち寄ってはいかがでしょうか。
〈ご案内〉
台湾茶藝館 桜樺苑
東京都世田谷区三軒茶屋1-5-9
TEL 03-6804-0106
https://www.ying-hua-yuan.com/
まずはご試着ください♪
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