改めて菊の美しさを知る!湯島天満宮の菊まつり
No. 345
コスモスや金木犀、曼珠沙華…。
皆さんにとって秋を連想させる花は何ですか?
「菊」もこの時期に見ごろを迎える花です。
日本では「菊まつり」が開催される地域もあるほど、菊は秋の到来を伝えてくれます。
東京で菊まつりのスポットとして知られるのが「湯島天満宮(ゆしまてんまんぐう)」。
この神社は梅見の場所としても有名ですが、秋を迎えるとたくさんの美しい菊が集結し、人々の目を楽しませてくれます。
今回は湯島天満宮の菊まつりを紹介しましょう。
その前に湯島天満宮について簡単にふれておきましょう。
「湯島の天神さん」として知られる湯島天満宮は458年に建立。
2000年に正式名称を「湯島天満宮」と定められました。
御祭神は天之手力雄命(あめのたぢからをのみこと)と学問の神様である菅原道真公(すがわらみちざねこう)。
天之手力雄命は大地の神様で、天上界でもっとも手の力が強い男神といわれています。日本神話で須佐之男命の乱暴を恐れ、岩に隠れてしまった天照大神を救い出した神様といえば「ああ、あの力の強い神様!」と思い出す人も多いのでは。
もう1柱の菅原道真は「天神様」の別名でも知られる、平安時代に生きた実在の人物です。醍醐天皇の右大臣を務め、詩や書をたしなみ、勉学にも優れていたことから「学問の神様」と崇められ、受験生に大人気ですよね。
天神様を祀る神社にはたいてい牛の像が見られます。丑の年に生まれ、丑の日に他界された道真公は生前、牛をことのほか慈しんでいたとか。
そんな力が強く、勉学に秀でた2柱の男神が祀られている湯島天満宮の境内を舞台に、秋に開催される大規模なお祭りが「文京菊まつり」。
2022年は11月1日(火)〜22日(火)に開催されます。
境内にはこの時期にしか鑑賞できない、丹精込めて作られた美しい菊の花、約2000株がズラリ!
毎年、多くの人の目を引くのがNHK大河ドラマの登場人物をマネキンに、菊の着物を着せた「菊人形」。
今年は『鎌倉殿の13人』ですが、果たしてどの人物が菊人形となるのでしょうか。
昨年は『晴天を衝け!』で、こちらが展示されていましたよ。
崖から垂れ下がるような形に仕立てられた菊の造形は「懸崖(けんがい)」というそうです。
これは孔雀のアレンジ!ゴージャスですね。
会場内には1株から多くの花を咲かせ、1輪の花のように仕立て上げる「千輪咲」をはじめ、「菊細工」や「盆栽」など、あらゆる種類の菊の造形が集まっていました。
ところで、日本には菊の花が約350種あるといわれています。
栽培の歴史も古く、平安時代の頃にはすでに薬草や観賞用として育てられていたそうです。
また、品評会の歴史も長く、江戸時代前期には各地で菊自慢大会が行われていたとか。つまりは日本人にとっては桜と同じくらい、季節を伝える花でもあり、造形の美しさが広く認められていたのですね。
境内に所狭しと飾られたあらゆる種類と造形の菊を鑑賞しながら、あらためてその美しさを知ることができました。
菊はきっと日本人の美意識にも少なからず影響を与えてきたのでしょうね。
興味のある方はぜひ、お出かけしてみてはいかがしょうか。
<ご案内>
湯島天満宮
東京都文京区湯島3-30-1
TEL 03-3836-0753
https://www.yushimatenjin.or.jp/pc/index.htm
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