山あいの「天山湯治郷」で、箱根の温泉を楽しむ
No. 350
比較的暖かい日が多かった今年の秋ですが、12月に入ってからは、さすがに朝晩冷え込む季節になりました。こんなときは、自然に囲まれた日帰り温泉へ出かけて身も心も温まりませんか。
今回わたしは、箱根湯本にある「天山湯治郷」を訪れてみました。山あいの広い敷地内には日帰り温泉「ひがな湯治天山」と「かよい湯治一休」、宿泊施設「逗留湯治 羽衣」、「じねん蕎麦 すくも」があり、1日かけてのんびりと過ごすことができます。わたしが訪ねた11月下旬は、紅葉がとてもきれいでした。
アクセスは、箱根登山鉄道「箱根湯本駅」から箱根湯本温泉旅館送迎バスに乗ります。駐車場もあるのでドライブもいいですね。さて、ひがな湯治天山に到着しました。日帰り温泉施設とは思えないような風情ある門構えです。
入口へ向かう途中にある券売機でチケットを購入してから入館します。
なお、タオルは販売のみなので持参するのが良さそうです。館内は大人向けの落ち着く雰囲気に包まれていて、飾られた冬の花が静かに咲いていましたよ。
湯上りにのんびり過ごせる畳敷きの「まちあい」。
ひがな湯治天山の館内は施設が充実しており、まちあいのほかにも「食事処 山法師」、「食事処 楽天」、「貸座敷 離れ雲」、「読書室 雨宿り」、「みやげ噺 洒落亭」、「ボディケア 瀬音」、「カフェ うかれ雲」などがあるようです。
さっそく温泉に入ってみます。浴場には内湯、露天風呂、サウナ、蒸し風呂がありました。公式ホームページによると、「7箇所の源泉地から浴槽までパイプラインで直結し、溜め置きせず直に流し入れて」いるそうです。
まずは湯の温度が高めの内湯でしっかりと体を温めてから外湯へ。自然に囲まれた露天風呂はゆったりとした時間が流れていて、いつまでも入っていられる気持ちよさ。外湯が広いのも魅力的でした。サウナと蒸し風呂で汗をかいたり、ぬるめの湯でぼーっとしたりしていたら、すっかりリフレッシュできましたよ。
身も心も整った後は、箱根蕎麦を堪能するため「じねん蕎麦 すくも」へ。都会では見ることのない景色とせせらぎ音に癒されます。
注文したのは温かい天ぷらそば。揚げたての天ぷらがたくさんのっているのが美味しそうで、写真を撮る前に食べ始めてしまいました。ちなみに、エビ、魚、キノコ類、カボチャなどがのっていましたよ。そばの風味が感じられるコシのある麺が、だしの効いたつゆと絡まり美味しさもひとしおでした。
食後には、そば粉を使ったデザートを注文。もちもちと弾力のあるお餅にきなこと黒蜜をかけて食べるという鉄板のデザート。当然のように美味しくて、しあわせな気分になりました。
今回は、箱根湯本にある日帰り温泉施設「天山湯治郷」をご紹介しましたが、いかがでしたか。施設内の貸座敷やボディケアを予約して利用したり、ゆっくりと宿泊したりして楽しむのも良さそうですね。みなさんもぜひおしゃれをして、お出かけしてみてください。その際は、マスク着用やおしゃべりをしすぎないなどの感染症対策も忘れずに行うようにしましょう。
＜天山湯治郷 ひがな湯治天山＞
神奈川県足柄下郡箱根町湯本茶屋208
0460-86-4126
入館料：大人／1300円（入湯税・消費税込）、子ども／650円（入湯税・消費税込）
受付時間：9:00～22:00（閉館23:00）
定休日：無休（12月中旬に5日程度休館）
＜じねん蕎麦 すくも＞
神奈川県足柄下郡箱根町湯本茶屋208
0460-86-4126
営業時間：11:30～17:00（16:30L.O.）
定休日：木曜日、金曜日（臨時休業あり）
※営業時間などの詳しい情報は、お問い合わせください。
