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空間力と写真力のバトル。横浜美術館に行ってきました。

No. 39

 まだ1月とは思えないほどのポカポカ陽気。こんな日は、ちょっとおしゃれをして、わくわく気分でお出かけしたくなりますよね。
 そこで、横浜みなとみらいにある横浜美術館に行ってきました。

横浜美術館

 横浜美術館では、2月28日まで、「篠山紀信 写真力 THE PEOPLE by KISHIN」の展覧会が行われています。
 迎えてくれたのは、ジョン・レノンとオノ・ヨーコのあまりにも有名なあの写真。これも篠山紀信さんの作品だったのですね。知りませんでした。この写真を見ているだけで、ジョン・レノンの曲、イマジン(Imagine)が聞こえてきそうです。まさしく写真の力ですね。

サインボード

 横浜美術館のホームページでは、“横浜美術館の空間力と写真力のバトル、鑑賞ではなく体感です”と篠山紀信さんのコメントが紹介されていました。

 一見近寄りがたそうな篠山紀信さんはとてもチャーミングな写真家で、「徹子の部屋」などのトーク番組でも、偉ぶらずとても気さくにお話しされていて、素敵な方だなと思っておりました。最近は、息子の篠山輝信(あきのぶ)さんも活躍していますね。輝信さんをテレビで見るといつもお母さんの南沙織さんの顔を思い出してしまします。
 この篠山紀信さんの写真展は、50余年にわたる膨大な仕事の中から、篠山紀信さん自らが選んだ写真約120点を大型パネルに仕立てて、美術館の空間に展示するものです。50年以上写真を撮られているわけですから、120点を選ぶのも大変だったろうと思います。
 実際に写真を見て驚いたのは、ジョン・レノンとオノ・ヨーコの写真もそうですが、いつかどこかで目にした作品も少なくありませんでした。「これも、篠山さんだったの!」と。

 この展覧会は、5つのセクションに分かれています。
「GOD 鬼籍に入られた人々」
「STAR すべての人々に知られる有名人」
「SPECTACLE 私たちを異次元に連れ出す夢の世界」
「BODY 裸の肉体-美とエロスと闘い」
「ACCIDENTS 2011年3月11日-東日本大震災で被災された人々の肖像」

 まずは「GOD 鬼籍に入られた人々」へ。
 美空ひばり、大原麗子、渥美清、きんさんぎんさん、そして、圧巻は作家・三島由紀夫の2枚の写真。肉体美が凄い。まるでなにかの映画のワンシーンのようでした。
 次に、「STAR すべての人々に知られる有名人」へ。吉永小百合、山口百恵、松田聖子、AKB48など、時代を彩ってきた女性スターたちの姿が。雑誌や写真集で目にする大きさとは違い、とにかく巨大で圧倒されます。他にも長嶋茂雄、北野武の写真などがありました。
 そして、「SPECTACLE 私たちを異次元に連れ出す夢の世界」では、篠山紀信さん独自の“シノラマ”(シノヤマとパノラマを結合した篠山紀信さんによる造語で、3台から9台のカメラのシャッターを一斉に切ったり、時間差をつけて切ったりする手法のようです)で撮影した後藤久美子やずらりと並ぶ歌舞伎俳優の人たち、そしてディズニーランドの写真の数々。
 「BODY 裸の肉体-美とエロスと闘い」には、宮沢りえの「サンタフェ」からの1枚がありました。天使のようなりえちゃんの姿です。写真集「サンタフェ」の発売を告知する新聞広告は衝撃でしたね。
 さらにその隣、一際目立っていたのが、モノクロの写真。マリリン・モンローのようなセミヌード、誰かと思えばあの黒柳徹子でした。1968年の作品というから、いまから49年前、徹子さん若かりし日の姿です。写真というのは不思議なもので、見ているとだんだん鏡のように思えてきて、こちらの姿勢もピンと伸びるというか。写真から浴びるオーラによるものでしょうか。
 最後は、「ACCIDENTS 2011年3月11日-東日本大震災で被災された人々の肖像」。3・11の被災現場でのショット。撮らずにはいられない写真家の業を感じずにはいられません。
 館内は撮影禁止だったので、残念ながらここで写真を紹介することはできませんが、興味のある方はぜひ、横浜美術館に足をお運びください。美術館の空間力と篠山紀信の写真力の戦いを感じることができます。

 横浜美術館を一歩外に出ると、そこにはフォトジェニックなみなとみらいの風景が。プロの写真家気分で1枚パチリ!

フォトジェニック

 自分でも写真を撮りたくなること間違いなしです!

<横浜美術館>
・横浜市西区みなとみらい3-4-1
・みなとみらい線みなとみらい駅下車/JR桜木町駅
・開館時間10時~18時 (木曜休館)
・観覧料 一般1,500円
※2月23日以外の木曜日は休館日です。

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