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小川藤

話題の小江戸をぐる~っと、一巡り。

No. 79

 朝夕めっきり寒くなりました。今回は、今、話題の“小江戸(こえど)”川越に行って来ました。都心からわずか1時間で行くことができ、観光地として海外からのお客様にも大人気。江戸の面影を残す蔵造りの街並みは、散策に格好のスポットです。

りそな銀行

 ここは埼玉りそな銀行川越支店。大正7年(1918年)旧国立八十五銀行本店として建築され、国の登録有形文化財の指定を受けています。一番街の入り口にどーんと高くそびえたつ異国情緒あふれる建物は目を引きます。

行列

 なにやら行列が…。皆さんのお目当ては、かつおぶしの老舗「中市本店」の店先で売られている「ねこまんま焼きおにぎり(1個220円)」。前を通ると、かつおぶしと香ばしい焦がし醤油の匂いがもうたまりません。ですが、私はこの後、お楽しみがあるので、ここはぐっと堪えて通り過ぎます。

亀屋

 川越といえばさつまいも。こちら「亀屋」は天明三年創業、旧川越藩御用達の和菓子屋さん。佇まいにも風格があります。

時の鐘

 そして、こちらが川越のシンボル「時の鐘」。江戸時代から時を告げてきた鐘つき堂です。度重なる火災などで何度か建て替えられ、現在のものは4代目。機械仕掛けで、午前6時、正午、午後3時、午後6時と1日4回、鐘の音を響かせます。

小川藤

 お待たせしました。いよいよお昼ごはんです。川越は、鰻の名店がたくさんあります。江戸時代、肉類を食することが禁じられていたため、この辺りの人たちが、たんぱく源として鰻を食していたといいます。なかでも、もっとも古いのが「小川菊(おがぎく)」で、創業文化4年(1807年)の老舗。ここ「小川藤(おがふじ)」は「小川菊」からのれん分けし、大正12年(1923年)に創業。きりっと辛めのタレが美味しいと、川越通の友人に聞いていたので、今回はこの「小川藤」へ。

鰻重

 30分ほど経って、待ちに待った鰻重がお出ましに…。せっかくなので、松(3,600円)にしました。いよいよ蓋を開けますよ。

鰻重

 ジャーン!見てください。このボリューム。なんとごはんの下にも鰻が隠れていましたよ。これこれ、外はかりっ、中はふわっの鰻、美味しゅうございました。

菓子屋横丁

 お腹も満たされたので、お散歩再開。こちらは20軒以上もの菓子屋・駄菓子屋が軒を連ねる「菓子屋横丁」。

菓子屋横丁

 飴玉に芋菓子におせんべい…。食べ歩きにはもってこいですね。
 
大正館

浪漫夢通り

浪漫夢通り

 こちらは「川越大正浪漫夢通り」。各店舗だけでなく石畳や街燈にいたるまで、レトロな雰囲気を醸し出し、まるで映画のセットよう。つい、写真を撮りたくなりますね。

川越商工会議所

 終点は「川越商工会議所」。「武州銀行川越支店」として大正15年着工し、昭和2年に建造されたもので、文化庁登録有形文化財に指定されています。ギリシャ神殿を思わせる太い柱は風格があります。

鼠屋ちゅう吉

 駅までの帰り道に、伝統工芸品のお店を見つけました。「鼠屋ちゅう吉」。なんとも不思議な店名です。

鼠屋ちゅう吉

鼠屋ちゅう吉

 来年は戌年ということで、可愛い犬張子をひとつ、おうちに連れて帰りました。来年もいいことがたくさんありますように。
 今回、川越をぐるっと巡って、人気の秘密がわかったような気がしました。街並みだけでなく、施設やお店の人たち、町ぐるみで「おもてなし」しようという温かい雰囲気がなんとも心地いいのです。インターネットで商品を購入すればその日に届く時代ですが、やはり、人の温もりを感じる商店街はいいなあ、と思いました。

小川藤(おがとう)
川越市松江町2-3-1
電話 049-222-0643
営業時間 11時30分~15時 17時00分~20時
定休日 火曜

鼠屋ちゅう吉(ねずみやちゅうきち)
川越市新富町1-8-2
電話 049-299-4533

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