東京駅近に期間限定で登場「THE FARM TOKYO」
2019.04.05～10.31

2019/07/16

No. 178

東京駅八重洲口の目の前に広がるウッディなカフェ&ビアテラス。
それが今回お出かけする「THE FARM TOKYO（ザファームトーキョー）」。2019年10月31日まで期間限定でオープンしています。
施設エントランス

「THE FARM TOKYO」はトラクターでおなじみのヤンマー東京支社ビルの跡地を利用した屋外の飲食空間。入り口には同社のトラクターが置かれています。これは工業デザイナー奥山清之氏がデザインを手がけた「YTトラクター」。グッドデザイン金賞を受賞しているそうです。

約200人を収容するこの大型カフェ＆ビアテラスはヤンマーとサントリーがタッグを組んでお届けするもの。ヤンマーといえば、農業用機械で有名ですが、コラボの根底にあるのはヤンマーが耕作機などを通じて支える食の恵みと美味しいビール（ドリンク）を楽しんでほしいという思いなのでは。
テラス

というのも、ヤンマーには食分野の事業「プレミアムマルシェ」があり、生産者との共同開発で生まれたオリジナル商品を展開中。このTHE FARM TOKYOはその事業の一環であり、お客さまのリアルな反応がわかるカフェ＆ビアテラスの経験を今後の事業にいかすことを考えていらっしゃるようです。

私が訪れたのはオープン間もない頃（4月）の平日のランチタイム。
意外に閑散としていましたが、東京駅前という素敵すぎる立地を考えるとなんとも贅沢。

お目当てはウッドデッキに設けられた中目黒の有名ベーカリー「トラスパレンテ」。本も出版されているから、ご存じの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
このお店はTHE FARM TOKYOの期間に合わせて出店中。
しかも、場内に工房を設けてパン作りを行っているというので楽しみにしていました。
トラスパレンテ

イタリアで修業したオーナーシェフ森直史さんが2008年に中目黒で開業したトラスパレンテ。中目黒他のお店で人気を博している、私も好きな「ガッティ」もここで食べられます。

ガッティとはイタリア語で猫という意味。
手のひらにすっぽりおさまる、この小さなデニッシュはイチジクやオレンジ、チェリーなどのフルーツをのせています。この日、私がチョイスしたのはイチジク。外側の生地がサクサクで、フルーツをのせた部分はむっちりとグラマーなこのミニデニッシュは、一度食べると心と胃袋がトキめき、ファンになるはず。

卵をはさんだ惣菜パンも安定の美味しさ。見た目よりボリュームがあります。
卵パン

食後、場内を散策してみました。
最近では「神泡。」のキャッチコピーがビール愛好家の心をグッとつかんだ「ザ・プレミアム・モルツ」が楽しめるビアバーもあります。こちらは夕方から。

なんと、ここでは「泡アート」が体験できるとか。
セルフサーバーから神泡を注ぐと、専用機で麦芽エキスでスタンプできるそう。やってみたかった…！
ビアバーではレモネードビアやレッドアイといった、ビールを使ったカクテルもラインナップされているそうです。
スタンディングで飲むのも楽しそう。
スタンディングスポット

そして、ヤンマーの事業の一環でもある「プレミアムマルシェ」。

ここでは安心・安全の食材を用いたスムージーやヨーグルトのほか、ヤンマーが開発した新食材「ライスジュレ」を使ったソフトクリームなども食せます。
このライスジュレはグルテンフリーで、低カロリー。お米と水だけで作られています。市販のパンやお菓子の原料に使われる増粘剤やゲル化剤の代用品としても注目を集める存在。
また、ここではヤンマーオリジナルのドレッシングソースや場内入り口に展示されているYTトラクターのミニチュアなども購入できます。

場内のテーブルとイスは木で作られ、「くつろぎ」や「あたたかみ」をそこここに感じさせてくれます。「食と自然と人をつなぐ」という、ヤンマーさんのコンセプトに沿っているような気がしますね。