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瀬戸内の旅。海の上に建つ神秘的な厳島神社に参拝

No. 180

皆さんのなかには秋のお出かけについて、計画を立てている方もいらっしゃるかもしれません。
今回は日本三景の1つであり、ユネスコの世界文化遺産に登録されている広島県を代表する観光地、宮島についてご紹介しましょう。
宮島

宮島は正式名称を「厳島(いつくしま)」といい、瀬戸内海に浮かぶ厳島神社の社殿と朱色の大鳥居で知られています。
訪れたことのない方でも、写真でご覧になったことがあるかもしれません。

宮島には橋はかかっておらず、対岸の宮島口から船を利用します(所要時間約10分)。
船

最近では弘法大師が修行したといわれる山「弥山(みせん)」がテレビでパワースポットとして紹介されたこともあり、登山をかねてここを訪れる人も増えましたが、やはり多くの観光客が向かうのは厳島神社。

神社への参道では鹿がフツーに歩き、観光客と写真におさまることもあります。
昔、この島を訪れた著名人のなかには「奇跡の人」ヘレン・ケラーもいて、参道沿いの灯篭の1つには「ヘレン・ケラーの灯篭」といわれるものも現存しています。
灯篭

昔から外国人観光客が目立つ宮島でしたが、数年前からインバウンドの影響で外国人ツーリストが倍増したような印象を受けます。

海沿いの参道から遠目にも見える厳島神社。
旅行予約サイト、トリップアドバイザーによる「外国人に人気の日本の観光スポット ランキング 2019」でも3位にランキングされたこの神社は平安時代に平清盛が造営しました。
神社入り口

海に建ち、寝殿造りといわれる建築様式が美しく、満潮の時には社殿が海の上にぽっかりと浮かぶ様子が神秘的。朱塗りの社殿は本殿、拝殿、回廊など6棟が国宝であり、14棟が重要文化財に指定されています。社殿群の床の板は隙間をあけるようにして敷かれていますが、これは台風などの時、波を板の間に通すことで圧力を分散させるための工夫。倒壊を免れるためです。

神社の平舞台は日本三舞台の1つであり、ここでは音楽やパフォーマンスなど、さまざまな催しが開催されることもあります。公演はたいてい夜に行われますが、漆黒の空の下、海上の木造りの舞台というシチュエーションはさざなみの音もきこえ、ミステリアスなムードを醸します。
舞台

舞台の目の前には、海上に立つ高さ16mの大鳥居。干き潮になると大鳥居まで歩いて行くこともでき、満潮の時とは違う姿を見せてくれます。実はこの鳥居は海底に柱を埋めずに鳥居自体の重さで建っています。地面に柱を埋めると大風や高波の際、圧力を鳥居全体で受けてしまうことになり、倒壊する恐れがあるから。現在は鳥居の最上部に重しとして石を入れて押さえつけているだけだとか。社殿同様、先人の知恵の結集といえます。
鳥居

厳島神社では挙式も可能で、なんと参拝した日は拝殿で結婚式が執り行われていました。ここで結婚式を挙げることは人気のようですよ。

神社のご祭神は「宗像三女神」といわれる3柱で、市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)、田心姫命(たごりひめのみこと)、湍津姫命(たぎつひめのみこと)です。
海上に建造されていることから台風の被害を幾度となく受けてきた厳島神社ですが、御神体が安置される「玉殿」だけは平安期に造営されてからというもの、一度も水没したことがないそうです。神域であることを感じます。
拝殿周辺

ところで、昔はカップルでこの島を訪れると女神様が嫉妬してふたりを別れさせる。だから、島に行くときは必ず同性同士で…という話がまことしとやかに伝えられていましたが、最近はどうなのでしょう。国内外のカップルの姿がたくさん見られます(^ν^)

厳島神社の朱塗りの社殿は回廊でつながれ、美的な意匠が見られます。
勾配のある社殿の屋根をはじめ、朱色の柱や鴨居、灯籠など。
建築1建築2神社の出口付近にある趣きのある檜舞台は永禄年間に広島城主だった毛利元就が寄進したもの。海上の能舞台で能を演じたり、鑑賞することで、能の文化を継承していったのです。
能舞台さて、宮島のお土産といえば、もみじまんじゅう。
神社の近くにあるお土産もの屋さんのなかでも根強い人気なのは、焼きたてのもみじまんじゅうをその場で味わえるお店。
あんこ、カスタード、チョコレート、抹茶、チーズ、レモンなど色々な種類を食べ比べる楽しみがあります。たいていのお店ではセルフサービスのお茶を用意しています。

この日は「チーズクリームもみじ」と「白もみじ」をいただいてみました。
もみじまんじゅうもみじまんじゅう2

もみじまんじゅうの名前の由来ですが、こんなエピソードがあります。
日本の初代総理大臣を務めた伊藤博文が茶屋「岩惣」で休憩していた時のこと。
茶屋で働いていた少女の手を見て「なんと可愛い、もみじのような手だろう。焼いて食べると美味しいだろう」という内容の冗談がヒントになり、考案されたとか…。

さて、広島市街地から宮島を訪れるなら、広電の路面電車に乗れる「一日乗車券」が便利です。
乗車券

今回初めてこの一日乗車券を利用しましたが、広電電車全線が乗り放題になるうえ、宮島口から宮島までの船にも乗れます。大人840円、子供420円(2019年8月現在)なので、広島市内で路面電車に1日5回以上乗る場合はこのおトクな乗車券をオススメします。
広電

<ご案内>
嚴島神社 
広島県廿日市市宮島町1-1 
TEL:0829-44-2020

広島電鉄(広電)
一日乗車乗船券・電車一日乗車券
http://www.hiroden.co.jp/ticket-pass/bargain-tickets/oneday.html

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