羽生結弦さんが被写体となった銀座の写真展

最近の銀座は日本人より海外からの観光客の方が多いと聞いていました。
久しぶりに銀座の街に降り立つと、中央通りを歩く人もハイブランドの行列を作る人も海外からの旅行者と思しき人がたくさん。リアルにインバウンドの影響を感じました。

日本政府観光局によると、訪日外国人は2024年4月の推計値統計で300万人を超え、前年同月比では56.1%増というから納得です。


銀座を訪れたのは最近、話題を集めている写真展を見るためでした。
その写真展とは「グッチ銀座ギャラリー」で開催されている「In Focus: Yuzuru Hanyu Lensed by Jiro Konami」。

被写体はイタリアのハイブランド「GUCCI（グッチ）」のブランドアンバサダーを務めるプロスケーター・羽生結弦さん。彼をニューヨークで活躍するフォトグラファー・小浪次郎さんが撮り下ろした写真展です。

グッチ銀座に行く途中、晴海通りと中央通りが交差する銀座四丁目の角を曲がる時、銀座・和光の前を通りましたが、人が多くてまっすぐ歩けないほど。

ショーウィンドウの金魚をモチーフにしたダイナミックなディスプレイが目を引き、スマホを取り出しで撮影する観光客の姿がいっぱいでした。


グッチ銀座に到着すると、専用のエレベーターにのってギャラリーへ。

入場は無料ですが、事前予約が必要です。
私たちは19時の入場を選びましたが、会場にはお客さんがそれなりに入っていたものの、混雑することなくスムースに見て回れました。

グッチのファッションを身にまとった羽生結弦さんがモデルとなった写真は動的でエモーショナル。
強さを秘めた表情に心を揺さぶられ、何枚か写真の前でしばらく見入ってしまいました。

ギャラリーの階段を上がると、吹き抜けの天井から吊り下げられた写真の対面できます。モノトーンでカッコいいですね。

ちょうど銀座の夜景が写真の向こうに映り、予期せぬドラマティックな場面に遭遇。
この偶然性が展覧会を特別なものに彩ってくれました。

さて、インバウンドの観光客が目立つ銀座では人の往来が多すぎて、お茶する場所にも困るという声をよく聞きます。

写真展に行く前、お気に入りの穴場カフェ「CAFÉ きょうぶんかん」に寄ったところ、夕方の時間帯で比較的、人が少なかったせいか、すんなりと入店できました。

カフェの場所は三越や松屋などが建ち並ぶ、中央通り沿いにある老舗書店「教文館」ビルのなか。

教文館の中に入るとまっすぐ進み、エレベーターにのって4階へ。

入り口の通路を進むとタイニーな喫茶空間が待っています。
このカフェの特等席は窓辺にのびるカウンターで、私は運よく最後の席に座ることができました！
カウンター席からはこんな風景が望めます。

このお店では窓辺に座って、ぼんやりと中央通りを行き交う人を見ながらコーヒーとケーキをいただくのが至福のひととき。
この日、いただいたケーキは「キャラメルポワール」。　

名前の通り、キャラメル味の生地に洋梨が練り込まれ、ホロ苦さと果肉の甘みが溶けあったしっとり系のケーキは夕食前の小腹を満たすのに、ちょうどよいボリューム。コーヒーとの相性の良さも感じます。

ちなみに、一番人気のケーキは「コットンケーキ」という名前のシフォンケーキなのですが、残念ながらこの日は売り切れでした。

このお店は食器にも凝っていて、私がいただいたケーキのお皿もコーヒーのカップとソーサーも「ビレロイアンドボッホ」のものでした。

店内にはさまざまなカードや那須のトラピスト修道院で作られているガレットなども販売されています。

カフェを出て時間があれば、1933（昭和8）年に建てられた教文館ビルの階段やエレベーター前のレトロな空間を見学するのもよいかもしれません。

また、ビルの設計を手がけた建築家や模型などは1階ロビーに展示されています。興味のある方はご覧になってはいかがでしょうか。

羽生結弦さんが被写体となったグッチ銀座ギャラリーの写真展は2024年6月30日まで開催。展示空間も素敵なので、銀座散策の際はお出かけされてはいかがでしょうか。

＜ご案内＞
写真展「In Focus: Yuzuru Hanyu Lensed by Jiro Konami」　
グッチ銀座 ギャラリー東京都中央区銀座4-4-10　グッチ銀座７階
2024年5月22日（水）– 6月30日（日） ※会期中無休
11:00-20:00 （最終入場 19:00）
入場無料（事前予約制） ※来場予約はグッチ LINE公式アカウント（@gucci_jp）から

CAFÉ きょうぶんかん
東京都 東京都中央区銀座4-5-1 教文館ビル4F
03-3561-8708
https://www.kyobunkwan.co.jp/cafe

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