豊かな自然と洗練が融合する街「二子玉川」へ

渋谷から東急田園都市線の急行に乗ると2駅目の「二子玉川」駅。
多摩川と国分寺崖線の高台に囲まれた街には高島屋や二子玉川ライズなどを中心に、自然と共生する洗練された雰囲気が漂っています。

また、打ち上げ花火が好きな人にとっては、長い歴史のある「多摩川花火大会」が楽しめる街として知られていることでしょう。二子玉川の代名詞といえる多摩川は江戸時代、将軍家に献上されたほど鮎漁が盛んな地でした。かつて川沿いには鮎料理を提供する料亭や旅館などが並んでいたそうです。

今回は二子玉川の川べりの魅力を伝えるスポットを訪ねましょう。
東急線「二子玉川」駅からライズショッピングモール、楽天クリムゾンハウスやタワーマンションを過ぎると、自然豊かな「二子玉川公園」が広がっています。

「帰真園（きしんえん）」は2013年、二子玉川公園に開園した日本庭園。
入園すると小川のせせらぎやたっぷりとした緑が目にやさしく、安らぎを感じます。

この庭園は「自然に環る」という精神に基づき、園内には世田谷や二子玉川の自然をモチーフに水と緑が配されています。

庭園中央部の豊かな水をたたえる大きな池は多摩川を表現したもの。
空を突き抜けんばかりの高層の建物が水面に映る姿は現代の二子玉川らしく、このダイナミックな光景を映す水鏡の前でつい立ち止まってしまいます。

池のそばに建てられているのは「旧清水邸書院」。

この和風建築は明治時代末期に建てられたもの。大正時代に世田谷区・瀬田の清水家に移築され、昭和末期に取り壊されるはずだったのが、計画は保留に。建築部材は長く世田谷区に保管されていました。
それを2013年の帰真園の開園に合わせ、復元することになったそうです。

川の反対側を見渡すと、国分寺崖線上にある丘陵地が続きます。

帰真園の先に見える「スターバックス 二子玉川公園店」は丘陵地と多摩川の自然と一体となるよう設計された、スタバのなかでも特別な店舗。地域の象徴となって文化を発信する役目を担う「スターバックス リージョナル ランドマーク ストア」です。

おすすめの席は丘陵地が望めるテラス。スタバの店舗のなかではコンパクトなお店だけにいつも混み合っていますが、タイミングが合えば、ぜひ。

ランチタイムになると、近所の人や近くの会社に勤める人たちが川べりに集まってきます。
皆さん、お弁当を広げたり、散策したりと思い思いに過ごされます。

川べりを駅方面に歩くと、緑に埋もれているような、一風変わった建物が現れます。
こちらはフレンチレストラン「ルナティック」。

フランス料理をリーズナブルに楽しめるよう食券制・セルフサービスを導入しているユニークなレストランです。お店の2階にはテラス席が設けられ、多摩川の調べと共に食事が楽しめます。

さて、川べりを右折してライズショッピングモールへ。
ランチはモールのテラスゾーンにあるスペイン王室御用達のベーカリー＆カフェレストラン「マヨルカ」で過ごしました。

ランチセットは数種あり、私はお魚料理がメインのタパス付きのセットをオーダー。
こんなふうにメインのお皿がはみ出さんばかりのプレートが運ばれて来ました。

白身魚の旨みにガーリックの風味をきかせたクリーミーなソースがたっぷり絡み、後を引く美味しさ！
友人はパエリアを頼んでいましたが、こちらもボリューム・お味ともに最高だったそうです。

マドリードに本店を構えるこちらのお店は美味しいクロワッサンが評判らしく、ベーカリーコーナーに次から次へと求める人で賑わっていましたよ。

ところで、二子玉川の夏の風物詩である多摩川花火大会ですが、最近は秋に開催されるようになったとか。
2024年は10月5日（土）午後6時～7時（荒天中止）の予定。
川べりで大迫力の打ち上げ花火を楽しみたいものですね。

＜ご案内＞
帰真園
東京都世田谷区玉川1-16-1 二子玉川公園内
03-3700-2735（二子玉川公園ビジターセンター）
https://www.city.setagaya.lg.jp/mokuji/kusei/012/015/001/010/d00124898.html

スターバックス二子玉川公園店
東京都世田谷区玉川1-16-1
03-5797-5505
https://store.starbucks.co.jp/detail-1138/

マヨルカ
東京都世田谷区玉川1-14-1 二子玉川ライズS.C.テラスマーケット 2Ｆ
03-6432-7220
http://www.pasteleria-mallorca.jp/

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