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あの舞台の裏側へ。「日比谷野音オープンデー2025」

No. 441

東京の中心に広がる日比谷公園は、1903(明治36)年に日本初の「洋風近代式公園」として開園しました。
噴水公園
官庁街や劇場、ビジネス街に囲まれたこの都心のオアシスは四季折々の草花が咲き誇り、ダイナミックな噴水広場や歴史を刻むレストラン「松本楼」、さまざまなパブリックアートなどが訪れる人々を迎えます。
松本楼
その一角に位置するのが、「 日比谷公園大音楽堂」。通称「野音(やおん)」です。
開設は1923(大正12)年。関東大震災で焼失した初代を経て、現在の音楽堂は1934(昭和9)年に再建されました。それ以来90年、コンサートや集会、フェスティバルなど多彩なイベントが開催され、多くの人々に親しまれてきました。
野音イメージ
多くの出演者の鼓動を刻んだコンクリートのステージと半円形の客席、背後には日比谷公園の緑が広がる野音では、1年に1度「オープンデー」が設けられています。
オープンデー看板
オープンデーでは、普段は立ち入ることのできない舞台裏が一般公開され、楽屋からステージ、さらには搬入口に至るまで、アーティストたちの目線で野音を体感することができます。

ここは搬入口。
搬入口

普段、観客の目に触れることのない裏方の現場です。音響機材や照明、楽器など、ステージを支えるさまざまな機材を積んだトラックが、この場所に次々と乗り付け、スタッフがてきぱきと積み下ろし作業を行います。
搬入口外観

アーティストがステージに立つその数時間前、ここでは緊張感とエネルギーが渦巻いています。
ステージの表情を作り上げるための、重要な出発点といえます。

搬入口から通路を抜けると、出演者たちが使う楽屋へと続きます。
この部屋には日比谷野音の長い歴史を物語る年表が展示され、昭和から令和にかけて、数多くのアーティストたちがこの場所でどんな瞬間を刻んできたのかをたどることができます。
年表
ステージ脇の小さめのスペースはソデといわれる「待機場」。
私はここが一番、胸が高鳴りました。
sode_o181

ここでアーティストたちは、本番前の最後のひとときを過ごします。扉の隙間から客席の様子をそっとうかがったり、深呼吸をしたり、緊張をほぐすように軽い運動をしたり、仲間と軽く笑い合ったり…という場面が浮かび上がりましたよ。
この場所には、緊張と高揚が同居する独特の空気が漂っています。客席のざわめきがだんだんと近づき、いよいよステージに向かうその一歩手前。ここは多くの想いが交差したことでしょう。

そして、いよいよステージへ。

ステージ

これまで観客として見上げていたその場所に、自分が立つという不思議な感覚。リアルな気分を味わえる演出なのか、スタンドマイクも用意されていました。
ステージ別カット
目の前に広がる客席、吹き抜ける風、都心の空の下で感じる開放感。ここに立った瞬間、少しだけアーティストの気分を味わえるはずです。この視界を共有できることは音楽を愛する人にとって、特別な思い出になるはず。
観客席
とくにマジックアワーから夜にかけての野音の景色は感情が揺さぶられるものがあります。
暮れの観客席
そんな日比谷野音は、2025年10月から再整備に入ります。
しばらくの間、舞台は静寂に包まれることになりますが、その前に、野音の魅力をたっぷりと味わえるオープンデーが、今年も用意されています。
2025年9月23日に開催される「日比谷野音オープンデー」(入場無料)です。
イメージ

再び音楽や歓声が響き渡る日を心待ちにしながら、その歴史にふれてみませんか。
9月下旬にもなると、暑さはすこしやわらいでいると思います。
水と緑いっぱいの日比谷公園の散策もあわせて楽しんではいかがでしょう。
公園イメージ
<ご案内>
日比谷野音オープンデー
2025年9月23日(祝・火)10時30分~16時30分
千代田区日比谷公園1-5 日比谷公園大音楽堂
03-3591-6388(管理事務所)
http://hibiya-kokaido.com

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