うめきた公園散策と大阪駅直結のタイムアウトランチ
No. 444
「ここは本当に大阪駅…?」
万博期間中、久しぶりに訪れたJR大阪駅北口の改札を出て、しばらく歩くと思わず立ち止まってしまいました。たしかこのあたりにはランドマークらしきものはなく、いつも何かを整備しているような印象だったからです。
まず目に飛び込んできたのは、フランスの現代美術家ファブリス・イベール氏が手がけた巨大なグリーンベアのパブリックアート。

高さ3.5mもの愛らしい緑色のクマは、訪れる人々を味を引き止める魅力を放ち、一緒に写真に収まる人たちが後を絶ちません。
しばらく歩みを進めると、広大な「うめきた公園」が出現!
この公園はターミナル駅に直結した公園としては世界最大級の広さだそう。

未完成のエリアもありますが、整備中であることを伝える歩道の幕も梅田の歴史を伝えるデザインがなされ、読みながら歩くのがなんとも楽しいこと。

広い芝生広場には天然の芝を用い、多くの人が思い思いの時間を過ごしています。水辺に目をやると、裸足になって遊ぶ人たちの姿も。都会の喧騒から離れた、穏やかな時間が流れていました。

公園の南北をつなぐ「ひらめきの道」は、立体感と奥行きのある景色を一望でき、都会の真ん中にいることを忘れてしまいそう。

スペイシーなデザインが宇宙船を思わせる大屋根のなかに足を踏み入れると、思った以上に広々としていることに驚きます。

ここはテーブルとチェアが用意された、くつろぎの場所でもあり、私も座って目の前に広がる芝生広場のなごやかな光景をぼんやりと眼の中に取り込みました。

なんと、大屋根空間にはレジャーシートや遊び道具の無料貸し出しコーナーも(上の写真)。
小さな子どもがいると荷物が多くなり、レジャーグッズまで手が回らないこともあるかと思います。そんな時にこういったサービスがあると助かりますね。懐が深い取り組みです!
さて、ランチは公園に隣接する「グラングリーン大阪」南館の地階にある「タイムアウトマーケット大阪」へ。

ここは世界中の都市情報を発信するメディア「Time Out」が手がける大規模なフードマーケットで、なんとアジア初登場!
黒を基調にしたベースメントフロアには関西の有名店や人気店が17店舗やバーが出店しています。

照明を落とした地下空間には1968年にロンドンで創刊されたグラフィカルなTime Outの表紙が並んでいたり、SHUN NAKAOが手がけたアートワークなど、心をくすぐるデザインがあちこちに仕掛けられています。


フードコートのイメージを覆すクリエイティブな空間での“タイムアウトランチ”。
アレもコレもと胃袋が迷い、かつ高揚する時間さえ至福というもの。
悩んだ末、選んだのは「喜多郎寿し タイムアウトマーケット大阪店」の「おまかせ握り10貫」(1,500円)。

このフードコートではカウンターでキャッシュレスで注文し、呼び出しベルが鳴ると料理を取りに行くシステム。お寿司は注目を受けて握られます。
うめきた公園にタイムアウトマーケット大阪。
万博が行われ、国内外の多くの人を呼び込んだ街が、しばらく来ないうちにこんなにも変わっていました。
驚きと感動が入り混じった体験は、私の中に新しい大阪を刻みつけてくれました。近いうちに必ず、また訪れます!

<ご案内>
うめきた公園(サウスパーク)大阪市北区大深町5番
06-6136-4776(うめきた公園管理センター)
https://umekita.com
タイムアウトマーケット大阪
大阪市北区大深町 5-54 グラングリーン大阪 南館 B1F
https://www.timeout.jp/time-out-market-osaka/ja