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武蔵小山に秋を告げる、熱気あふれる「両社祭」へ

No. 467

残暑のやわらぐ風を感じる季節になると、武蔵小山の街に威勢のいい掛け声と太鼓の音が響き渡ります。

この街の秋の風物詩として地域の人々に愛され続けているのが、伝統ある「小山両社祭(りょうじゃさい)」です。
神輿イメージ

舞踊

このお祭りは、小山八幡神社と三谷八幡神社という歴史ある2つの神社が合同で行う盛大な例大祭。毎年9月第1週目の日曜日に開催され、7基の神輿が練り歩き、街全体が真夏の暑さに匹敵するぐらいの熱気に包まれます。

お祭りの舞台の1つが、“武蔵小山の顔”といえる全天候型アーケード街「武蔵小山商店街パルム」です。
パルム商店街

普段から買い物客や食べ歩きを楽しむ人々で賑わう活気ある商店街ですが、お祭りの日はアーケードの天井が高く響き渡るお囃子の音とカラフルな提灯の明かりで、歩いているだけで胸が踊るような特別な通りに変貌します。

商店街の周辺では、あちこちから香ばしい匂いが立ち込めています。
焼き鳥屋

老舗の焼き鳥屋さんの前には粋な法被姿の人から小さな子どもを連れたご家族まで、老若男女が楽しそうに長い列をなしていました。焼きたての煙と香ばしいタレの香りに誘われて並ぶ時間すらも、お祭りの醍醐味の1つだと実感させてくれます。

商店街の賑わいを抜け、少し足を伸ばして三谷八幡神社へ。
そこにはまさに「日本の祭り」そのものの光景が広がっていました。
神社

境内

境内や神社の脇には所狭しと色とりどりの縁日屋台が立ち並び、ソースの焦げた匂いや甘い綿菓子の香りが漂っていました。今時、これほど大きな規模の屋台群は珍しい!
境内では金魚すくいに夢中になって歓声をあげる子どもたちをはじめ、かき氷や水ヨーヨーを手に笑顔で歩く浴衣姿の人々の姿など、どこか懐かしく温かな空気に満ちていました。

神社の前に佇んでいると、空気を揺らがすような熱気が流れてきました。
お神輿の到着です。
お神輿1

お神輿2

一斉に担ぎ棒を上げる様子は、言葉を失うほどの迫力。ちなみに担ぎ棒の先頭を担ぐ人は「花(はな)」と呼ばれ、その言葉通り、神輿の花形なのだとか。

このお祭りのメインイベントである「連合渡御(れんごうとぎょ)」は夕方、武蔵小山駅前の広場で行われます。
7基の神輿が集結し、ここから西小山駅までの約1kmを練り歩くのです。この歴史ある行事は「しながわ百景」にも選ばれているほど、この街が大切に守ってきたもの。

連合渡御

担ぎ手たちが汗を光らせて重厚な神輿を揺らす熱量に、観客からも自然と大きな拍手と歓声が沸き起こります。あまりの人の多さに間近では撮影できませんでしたが、駅前の商業施設のテラスにはこの行事を一目見ようと多くの人が集まっていました。

夕暮れが去った頃、再び、三谷八幡神社の境内の一角に寄ってみました。
夜の神輿

カラオケ大会

特設ステージでは恒例のカラオケ大会が催されており、出場者たちが観客の拍手と手拍子を受けて気持ちよさそうに喉を鳴らしていました。こうした地域密着ならではの温かい笑顔と賑わいも、小山両社祭の大きな魅力です。

夜を迎えた街はさらに幻想的な情緒を纏い始めます。街灯や店舗の明かり、そしてお祭りの提灯が街を優しく照らし出し、昼間の激しい熱気とはまた一味違った、しっとりとしつつも宵の口の高揚感が漂います。

お祭りというエキサイティングな街の余韻を感じながら、1日の締めくくりに訪れたのは地元の小さなパブでした。
フィッシュ&チップス

熱気に包まれた体を休めつつ、揚げたてサクサクのフィッシュアンドチップスにレモンをキュッと絞り、冷えたギネスビールで喉を潤しながら乾杯!
口いっぱいに広がる香ばしさと爽快感が、今日という特別な日の高揚感を心地よく解きほぐしてくれます。お店では、お祭りの余韻を惜しむように楽しげな談笑が聞こえてきて、この街の人々の温かさと温もりが心にじんわりと染み渡るようでした。

武蔵小山の秋の一大イベント、2026年の「小山両社祭」は9月6日に開催予定です。歴史ある伝統の熱気を体感してはいかがでしょうか。
お祭りイメージ
<ご案内>
第39回小山両社祭
2026年9月6日(日)
https://musashikoyama-palm.jp/event/ryoja

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