
天井画が神秘的!バンコクの聖地「ワットパクナム」
No. 423
タイの首都バンコクのSNS映えする寺院として人気を集めている「ワットパクナム」。
幻想的な天井画の仏塔が知られはじめたのが近年のため、新しい寺院という印象を持っていましたが、1488~1629年のアユタヤ王朝時代に建立された、タイ王室ゆかりの寺院です。
MRT(地下鉄)「バンパイ」駅のプラットホームから眺めると、右端に黄金色の大仏の頭らしきものと白い仏塔が見えます。
バンパイ駅からタクシーに乗って約4分で寺院の入口へ。
荘厳な本堂に靴を脱いで上がります。
美しい年季を感じさせる木造の柱が印象的。
タンブン(徳を積む行為)のお祈りをする人の姿も多く、白い僧衣をまとったメーチー(尼僧)も多くいらっしゃいます。
幻想的な天井画があまりにも有名で、本堂については全く知らずにいたのですが、しばらく佇んでいたくなるような解放感を感じました。
また、本堂にはタマカーイ式瞑想理論の第一人者であるルアン・ポーソッド師の仏像も安置され、金箔を貼りながら願い事をすると叶うといわれています。ちなみにタイでは女性が仏像にふれる行為は禁止されていますが、願い事をしながら金箔を貼るのはOKというユニークなルールがあります。
MRTの駅からも見えた黄金の仏像は高さ69mと巨大!
白い大仏塔の前に鎮座し、瞑想の姿勢をする仏像としては世界で最も高いそう。
下から見上げると、空を突き抜けんばかりです。
そして、SNS映えする仏塔がある白い大仏塔へ。
神秘的な仏塔があるのは5階です。
エメラルドに輝く仏塔はガラスを積み上げて造られたもの。
ガラス製の蓮の花や蛇神(ナーガ)の装飾、最上部には小さな仏像が鎮座しています。
この仏塔を右回りに3周すると、願い事が叶うとか。
天井には菩提樹と仏陀の一生を表現した「仏伝図」や宇宙の星々が描かれ、神秘的な雰囲気に嘆息します。
仏塔の前では祈りを捧げる人たちが後を立ちません。
テラスに出ると、先ほどの巨大な大仏の一部が目の前に現れます。
ここは見晴らしが良く、近くに建立されている別のお寺も見えました。
映える仏塔は最上階の5階にありますが、他の階には黄金色に輝く仏像が陳列されていたり、寺院の所蔵品を展示するミュージアムになっています。
エレベーターもあるので、ぜひ立ち寄ってみてください。
思っていた以上に見どころが多かったワットパクナム。
境内でひと休みするなら、大仏塔の向かいにある「パクナムカフェ」がおすすめです。
白を基調とした店内はグリーンがあしらわれ、ホッとひと息つける場所。
ドリンクメニューも豊富で、私は「ブラックコーヒーハニーレモン」をオーダーしました。
2月のバンコクは乾季とはいえ、日本の夏のような暑さが続きます。
甘いレモンジュースとブラックコーヒーを混ぜ合わせたドリンクに癒されました。
帰りは歩いて、MRT「バンパイ」駅へと向かいます。
徒歩10〜15分で到着しますが、寺院から駅までの道のりは高層ビルが林立する現在の都心とは打って変わり、はるか昔ののんびりとしたバンコクが感じられます。
小さな川にかかるレトロな橋、昔ながらの木造りの船、そして民家が連なる街並み。
こんな優しさを感じる風景に出会えるとは思わなかったので、感激でした。
もし、ワットパクナムを訪れることがありましたら、寺院周辺をゆっくり散策してはいかがでしょうか。
<ご案内>
ワットパクナム(Wat Paknam Phasi Charoen)
300 Ratcha Mongkhol Prasat Road, Bang Wa Sub-district, Phasi Charoen District, Bangkok 10160
https://www.facebook.com/WATPAKNAM.BKK/