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記憶を呼び醒ますフィルムの世界。東京都写真美術館へ

No. 465

JR山手線・埼京線の電車が走る線路の脇、恵比寿ガーデンプレイスの一角に写真と映像のための美術館があります。
「東京都写真美術館」(TOP MUSEUM)です。
イメージ

ここは日本で唯一の総合写真専門美術館として、1995年に恵比寿ガーデンプレイスの開業とともに開館しました。
国内外の写真・映像作品を収集・保存し、展示と研究を通じて写真文化を伝えてきたその歩みは、日本における写真・映像の表現の歴史といえます。
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恵比寿ガーデンプレイス側から足を踏み入れると、早くも気持ちが高揚します。
アプローチの壁面には国内外のそうそうたる写真家たちの作品が3点並んでいるのです。
エントランス

ドアノー写真

ロベール・ドアノー、ロバート・キャパ、植田正治。
それぞれの視点と技法で切り取られた世界…美術館の入口から展示になっている仕掛けが、来館者を写真美術館の世界観へと誘います。

最近、行ったなかで印象に残った展覧会を紹介しましょう。
まず、2025年の『総合開館30周年記念 ルイジ・ギッリ 終わらない風景』展。
タイトル

作品

1943年、イタリア北部のエミリア=ロマーニャ州に生まれたギッリは、1970年代から活動を始め、1992年に生涯を閉じるまで、やわらかな色彩感覚と哲学的なまなざしを深めていった作家。イタリアにゆかりある作家、須賀敦子さんのご著書の表紙にも彼の作品が使われています。
会場風景

もう1つは現在開催中の『出光真子 おんなのさくひん――ある映像作家の自伝』(会期:2026年6月18日~9月21日)。
展覧会チケット

出光真子(いでみつ まこ)さんは1940年、東京生まれ。実験映画とビデオアートの先駆者として知られる作家です。ニューヨークへ留学し、画家のサム・フランシスと結婚し、映像作家として歩み続けました。
展覧会風景

作品

この展覧会は、同館が収蔵する全作品を展覧する初の大規模な回顧展。
前衛的なものも多いなか、2004年に制作された『直前の過去』では出光さんの家族写真の奥に戦争時のニュースフィルムや記録写真が映し出されます。見ているうちに、考えました。これは過去に生きた誰かのことではなく、もしかしたら自分の事になり得るのでは?と。自分に直接関係のない過去の写真や映像は“他人事”として眺めがちですが、この作品は見たものを自分のなかに深く取り入れざるを得ない力を持っていました。

また、会場構成も作品を並べるスタイルとは異なり、重厚なカーテンをめくって出会える映像作品も。出くわした時にときめきを覚えます。この展覧会を企画されたキュレーターの方たちの想いは会場構成のみならず、タイトル看板が掲げられた入り口から届いていました。
展覧会資料

さて、この美術館を訪れる楽しみの1つが、2階のミュージアムショップ「NADiff BAITEN(ナディッフ バイテン)」。写真集や映像に関する国内外の書籍、貴重な古書、オリジナルグッズまでが並びます。
ナディッフバイテン

そしてもう1つのお目当てが、「東京都写真美術館ニュース 別冊ニァイズ」。
ニァイズ

ドラマ化もされた『ひとりでしにたい』のカレー沢薫さんによる、ユーモアいっぱいの冊子をいただくためにここを訪れている……ともいえるほど、毎回楽しみにしています。ドラマ化された頃、NADiff BAITENの店頭には作品が山積みに!
バイテン店頭

写真美術館を後に、ランチは恵比寿ガーデンプレイスタワー39階の「ロティサリーブルー」へ。
外観

窓の外にはと東京・城南エリアの大パノラマが広がり、晴れた日には富士山まで見渡せるという開放的な空間です。この日は窓辺のテーブル席には座れませんでしたが、ブルーのタイルが目に心地よい席へ。
ロティサリーチキン

名物のロティサリーチキンは、特注のマシンでじっくりと焼き上げたもの。ローズマリーの風味が効いた皮は香ばしく、ほろりとやわらかいお肉に大満足!
心もお腹も満たされました。

写真と映像の世界観に没入した後は、広大なパノラマが望むといった“目に美味しい”景色を楽しむのもよいですね。

<ご案内>
東京都写真美術館
東京都目黒区三田1-13-3恵比寿ガーデンプレイス内
03-3280-0099
https://topmuseum.jp

ロティサリーブルー
東京都渋谷区恵比寿4-20-3 恵比寿ガーデンプレイスタワー 39F
03-6277-0768
https://www.r-blue.net/

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