
女性のためのパワースポット。鏡絵馬で美人祈願。
No. 104
新緑が美しい季節。本日のお出かけは、京都市左京区・賀茂御祖神社(かもみおやじんじゃ)、知る人ぞ知る美麗祈願の神社「河合神社」。そして大人贅沢な茶寮へ。初夏の京都を散策しましょう。
まず訪れたのは河合神社。緑豊かな糺(ただす)の森の入り口すぐにあります。
賀茂御祖神社(かもみおやじんじゃ)通称、下鴨神社(しもがもじんじゃ)。河合神社は下鴨神社の摂社として古くより祀られ、女性守護としての信仰を集めるお社です。
ご祭神には神武天皇の母、玉依姫命(たまよりひめのみこと)をお祀りし、玉依姫命は玉の様に美しい事から美麗の神としての信仰も深いそう。ご利益がありそうですね。早速、参拝しましょう。
中に入ると、平安時代にタイムスリップしたかのような住居を発見。三大随筆の一人、鴨長明が晩年過ごしたと言われる建物を再現した方丈の庵。
鴨長明は河合神社の禰宜(ねぎ)の息子として幼少時代を過ごし、晩年各地を転々としました。移動に便利なように全て組立式になっているそうです。遊牧民のゲルのようですね。
本殿に参拝。こちらの神社へは女性の参拝者が沢山いらしていました。
本殿の横に奉納された沢山の絵馬。手鏡の形をしています。こんなにユニークで可愛らしい絵馬は初めて!
こちらは「鏡絵馬 御化粧室」。
普段使用している自分の化粧品でメイクをし、裏に願意を記入。絵馬に自身の綺麗な表情を描いて、願いを託すことにより外見だけでなく内面も磨いて美しくなってもらうと言う絵馬だそう。
早速私も絵馬を購入(800円)。メイクアップスタート!メイク道具が無い方へ色鉛筆が用意してありました。
素敵な笑顔の絵馬が沢山。私も混ぜてもらいました。外見も内面も美しくなります様に。
さて、美麗祈願の後は下鴨神社の本殿へお参りしましょう。なんと言っても広い境内。写真左下が河合神社。このまま糺の森を北へ進みます。
小川の流れる森は、憩いの場。古本市など様々なイベントが行われます。大きく育った木々に囲まれる道を歩くと、清々しくゆったりとしていて気持ちが晴れてゆきます。
歩く事10分。朱色の鳥居が見えてきました。京都は鴨川を中心に町づくりがなされており、鴨川の下流に祀られているお社というところから「下鴨さん」とか「下鴨神社」と親しくよばれるようになったそうです。
崇神天皇(すじんてんのう)の七年(BC90)に神社の瑞垣(みずがき)の修造がおこなわれたという記録があり、それ以前の古い時代から祀られていたと考えられるのだとか。中は撮影禁止。奥にある東西の両本殿はともに国宝に指定されています。
さぁ、最後にご紹介するのは「茶寮 宝泉(ほうせん)」。下鴨神社より北へ進み、住宅街(お屋敷街)の中に佇むこちらのお店。
日常の喧騒を忘れ、ゆったりとしたひとときを楽しみましょう。
日本庭園を眺めながら、お座敷でいただくお茶とお菓子。
「わらび餅」。注文してから作り始めるため、出来立てが運ばれてきます。素材の味を活かした贅沢な一品。お砂糖が入っているので、まずはそのまま。お箸で持ち上げるのがやっとの柔らかさ。茶寮のみでいただけるメニューです。
甘くて美味しいものは、幸福な気分になりますね。この気持ちをおすそ分け。お土産に綺麗なお菓子が並びます。
季節の上生菓子。「あやめ」「のどか」「岩根のつつじ」「唐衣(からころも)」「檜扇(ひおうぎ)」名前だけでもちょっと幸せ。次は友人を誘って来ようっと。
<ご案内>
賀茂御祖神社
〒606-0807 京都市左京区下鴨泉川町59
茶寮 宝泉
京都府京都市左京区下鴨西高木町25
075-712-1270
定休日/水曜日・木曜日(祝日の場合、翌平日休み)