下北沢の日本茶を楽しむカフェ「つきまさ」へ
No. 199
演劇の街、若者の街といわれる下北沢。
かつては地上を走っていた小田急線が2013年に地下化され、街の雰囲気もぐっと変わりました。
しかし、多くの人が集まる、この街の牽引力は相変わらず。
いつ行っても幅広い世代の人たちで賑わっています。
今日は下北沢にある日本茶カフェへお出かけしましょう。
降り立ったのは小田急線「下北沢」駅。
この街には京王線も通っています。
駅前から伸びる下北沢南口商店街は、ファーストフードや居酒屋などの飲食店をはじめ、ドラッグストアやPCショップ、古着屋など、さまざまなお店がひしめいています。
個人的に「シモキタらしい」と感じる通りです。
京王「井の頭」線の高架下のスペースを利用した「下北沢ゲージ」。
2019年9月までの3年間、ここはイベント広場として活用されていました。
次はどんな使われ方をするのでしょうか。
気になるところです。
こちらは「庚申(こうしん)堂」。
南口商店街をよく通る人はきっと皆、目にしているはず。
道が交差する辻に祀られていることが多い「庚申さま」は古くから道しるべや旅人の無事を祈る場所だったといいます。
目的地である日本茶カフェ「つきまさ」は南口商店街を通りすぎ、しばらく進んだ右手側に見えます。
1973(昭和53)年にオープンしたこのお店では日本茶が購入できるほか、日本茶をゆっくりと味わえます。
私はコーヒーをいただくことが多いので、日本茶でお茶するということ自体が新鮮。
つきまさの店頭ではたくさんの種類のお茶が並んでいます。
国産のお茶、約25種が飲める喫茶空間はシンプルで居心地がよく、初めてお店に入る人でもすぐに寛げそうな空気が流れています。さっきまでの下北沢の喧騒を忘れてしまいそう。
私がこのお店で選んだのは「玉露」。
セットとして、和菓子も付いてきます。
このお店の楽しみの1つが、好きな和菓子を選ぶこと。
しかも種類が豊富!
店主が運んで来られたお盆には上生菓子、お煎餅、あられ、芋けんぴ、蕎麦ぼうろ、麩菓子、おこしなどがひしめいていました。
どれにしようかな…と、目を楽しませてくれますね。
ステキな演出です。
ここで日本茶の種類についてちょっとふれてきましょう。
緑茶は茶葉を発酵させずに作った茶葉(不発酵茶)で、煎茶、玉露、番茶、抹茶などの総称です。
この緑茶を焙煎するとほうじ茶になり、玄米を加えると玄米茶になります。
ウーロン茶は茶葉は半分発酵させたもので、しっかり発酵させると紅茶になります。
運ばれてきたお盆には小さな急須セット、湯冷まし、お菓子が。
お茶は小さな茶碗で、少しずつ味わっていきます。
玉露は最初、ぬるめの50~60度のお湯を急須に注ぎ、約2分ぐらい茶葉を蒸らします。高温のお湯だと苦味成分が抽出されてしまい、うまみ成分が消えてしまいます。
注いだ玉露を口に含むと「だし汁」のようなうまみが広がりました。普段ペットボトルで飲むお茶とは全く異なる、風味と香り。これがお茶?と驚きました。
うかがった話では、玉露特有のこの味わいは茶葉の育て方にあります。
歯を摘み取る20日くらい前から直射日光を遮ることで、お茶のうまみ成分であるテアニンが増えます。この時、玉露特有の「覆い香」も生まれ、香り高い茶葉に仕上がるのです。
2杯目は1杯目に比べるとうまみ成分が薄くなりますが、上品なお味が楽しめます。
3杯目の玉露を楽しんだ後、お店の方が小皿とお箸、お醤油を運んでこられました。これはいったい!?
お店の方より「玉露の茶を取り出して、お醤油をかけてどうぞ」というお言葉。
取り出した茶葉がこちら。
お醤油をかけて食べてみると、意外にもクセがなく、おひたしを食べているよう。
お茶をいただいた後にこんなお楽しみが待っているとは!
下北沢で日本茶とともにくつろぎの時間を過ごしてきました。
皆さんも下北沢に行く機会がありましたら、急須でいれる日本茶をゆっくりと楽しんでみませんか。
<ご案内>
喫茶 つきまさ 下北沢店
住所 東京都世田谷区代沢5-28-16
電話 03-3410-5943
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