イタリアの街並みを再現。汐留のイタリア街を散策

みなさんは東京都心部にイタリアの街並みがあるのをご存じでしょうか。
東京都営地下鉄大江戸線またはゆりかもめの「汐留」駅から徒歩約5分の場所にある「汐留シオサイト5区・イタリア街」がそうです。江戸時代、この場所には会津藩保科家（後の松平家）の大名屋敷が建てられていたといいます。

汐留では1990年代から再開発が始まりました。
イタリアの街並みを作ることを目的に誕生した街区に足を踏み入れると、見渡す限り、ヨーロッパ風の建物ばかり。
パステル調の色彩を外壁にまとったビル、石畳で舗装された美しい道路や広場はまるでイタリアにある１都市のようです。

イタリア街にはとくにイタリアに関するテーマパークなどが存在するわけではありません。
この街の魅力はなんといっても、その美しい街並み。
再開発する際、景観を守るためにミラノの建築家がアドバイザーを務めたそうです。
今では東京にいながらイタリアへ旅したような気分に浸れる人気のスポットとなりました。

静かな街区はオトナのお散歩スポットといったところでしょうか。
さあ、歩いてみましょう。

イタリア街の中心となるのが「汐留西公園」。
ここを訪れるとかなりの頻度でテレビもしくは雑誌のロケの現場に遭遇します。
この公園は、イタリアにある広場をイメージして作られたとか。
広場の中心部には昔、新橋停車場で使われていた転車台の基礎石が配されています。

公園の目の前にあるのは「ベヒシュタインサロン」。
1853年に創業したドイツのピアノ製造会社「ベヒシュタイン」のピアノを販売するほか、ここでは有名なピアニストによるコンサートも行われます。

イタリア街を訪れるのはインスタ映えする景観やオープンエアの席でお茶を楽しむ人まで、さまざま。国内外のツーリストも多いです。

このエリアにあるレストランやカフェは当然、イタリアンが目立ちますが、最近ではテイクアウトもできるコーヒースタンドもオープンしました。
ここは2019年10月、汐留西公園の近くにあるビル１階にオープンした「コンフォートスタンド」。

コンパクトオフィス「CIRCLES汐留」にあり、“新しくも懐かしいコーヒースタンド”をテーマにしています。コーヒーのほか、オレンジジュースも人気です。
ガラス窓に描かれた「COMFORT STAND」の手描きっぽい文字がおしゃれ。
入口脇にはテイクアウト専用の窓が設けられているので、ドラマや雑誌のロケで訪れた人たちもしばしば利用しているのでは。

人気のカレー屋さん、ココ壱こと「COCO壱番館」もイタリア街の店舗はこんなにおしゃれ。

「ウインズ汐留」は、JRA日本中央競馬会が運営する場外発売所。
まさかこんなおしゃれな建物に馬券売り場があるとは…。知らない人はオフィスビルと勘違いしてしまうかも。

イタリア街区画の一番外側に位置する「芝消防署」。
ここもイタリア街にある消防署らしく、景観にマッチした外観です。
一見消防署には思えない、スタイリッシュな外観の消防署を眺めるために足を止める人も多いですよ。

芝消防所の近くでは、深海のような青い壁が印象的な小さなお店を発見しましたショーウインドウを飾る美しいアクセサリーの数々に見入ってしまいました。

さて、この日はお天気がよかったのでイタリアンのランチを楽しむため、銀座までお散歩することにしました。

イタリア街から中央通りを歩いて約20分。
訪れたのは東京メトロ「銀座一丁目」駅に近い、銀座トレシャス9階にある「オステリア バラババオ」です。

このお店は、在日イタリア商工会議所より質の高さを認める「MOI」を授与されたことで話題になりました。以前、忘年会で訪れて以来、気に入り、銀座でイタリアンな気分の時はよく利用します。

1000円～というリーズナブルなランチコースはボリュームのあるサラダのほか、数種のなかから選べるパスタ、飲み物まで付いていますよ。
この日のパスタには「自家製リガトーニ　鶏レバーのペヴェラーダソース」を選びました。

もちっとした食感のショートパスタであるリガトーニに、鶏レバーを煮込んだ濃厚なソースがからまり、食べ進むたびに美味しさが増す一皿。ちなみに大盛も無料なのです。

汐留のイタリア街をお散歩した後、イタリアンのランチを楽しんだ１日でした。
また東京のなかで外国に旅する気分が味わえるスポットを探してみたいと思います。

＜ご案内＞
汐留イタリア街区
東京都港区東新橋２

コンフォートスタンド
東京都港区東新橋2-9-1 CIRCLES汐留1F
TEL03-6803-4823

オステリア バラババオ
東京都中央区銀座2-6-5銀座トレシャス9F
TEL03-3535-7722
https://barababao.owst.jp/

※営業情報はお問い合わせください。

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