広島銀行内のライフスタイルショップ「BANCART」

2022/05/03

No. 319

最近では銀行のスマホアプリも広く普及していることもあり、なにか特別な用事がない限り銀行に足を踏み入れることが少なくなりました。

今日は銀行内にオープンしたオシャレなライフスタイルショップをご紹介しましょう。
それは広島市中区紙屋町にある広島銀行本店が入っている「ひろぎんホールディングス本社ビル」1階にあるライフスタイルマーケット「BANCART（バンカート）」。
広島銀行1階

なんと、ここは全国にある銀行では初めてお目見えしたライフスタイルショップなのです。
広島銀行内部

BANCARTとは「BANK（銀行）」の語源であるイタリア語の「BANCO」と市場を意味する「MERCATO」を組み合わせた造語。多くの人が訪れる銀行を舞台に人や地域のつながりを広がりそうなショップ名ですね。

モノトーンのシンプルなロゴは広島出身のアートディレクター・イラストレーターであり「Study and Design」代表の古谷萌さんが手がけられています。

BANCARTが入っている1階フロアには銀行窓口はなく、カフェや図書コーナーがもうけられています。本棚には広島の歴史や地元企業のマツダや広島東洋カープなどを紹介する本が並び、手にとることができます。

外を歩いていても、ショーウィンドウから何やら気になるオーラを発しているBANCART。
お店に並ぶのはオリジナルのステーショナリーをはじめ、器、ストール、食のあれこれ。広島を中心に中国地方の商品がたくさん並んでいます。
商品群1

商品群2

また、広島県内のメーカーとのコラボグッズも見逃せません。
この六角形の包みは尾道に拠点を構えるチョコレート工場「USHIO CHOCOLATL（ウシオチョコラトル）」とコラボレーションしたチョコレート。
ウシオチョコレート

インドネシアのジェンブラナ県産のカカオ豆を使ったチョコレートには桜の塩漬けと金粉がトッピングされています。今やマニアックなチョコレートを製造するファクトリーとして知られるUSHIOさんとのコラボチョコ。広島のお土産にいかがでしょう？

BANCARTの脇に広がっているのは「アンデルセンカフェ」。

広々とした店内では居心地のよいお席を自由に選べます。
カフェ内部

ちょうど、お昼時だったのでここでランチをすることにしました。
私がオーダーしたのは「ハムとチーズのメルトサンド」。
焼きたてのパンやケーキなどが並ぶカウンターで注文し、お会計を済ましてトレーで受け取るシステムです。

パンにはさまれたハムとチーズのトロけ具合が絶妙で、意外にもボリューム満点でした。

さて、広島アンデルセンは “食卓に幸せを運ぶ” をキャッチフレーズに、1967年にオープンした老舗ベーカリー。日本で初めてデニッシュを製造し、販売したのがアンデルセンなのです。それは創業者の高木俊介氏がデンマークで初めて食べたデニッシュの味に感動し、日本にも広めたいという想いから生まれました。
アンデルセンキャラクター

なお、高木氏は「冷凍パン生地」の特許（1972年）を無償で公開した人物。それはパン職人の負担を減らし、焼き立てのパン市場を育てたいという想いからだったといいます。今、私たちがバラエティー豊かなパンを楽しむことができるのは、日本のパン作りに貢献した先人のおかげなのですね。

アンデルセン本店はBANCARTから徒歩約3分なので、広島に行ったらぜひ訪れてください。かつては銀行だった建物を改装した、素敵な店舗ですよ。パンをはじめ、お惣菜、スイーツ、お花などを販売するコーナーがあり、館内を歩くだけで幸せな気分になります。

アンデルセンカフェで休憩しながら、生活やおしゃれ、お土産によいものをチェックする楽しみがあるBANCART。広島を訪れたらぜひ、足を運んでみてください。
アンデルセンカフェ座席