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箱根美術館と庭園で大人の休日

No. 364

3月も中旬に入り、いよいよ春が近づいてきましたね。年度末で忙しく、疲れがたまっているという方もいるかもしれません。そんなときは、自然に囲まれた美術館でのんびり過ごして息抜きしてみませんか。今回わたしは、「箱根美術館」へお出かけしてきましたよ。
美術館1

箱根美術館は、昭和27年開館の歴史ある美術館。縄文時代の土器や鎌倉・室町時代などの陶磁器が展示されています。料金は大人900円で、箱根にあるほかの美術館にくらべるとリーズナブルです。ちなみに、チケットをオンライン購入すると、さらに割引されてお得ですよ。
美術館2

園内には苔庭などの庭園が広がり、茶室などのさまざまな建物が配置されています。美術館を創立した岡田茂吉が「神仙郷」と名づけたこの庭園は、2021年に国の名勝に指定されたそうです。苔や竹が見られる和風庭園には、神秘的な雰囲気が漂っていました。
美術館3

日本家屋の「萩の家」。現地にある解説によると、「大正から昭和初期にかけて、この地が貸別荘の数軒点在する和風公園であった当時の建物」なのだそう。風情がありますね。
美術館4

風に吹かれた竹の葉がさらさらと音を立て、別世界へ迷い込んだような気分を味わえます。
美術館5

展示室のある本館にたどり着きました。さっそく中に入って観覧しましょう。
美術館6

1階の展示室では、中国の明・清・唐時代の陶磁器などを展示。2階へ上がってまず飛び込んでくるのが絵画のような絶景。きれいです。
美術館7

撮影OKの展示室があったので、いくつか紹介します。こちらは、室町時代末期の大甕(おおがめ)。水や酒などを入れていたのでしょうか。
美術館8

こちらは埴輪です。左の兎(うさぎ)は古墳時代のものだそう。右は女子の埴輪です。現地にあった解説によると、「埴輪は、葬送の祭祀における姿をかたどったもの」と言われているのだとか。かわいいだけではなく、意味を持って作られているのですね。
美術館9

右の男子埴輪は、重要文化財に指定されている「天冠をつけた男子」。こちらも古墳時代のもので、かなり大きかったです。見たところ150センチくらいあったように思いますが、正確な高さではないのであしからず。
美術館10

縄文時代の深鉢。紀元前に、このような繊細な土器が作られていたということに感嘆します。そして、ここまで良い状態で残っているのもすごいことだと思います。
美術館11

展示をじっくり堪能したら再び庭園の散策。巨石にびっしりと苔が生えています。
美術館12

茶室の横にある「富士見亭」。
美術館13

ちなみに、美術館には無料の駐車場がありますが、箱根登山ケーブルカー「公園上駅」を下車してすぐの場所にあるので、電車の旅を楽しんでもよさそうですね。「箱根湯本駅」からの所要時間は約1時間です。
美術館14

美術館内には茶室がありますがランチできる場所がないので、美術館のすぐそばにある「強羅公園」へ。入園料がかかりますが、公園内にカフェなどがありますよ。
公園1

春がきたら、公園内も色鮮やかになるのではないでしょうか。楽しみですね。
公園2

レトロであたたかい雰囲気が魅力の「café pic」へ。なお、園内にもう1つあるカフェ「一色堂茶廊」を訪れたときのブログもあるので、そちらもぜひ参考になさってください。
公園3

注文したのは、名物の「強羅園カレー」。じっくり煮込んだビーフのうま味が溶け出した、味わい深いカレーでおいしかったです。木のぬくもりが感じられる店内は、どこか懐かしい空気が漂っていました。
公園4

今回は、「箱根美術館」をご紹介しましたが、いかがでしたか。ぜひみなさんもおしゃれをして、強羅公園周辺を観光してみてください。

<箱根美術館>
神奈川県足柄下郡箱根町強羅1300
0460-82-2623
開館時間:4月~11月 9:30~16:30(最終入館16:00)、12月~3月 9:30~16:00(最終入館15:30)
休館日:木曜日(祝日の場合は開館)、年末年始、展示替え日
観覧料:一般900円、高大生400円、中学生以下無料

<箱根強羅公園>
神奈川県足柄下郡箱根町強羅1300
0460-82-2825
開園時間:9:00~17:00(入園は16:30まで)
休園日:年中無休
入園料:550円、小学生以下無料

※営業時間などの詳しい情報は、お問い合わせください。

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