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フロントイメージ

ヒンドゥー教寺院にミールス。タイで南インド文化を体験

No. 123

タイの首都・バンコクにあるシーロム通り。ここはバンコク銀行本店をはじめ、オフィスビルやホテルなどが建ち並ぶ一方、バンコク最大といわれるヒンドゥー教寺院も建ち並ぶエスニックなエリア。今日はタイにいながらにして「南インド」のカルチャーを体験できるシーロム通りにお出かけしたいと思います。

BTS「サラデーン」駅で下車し、シーロム通りをチャオプラヤー川方面に歩くこと約15分。オフィス街に突如として極彩色の装飾が施された塔門が現れます。

シーロム通り

通りがかった人々の目を奪わずにいられない、インパクトのある塔門が配されている寺院が「ワットマハーウマーテーウィー」。このヒンドゥー教のお寺はタイ人からは「ワットケーク」と呼ばれ、バンコクに暮らすインド人の心の拠り所となっています。

ヒンドゥー寺院

このお寺は南インドのタミルナードゥ州からバンコクにやって来たインド人たちによって、1895年に建てられました。祀られているのは南インドで篤く信仰されている、慈悲の女神マハーウマーテーウィー(別名:マハーマリアムマン)。この女神はヒンドゥーの最高神・シヴァの妻パールヴァティーともいわれます。

ヒンドゥー寺院看板

シーロム通りに面し、異彩を放っている極彩色の塔門は「ゴーブラム」と言われ、高さ6m。完成までに10年以上もかかったそう。門には神々の姿が緻密に施され、南インドからタイにやって来た人々の信仰の深さを物語っているようです。

ゴーブラム

この寺院にはヒンドゥー教徒以外も参拝できます。
門の前で靴を脱ぎ、足を踏み入れると、タイ人参拝客の多いことにびっくり。たしか、タイでは上座部仏教徒が90%以上で、その次に多いのがイスラム教徒の約5%、ヒンドゥー教徒は1%程度と聞いたことがあります。きっとこのお寺は祈りを捧げる場として、タイ人にも親しまれているのでしょう。

お寺のなかは線香のもうもうとした煙と甘やかな香りに満ち、スピーカーからマントラが途切れることなく流れ、独特のムードに包まれています。一瞬、ここがタイであることを忘れてしまいそうに…。

ヒンドゥー寺院入り口

内部の写真撮影は禁じられています。お寺のなかにはウマーテーウィー女神、その左右に女神の息子である、ガネーシャとムルガンが祀られている他、シヴァやヴィシュヌの像も。

参拝する場合は、お寺のなかで線香やロウソク、花輪、ココナッツ、バナナ、パック入りの飲料水、神様のブロマイドなどがお盆にのった「お参りセット」を購入できます。これを持って神廟の前にいるインド人僧侶にお盆ごと渡すと、1つだけお供え物が返ってくるので、縁起物としていただきましょう。

<ご案内>
ワットマハーウマーテーウィー
Wat Maha Uma Devi (Sri Maha Mariamman Temple)
2 Silom Rd., Bangkok 10500
8:00-20:00 無休

さて、ヒンドゥー教寺院が建立していることもあり、この辺りには19世紀後半からインド人のコミュニティーや文化が深く根づいています。インド料理レストランもその1つ。「ワットマハーウマーテーウィー」参拝後に、シーロム通り沿いの「バーン・シーロム・アーケード」内にある、おしゃれな南インド料理レストラン「サラヴァナバワン」でランチタイムを過ごすことにしました。

オーダーしたのは、このお店を代表するメニューの1つ「サラヴァナ・スペシャル・ミールス」(250バーツ)。
ミールスとは、カレーセットのことで数種類のカレーをはじめ、ヨーグルト風味のおかず類、デザートにライスとチャパティ(またはプーリー)など、13品目。1つのプレートに全て盛られ、カレーリーフの上で混ぜ合わせて食べます。

ミールス

主食はチャパティとライス。この2つをいただくと、ちょっとオナカに重たいかも…と心配していましたが、このお店ではパイのように薄く焼かれた軽めのチャパティが出てきたので、気にすることなく食べ進められました。

チャパティ

ミールスは全てベジタリアンメニュー。
南インド料理は菜食が中心で、黒ガラシやカレーリーフなどのスパイスやココナッツミルク、マスタードオイルやゴマ油を多用するのが特徴。
お肉類はないけれど、野菜をたっぷり使ったメニューはなかなか食べ応えがあります。

じゃがいもカレー

オレンジ色のかたまりはデザートの「ケサリバース」。
ギーと小麦の全粒粉を練って作るインドの代表的なお菓子です。
バターミルク風味の甘みが心を癒してくれました。

デザート

南インド料理レストラン「サラヴァナバワン」の本店はインド・チェンナイにありますが、ここバンコクをはじめ、ロンドン、パリなど、世界中に支店があります。
お店は白を基調とした、おしゃれで広々とした空間。
シーロムのオフィス街で働くインド人やタイ人たちがしばしばランチタイムに訪れます。

店内

ヒンドゥー教寺院への参拝。
そしてベジタリアンメニューが豊富なインド料理を体験。
シーロム通りで、南インドの文化にふれてみてはいかがでしょうか。

<ご案内>
サラヴァナバヴァン バンコク SARAVANA BHAVAN BANGKOK
2/F, Baan Silom, Silom Soi 19, Bangkok
02-635-4556, 02-635-4557
8:00-22:30 無休
http://www.saravanabhavan.com

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